めるものセッションは初回の座学から始まります。
ピラティスはContology(コントロール学)という学問なので、スタジオレッスンのエクササイズを真似てみるだけで理解できるものではありません💦
そこが「ピラティスは難しい」と言われてしまう理由です。
学問の部分をすっ飛ばして身体だけ動かそうとすることにそもそも無理があるのです。
「学ぶと身体が楽になる」のです
逆に言うと、「分からないから苦しい、苦しいから動けない」とも言えます。
めるもではその学問の部分をしっかりお伝えしていきますので、貪欲に学んでまずは楽になってください
知識を得ることで「身体は動かないけど脳が分かった気になってしまう」問題も発生しますが、「分かった気になる」というのも本当に大切です。
まずはそこ(分かった気になる)から始める、それで良いのです。
下記のテキストを用い、初回120分間でまず 4. Breathing (呼吸)まで駆け抜けます。
といっても、実際は私が講義をしながら身体を使って説明をしていくので、インストラクターの動きをしっかりと観察していただく方が重要であり、現地でテキストを読む時間はほぼありません。
一緒に読み合わせをするのもお時間がかかってしまいますので、「ご自宅で読んでおいてください〜」ということになります。
そこで、改めてブログに掲載しておきます。
現クライアント様はぜひ再読なさってください。
(めるもに通って3年ほどピラティスのご経験を積んだクライアントの理学療法士さんからは、ある日「ある程度の概要が分かってきました。ピラティスを体系的に理解したいので、もう一度初回の座学を受け直したい」とリクエストされ、再受講されました。
私と「初めまして」で長々と講義を聴いていただく次第で、どんな学問でもそうですが初回に全てを理解することは難しいですよね。
難しいものですので、このようにご希望をいただければ何度でも同じ講義を繰り返します
その度に理解が深まり、より素晴らしい結果が出せると存じます。
そのPTさんも、あっという間に5年目です。)
ピラティスの詳しい解説を求めていらっしゃる方は、目を通しておいていただけたらと存じます。
記述されている文章はほんの2、3センテンスでも、実際の講義ではこれが100倍くらいに膨らみます。笑
様々な実例を挙げつつ、日常生活からスポーツ芸術の世界まで考察を広げていきます。
でも、学問とはそういうもの(応用できる範囲が広大)ですよねー。
そのような理論を面白がりつつ、実践との両軸からボディメイクしていきましょう
1. 関節のニュートラル ポジション Neutral Position
骨や靭帯などの組織に最も負荷が少ないポジションです。ニュートラル・ポジションがホーム・ポジション(最終的に戻る姿勢)となるように、意識して生活してみましょう。
脊柱:仙骨、胸椎のふくらみ、後頭骨がほぼ一直線上にある。
下肢:股関節、膝のお皿の真ん中、足の第2指がほぼ一直線上にある。
2. Axial Elongation アクシアル エロンゲーション:AE 軸:Axisを長く長く保つ意識。
3-1. Transverse (横断する) Abdominal (腹筋):TA:腹横筋の意識
腹筋群の深層に、筋繊維が横方向に走り、腰回りを広く包む腹横筋があります。お腹から腰回りが膜に覆われているような状態をイメージしてみましょう。腹横筋を収縮させると上体が伸び、Axial Elongationも促されます。
3-2. 内腿、骨盤底筋群、腹横筋を連動させて身体を引き上げ、AEをより高めましょう。
4. Breathing (呼吸):胸椎-胸郭-肩甲骨-上肢のつながり2
胸郭の側面および背面が膨らむように吸い、ため息のように吐く。少し胸椎を屈曲させると練習しやすいです。胸椎がストレートで動きが少なくなっている方は、この呼吸を難しく感じられると思います。胸椎が動くようになることと、胸郭全体が動き呼吸機能が向上することは関連しています。
5. Spinal Articulation スパイナル アーティキュレーション:SA
ピアノの鍵盤をタラララン♪と弾くように、なめらかかつ粒だった動きで脊柱を分節的に動かすこと。背骨は、仙骨から頭蓋骨まで。SAは背骨の先端から始まるので、ほとんどの場合、仙骨または頭蓋骨からスタートします。SAでは、背骨達を支える小さなインナーマッスル:多裂筋を丁寧に使います。
6. 肩甲骨の関節動作:胸椎-胸郭-肩甲骨-上肢のつながり3
突き出し/引き込み 挙上/下制 上方回旋/下方回旋
肩甲骨は肋骨の上を滑るように動きます。腕を動かす時は、末端に近い方ではなく根本、体幹に近い肩甲骨から動く意識を持ちましょう。末端からの動きは関節への負荷が高くなります。
7. Up & Over
胸椎の屈曲や側屈などの動作時、AEをしっかり感じ、直線的にでなく弧を描くように、何か大きなボールなどを乗り越えるような動作。
8. 胸椎を動かすことの重要性:胸椎-胸郭-肩甲骨-上肢のつながり1
頸椎(首)や腰椎(腰)はよく動き、疲れやすく、摩耗し損傷の起きやすい部位です。首や腰の骨を守るため、その間にある胸椎の動きを良くすることが大切です。動作時に首や腰だけを動かすのではなく、肋骨がある胸郭辺りから動きを作る意識を持ってみましょう。
9. Quadruped(四つん這い)などでの手の置き方:胸椎-胸郭-肩甲骨-上肢のつながり4
普段体重を支えることがない上肢で体重を支持する場合、関節に優しいポジションを取りましょう。 上腕はほんの少し外旋気味に、少し小指側(Fifth-line)に体重がかかるように手を置きます。小指側から背中へ繋がるラインの筋肉(上腕三頭筋(二の腕)-前鋸筋(脇から肩甲骨に着き、肩甲骨を肋骨に引き付ける)-広背筋)を鍛えます。
肩甲骨は前鋸筋を使って「突き出し」のポジションをキープし、肩関節を安定させます。「引き込み」しすぎてしまうと肩関節が不安定な状態になります。肘関節をロックすることがないよう、肘は少しゆるめましょう。肘の柔らかい内側同士を向かい合わせにします。
10. 固有受容覚:固有感覚 Proprioception
どの関節がどのような状態にあるかなど、身体の状態や運動への知覚、感覚のこと。この知覚を向上させることがピラティスの目的の一つです。固有感覚が鈍っていると、自分の身体を把握できず、思った通りに動かすことができません。(エクササイズの中では、例えば股関節を動かすつもりで膝関節が動いてしまう、など。)
ポールスター・ピラティスは、医療の専門家が解剖学に基づいてアレンジしたピラティスです。
「脳に汗をかいて学ぶ」ことで力みなく、始まりと終わりのない滑らかな動きを作っていきます。
まずマスターしていきたいのは、↓プレピラティスの基礎動作が詰まったこちらの流れ
リフォーマーでのBridging Press Out
力まず動くには全身のコントロール力が必要になりますが、徐々に身につけていきましょう♪
ハンドレッド Hundred
とんでもなくキツいエクササイズですね笑
有名なのに、大変すぎて廃れてきているエクササイズの一つです笑
この初動、重力がないかのように上体を起こしていくこと、腕を動かしてもブレない体幹…
これができたら上級者!
挑戦は楽しい