「Climb Upward From Your Plateau」というPat Guyton氏のワークショップに参加するため、Boulderに行って参りました。
参加する側も、迎える側も想像していなかった、壮絶なWSでした。
初日は、Jan先生というフランクリンメソッドトレーナーの方が、フランクリンのクラスを開催。本当に可愛らしい先生で、御歳を聞いてびっくりしましたが、先生のことを考えると「ふわふわ」とか「ひらひら」とかそんなイメージばかり浮かびます。私はフランクリンは初めてでしたが、強くて優しいJan先生だから、私の中のPower of Imageryをいっぱい喚起することができたんだー、と思います。
そして、Pat先生が私達の前に現れた時、私達は何も言葉を発することができませんでした。
私達はまず手をつないでサークルを作りました。Pat先生の言葉に導かれながら、私は隣の人を助けようとしました。すると隣の人も、私を助けようとしてくれました。そして私達はImageの中で、崖っぷちにいる誰かを引き上げ、自分も誰かに引っ張り上げられるという、苦しい作業を繰り返しました。その時から確実に、私達は全員で山を登り始めたのです。Plateauからの脱出は、一人ではできないのです。
この時、私は自分の強さを感じました。自分は誰かを助けることができると思いました。そんなふうに思えたのは初めてのことです。
あとから考えると、この苦しくも短い単純作業の中でそれを感じることができたのは、Jan先生とのセッションを経ていたから。全て繋がっているのです。
Pat先生を助けるために、これまた多くの人の助けを受け、急遽NYから祐子先生が駆け付けていました。
祐子先生は、WSの間、何でもやってくれました。私達を叱ることも、励ますことも、アドバンスエクササイズを途切れなく見せることも、やりたいことでもやりたくないだろうことでもとにかく何でも、やってくれたのです。
それは誰のため?
きっとPat先生のためでしょう。
もちろん、私達のためにやって下さったことなのですが、でもやっぱりPat先生のためだと思う。
Pat先生と祐子先生の、もの凄い信頼関係を痛いほど感じました。
そして何よりも、Pat先生ご自身の圧倒的な強さ。
どれほど身体が傷ついていても、その身体には、絶対に、ぜっっっっったいに弱味を見せない強靭な精神が宿っている。一番傷ついている人が、一番強かった。そしてどんどん美しくなっていく。あんな人を見たのは初めてです。
お別れの時、Pat先生は私に「人々を助け続けなさい」と言いました。私が最初のサークルで感じたことを、Pat先生は分かっていたのでしょう。
本当に強烈な体験でした。
日本に帰ってきて、私は確実に変わったと思います。ちょっと強くなってます。世の中には色んなタイプのピラティスがあるけど、どれも良いけれど、私は強いピラティスを目指したい。自分が強くなって、誰かを強くしていきたい。そして誰かに甘えていたくはない。
きっとまたすぐ目の前にPlateauは現れるでしょう。そんな時、サークルで繋がり、隣の人に助けてもらいたいと思う。でも、自分の力で這い上がる努力をしなければ、手が繋がっていても崖の上には登れない。
自分の中に甘えが出てきたら、祐子先生と、Pat先生のことを思い出そう。あの二人のどうしようもない強さを、目の当たりにできたこと。本当に私はラッキーだとしか言えないです。
このような機会を与えて下さったゆきっちょさん、美佐子さん、一緒に過ごしてくれたみなさん、行くことを許してくれた家族、待っていてくれたでんこちゃん、ひろしくん、関わった全ての人に、心から感謝します。
カメラ、日付の設定が適当でした。
横浜のちいさなピラティススタジオ、メタモルフォーゼ。
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