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来たる艱難期 第3部A パート15
艱難期の始まり (ヨハネの黙示録8章1節~11章14節 )
3.大背教の原因
ラオデキヤ時代の後期の事態は、霊的な観点から見て悪いかもしれませんが、
艱難期が始まると同時に、事態は一段と悪化することになります。
かつてないほど多くの同胞が、イエス・キリストから離れていくことは
事前に理解することはできても、実際に経験することになれば、
感情的に完全に準備できるものではありません。
このような予言が実際に成就したときには、どんなに詳しく知っていても
大変なショックを受けることでしょう。
しかし、だからこそ、弟子としてのコストを計算し、
何があっても主イエス・キリストに忠実であろうと決意している私たちは、
これらの出来事が起こる前に、聖書に関するあらゆる洞察を得て、
あらゆる霊的準備をすることが絶対的に重要なのです。
したがって、この比類なき集団的背教をもたらす要因については、
十分な時間を費やすことが必要です。
- 「不法の秘密」が解かれる:
異教徒の用法では、ギリシャ語のミステリオン(奥義)(μυστήριον)は
一般的にカルトや秘密結社の入門者にのみ知られている秘密の情報を意味します。[1]
新約聖書でこの言葉が使われているほとんどの場合、
「奥義」とは神の真理の啓示のことを言います。
(ローマ11章25節;第一コリント15章51節;黙示録1章20節)
つまり、過小評価されてはならない力と影響力を持つ神の言葉の一部です。
(例えば、マタイ13章11節;マルコ4章11節;ルカ8章10節;
第一コリント4章1節; エペソ1章9節, 6章19節;コロサイ1章24-27節;第一テモテ3章9節)
例えば福音の場合、肉体のイエス・キリストが現されるまで完全に
「啓示」されなかった「奥義」ですが、(ローマ16章25-26節)
それが信じるすべての人類を救う神の「力」であると言われています。
(ローマ1章16節)
従って、最終的に神の奥義はイエス・キリスト、主の受肉、
主の二度の来臨、異邦人を含む全人類のための彼の死による救い、
そして主と一つになることです。(コロサイ2章2節)
主は歴史のための神の御計画の焦点であり、すべてのもの、すべての真理は、
このように真理である主、私たちの主であり
救い主であるイエス・キリストが中心のかなめとなっているのです。
イエス・キリストの奥義は、イエス・キリストの生涯、死、復活、
そして聖書の完成を通して、世に明らかにされましたが、
その最後の書がイエス・キリストの「黙示」です。
(現在の私たちの中心課題:黙示録1章1節)
しかし、第二テサロニケ2章7節で使われている「不法の秘密」
<上記の聖句にある「ミステリオン=奥義」という同じギリシャ語が用いられています>
という言葉の「秘密」は、イエス・キリストの神聖な真理の中にある
見えない力を指すのではなく、悪魔の嘘の影響、
(「不法」とは、その嘘を受け入れた結果生じるもの)を指しているのです。
結局のところ、嘘はサタンの常套手段ですが、(ヨハネ8章44節)
彼の教義の本質的な不真実さは、不信仰な世にはほとんどベールに包まれています。
(第二コリント4章4節、イザヤ6章10節参照)
イエス・キリストにおいてのみ、このベールが取り除かれ、
神の真理が溢れ出し、悪魔の偽りの正体が暴かれるのです。(第二コリント3章13-18節)
このように、「不法の秘密」という言葉は、サタンが自分の
「この世の王国」(黙示録11章15節)を推進させながら、神の計画を阻止し、
嘘で神の真理を蝕もうとする目に見えない努力の総体を要約しています。[2]
サタンは、神の真理を自分の嘘に置き換えることによって、
人類の歴史を通して、あらゆるレベル、あらゆる場所で、
人間社会を守る神の抑制の目に見える形に実質的な侵入をし続け、
目に見えない形で法と秩序を攻撃し、ナショナリズムを弱め、偽りの宗教を推進し、
あらゆる手段を使って人間の良心を鈍感にさせ、
世界中で罪深く邪悪な行動を助長しようとしてきました。
このことは、パウロがこの目に見えない強力な影響力を「すでに働いている」と
表現することができる理由を説明しています。
なぜなら、それ<不法の秘密>は本質的に、現在と将来において、
悪魔の対抗計画実行の別名であり、サタンの偽メシアである反キリストの支配において
頂点に達するからです。[3]
そして、あなたがたが知っているとおり、
彼が自分に定められた時になってから[だけ]現れるように、
いま彼[反キリストの到来]を阻止しているものがある。
不法の秘密の力が、すでに働いているのである。
ただそれは、いま[物事を抑制する]阻止している者が取り除かれる時までのことである。
その時になると、不法の者が現れる… (第二テサロニケ2章6-8節前半)
(ヨハネ8章36節も参照)
今は聖霊の抑制の働きによって抑えられているこの目に見えない同じ勢力や力が、
終わりの時代に解き放たれる運命にあります。
この力を使徒ヨハネは「反キリストの霊」と表現しています。
イエスを告白しない霊は、すべて神から出ているものではない。
これは、反キリストの霊である。
あなたがたは、それが来るとかねて聞いていたが、
今やすでに世にきている。
(第一ヨハネ 4章3節)
この箇所で 「霊 」は、「不法の秘密」の 「秘密」とまったく同じように、
目に見えない影響を指しています。
「不法」と「反キリスト」もまた、両節で述べられている悪魔の影響の結果として
本質的に同じです。
なぜなら、反キリストは「不法の者」であり、不法の原理を体現しているからです。
(第二テサロニケ2章3節;キリストを否む者は誰でも「反キリスト」である
