先日の冷やしスープカレー に彩りの意味と薬味の意味でキュウリを入れましたが、キュウリがお嫌いな方から「キュウリの匂いだけは好きになれない」とのコメントをいただきました。
そして気づかされました。
料理も作っていると「とりあえず○○を入れる」のようなことが増えてしまうんだな。私の場合、冷やしスープカレには「とりあえず『キュウリ』」を入れてました。
料理屋に行くと、刺身「つま(大根)と大葉(シソの葉)」、和食には「木の芽(山椒の葉)」が付いてきます。
これらの薬味を付けるのには理由があります。
大根は生魚による食中毒予防、大葉は臭み消しと食欲増進があり、山椒にも食中毒予防、食欲増進のほかに清涼感を出す目的があります。
しかしどうでしょう。
今、お店で出されるつまや薬味は9割型手をつけられずにゴミになります。
今働いてる料理屋も、つまは手作りですが同様にほとんどの方が残します。
つまや木の芽も「とりあえず」になっていませんか?
木の芽に至ってはせっかくの風味を壊す邪魔者扱いされることもあります。
美味しんぼで海原雄山先生がこんな発言をしました。
「野菜は本来美味しくないもの。だから人間は野菜を食べたくてたべているのではない。」
それならば、薬味にいたっては「薬」であり、「美味しい」という次元のものとは違うのではないのではないでしょうか?
私も、今回安易にキュウリを使ってしまいましたが、本当に必要であったか、考えてみたいと思います。
もしかしたら、本当に必要だったかもしれません。でも、その必要性を説明できないのであれば「とりあえず」から脱出できません。
ただ、強いて言えば彩りのバランス上、スープカレーには必ず緑色の具材が必要だと考えてます。
なぜなら赤色の汁を一番綺麗に見せる背景色は緑色だからです。
その役割という意味ではキュウリは重要でした。
皆様は刺身のつまは食べます?残します?
温かいスープカレーにキュウリを入れることも。しかも奥にあるのはキュウリの漬物。(こんな私も昔はキュウリ嫌いでした。)