5月31日の記事、●冷やしスープカレー にたいしてアメンバーのshio さんという方からコメントをいただきました。

伝説のスープカレー店「メラ屋」-冷やしそうめん風スープカレー
私は冷やしカレー(=冷やし料理)には当然のようにキュウリを入れてみたのですが、

shioさんはキュウリがお嫌いでどうしてもその匂いがお好きになれないとのこと。


ちなみに私も子供のころはキュウリが嫌いでしたのでその匂いが苦手という方の気持ちはわかります。


さて、好き嫌いについて、私の持論があります。


好き嫌いとは「食材への鋭敏さ」だと考えてます。


私が未だに嫌いなのは鮮度の悪い生トマトですが、鮮度のいいものなら食べられます。

といっても鮮度のいいものは東京ではたまにしか食べられませんので、
事実上、私は自身を「トマトが嫌い」という「好き嫌い」の部類となってしまいます。


ちなみに妻は鶏肉とカレーが嫌いです。
よって、私の作ったカレーと都内数店舗でしかチキンカレー以外は食べることができません。

妻は私も気づかないくらい微妙な鶏肉の鮮度の違いにきづいたり、隠し味にいれたスパイスを見抜いたり(つまり、「食べられない」という)します。

そんな妻も逆にトマトの鮮度には鈍感です(笑)


私の持論「好き嫌い=食材への鋭敏さ」が正しければ、

shioさんはキュウリに関して鋭敏な舌をお持ちで、微妙な鮮度の劣化を感じ取れるということだと考えます。


ちなみにshioさん、畑でもぎたてのキュウリは大丈夫だったそうです。

料理を提供する立場となる私がすべきことは、そのようなお客様にもご満足頂くよう、素材を吟味することだけです。


二日酔いのときなんかにスープカレーにスイカが合うと思っています。
伝説のスープカレー店「メラ屋」-夏のスイカinカレー.jpg

(↑スイカ入りスープカレー)

スイカもキュウリと同じウリ科ですので、shioさんあまりお好きではないようです。


でも、shioさんとのやりとりで一つ気付かされました。


料理もマンネリ化すると「とりあえず○○」が増えてしまうんです。


今回のケースでは「(冷たい料理には)とりあえず『キュウリ』」という風に。


刺身にも「とりあえず『つま(大根)と大葉(シソの葉)』」、和食には「とりあえず『木の芽(山椒の葉)』」、、、、本来、大根は生魚による食中毒予防、大葉は臭み消しと食欲増進という意味があります。
山椒にも食中毒予防、食欲増進のほかに清涼感を出す目的があるはずです。


しかしどうでしょう。
お店で出されるつまや薬味は9割型手をつけられずにゴミになります。
今、私が働いてる料理屋も、つまは手作りですが同様です。

和食の木の芽に至ってはせっかくの風味を壊す邪魔者扱いされることもあります。


(※これは6月4日の記事●刺身のつまは食べます?残します? でも取り上げてます。)


美味しんぼで海原雄山先生が「野菜は本来美味しくないもの」と言ったように、薬味は「薬」であり、「美味しい」という次元のものではないと思います。

私も、冷やしスープカレーに深い考え無しにキュウリを使ってしまいましたが、

本当に意味があったか、引き続き考えてみます。

伝説のスープカレー店「メラ屋」-冷麺風スープカレー

ただ、彩りのバランス上、スープカレーには必ず緑色の一品が必要だと考えてます。
なぜなら緑色は赤色の汁を綺麗に見せる背景色だからです。


(※色に関しては6月26日の記事、スープカレーやラーメンを黒い皿に盛る理由 にて掘り下げてます。)


皆様にも苦手な食材ってありますか?

きっと、あなたはその食材に関して鋭い味覚をお持ちだと思いますよ!


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