第二ヨハネ1章7節参照;また第一ヨハネ2章18節)
さらに、この二つの箇所では、不法な行動や神の真理の拒絶につながる悪魔の影響が
すでに働いていることがわかります。
どちらにも艱難期が始まると危険性が大きくなることが示唆されています。
御霊の抑制の働きが取り除かれ、艱難期が始まると、不法が解き放たれ、
反キリストが登場します。
これらの二つの出来事は実は同じこと、世界へのかつてなかったほどの
悪魔的な影響の解き放ちの必然的結果なのです。
この二つの節がアンチキリストと悪魔的影響の間の密接な関係を指摘するのは、
地上における悪魔的影響の究極的な実行は、
悪魔が艱難期に反キリストを自分の擬似メシヤとして
世界を支配するように仕向けるときであり、現在の抑制は無く、
今は目に見えない悪魔の影響が目に見える形で直接的に、
個人的な形で現れる結果になるからです。
第一ヨハネの手紙4章の同じ文脈では、この目に見えない極悪非道な圧力の第三の同義語、
すなわち「迷いの霊」とあります。
「迷い」とは、個人、組織、国家がこの悪魔の「霊」、「秘密」、
あるいは影響力を受けやすくなると、神の真理から離れてさ迷うことを指しています。
しかし、わたしたちは神から出たものである。
神を知っている者は、わたしたちの言うことを聞き、
神から出ない者は、わたしたちの言うことを聞かない。
これによって、わたしたちは、真理の霊と迷いの霊
<新共同訳:惑わす霊;新改訳:偽りの霊;NKJV:誤りの霊>
との区別を知るのである。
(第一ヨハネ4章6節)
これは、悪魔の嘘に反応し反キリストに従うすべての人々の場合、
艱難期に神によって力を与えられる「惑わし」です。
この予測は、まさに同じ文脈で、私たちがここで議論している「不法の秘密」に
直接関連しています。(第二テサロニケ2章11節、下記参照)
上記の三つの箇所にはいくつかの重要な類似点があります。
(すなわち、第二テサロニケ2章6-8節; 第一ヨハネ4章3節,4章6節):
1) 三つとも現在世界で働いている悪魔の影響力を描写して、
2) 三つともその文脈と言い回しから、
この影響力が神の真理に直接反対することを暗示していて、
3) 三つともこの影響力の結果を神の真理からの離反という形で描写し、
4) 三つともその文脈で暗黙または明示的に、現在は抑制されているが、
この影響力がサタンの反キリストを通して世界を直接支配する形で
艱難期に解放されると予告しています。
このように、これら三つの聖句はすべて、人間を堕落させる悪魔の成功が、
主として、人間を誤りへと誘惑し、真理から遠ざけるために
嘘を巧みに利用することによって達成されていることを明らかにしているのであって、[4]
神ご自身に関する真理だけでなく、
(すなわち、神の本性、イエス・キリストによる真の救いの道)
人間の良心、自然法、人間法、ナショナリズムに表される神の法則に関する真理からも
遠ざけるものです。[5]
「不法の秘密」の上昇傾向は、個人の道徳と社会的基準の退化、
経済のグローバリズム、政治の国際主義、統一世界の宗教エキュメニカル主義が
増加していることに見ることができます。
この半世紀の人類の文明の歩みを観察してきたクリスチャンの中には、
このような傾向があることや、終末に近づくにつれて、
それが加速していることへの疑問を持つ人はほとんどいないはずです。
しかし、「不法の秘密」はすでに働いており、ますます大きな成果を収めていますが、
艱難期が始まり、御霊の抑制が弱まるのを許されるまでは、
反キリストの世界征服(偽メシヤの人物におけるサタンの計画の頂点)を
導入するのに必要な熱狂をもたらすことはできません。[6]
まさにこの聖霊の働きこそが、悪魔が反キリストを通して世界征服という
艱難期の攻勢を開始するのを阻止し、同時に人類が現在よりも
さらに不法状態に陥るのを阻止しているのです。
聖霊の抑制の働きは、悪魔が現在(そして艱難期に)行おうとしているすべてのことを
阻止するだけでなく、人類が現在(そして艱難期に)行おうとしている程に
悪魔の嘘や影響力に応じることも阻止しているからです。
[1] 『悪魔の反逆』参照: 第5部「裁き、回復、取り替え」、II.8.b.ii「教会」、
またiii「キリストの神秘」参照。
[2] 「来たる艱難期」 パート2B:「艱難期への天の前奏曲」III.2「不法の秘密」。
[3] 『サタンの反乱』シリーズ、特に第4部「サタンの世界システム」と
第5部「審判、回復、取り替え」を参照。
[4] 『サタンの反乱』参照: 第4部「サタンの世界システム」、第4部
「サタンの世界システム」: 戦略的手法[3つの戦略的嘘]V.2「悪魔の影響力」を参照。
[5] 『サタンの反乱』 第4部「サタンの世界システム」、第II.6節
「サタンの影響を抑制するものとしての良心」第II.7節「
サタンの影響を抑制するものとしての法とナショナリズム」参照。
[6] 「来たる艱難期」第2部B:「艱難期への天の前奏曲」III「聖霊の抑制の働き」参照。
--パート16に続く
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五月もあっと言う間に過ぎていこうとしていますね
どこを歩いても、バラの花が綺麗な季節です
明日からは雨が降りやすくなるようなので、
晴れているうちにたくさん歩こうと思います
どうぞ、良い週末をお過ごしください
お祈りしています
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あ、猫ちゃん
おばあちゃんが窓から心配して呼んでるよ~
いつも、ハウスで寝ているのに、今日はお散歩しているのね
また来るね
今日もありがとう~