今日は、感情の中でも一番やっかいで
多くの人が手を焼いていると思われる
「怒り 」について 。
(エネルギー がありますからね♪)
実は、昨日、ちらっとそれらしきことを書きましたが(^-^)
怒りの定義は、
「当然得られるべきと思っていた期待が、
得られなかったり、得られそうもないときの感情」
(ヘルスカウンセリング理論)
です。
つまり、怒りがあるということは、自分の中に、
「こういうときは、当然こうすべきだよね!」とか
「○○なんだから、こうあるべきだよね」の役割論など、
信念や、みんなもおんなじと思い込んでいる自分の常識が
隠れているということ。
そして、そこには、
私が正しくて、あなたが間違っている!
私が○で、あなたは×!
って思いが隠れています。
その考えが元になって、結局のところ、
「なんで、あなたは、私の常識から外れるのよ~!!」
「私のルールに従いなさいよ!」「私の常識に沿って、動きなさいよ!」
と怒ってるわけでございまして、
それを知ると、なんと、まー、傲慢なのかしら、
と恥ずかしくなる次第でございます (/ω\)
そして、その常識や信念、自分が正しいと思っているルールは、
どこからきているかと言うと、
生まれて、まっさらなところに、
概ね6歳までのしつけや教育により
インストールされるのです(10歳までは影響大)。
特別に、教育したつもりはなくても、
親を見て学んだり、
小さい時に、
「なんで?」と聞く時期がありますが、
そのまわり(大人)からの答えによって、
学んでいくんですね。
(例えば、動物園で、うさぎなどの
小動物ふれあいコーナーに行って、
”動物を抱かないでください”
と書いてあったり、言われて、
「どうして?」と聞いた時、
「動物には、ばい菌がいっぱいいて、汚いからだよ。」 と答えられるのと、
「知らない人が急に抱くと、動物さんがびっくりするからだよ」
と答えられるのでは、
「動物にはこう関わるべき」という方針が、
その後、まったく変わってきそうだと思いませんか?)
そして、強烈な学びは、怒られた時。
(特に、そんなことする子は、うちの子じゃありません!とか
いい子にしないと、捨ててくるよ、とか言われたりするとね(;^_^A)
そうしちゃいけないんだ(そうすべきじゃないんだ)
と自分に禁止します。
そして、そのルールを守って生きていくわけですが、
それを、他の人がやっていたら、
「なんで!(あなたばっかり、許されるのか!)」と怒りたくなるという仕組みです。
あなたも、私みたいにしなさいよ と・・・。
自分ががんばって、そうしてるのに!ということもあるでしょうし、
もう、習慣になって、自然とできていて、当然になっていることもあるでしょうね。
それから、怒りには、
他者に向けられるものの他に、自分に向けられるものがあります。
現実の自分が、当然あるべき自分と違ったりしたときに、
「怒り」になるんですね。
自分に向けられる怒りは、実は、向上心です。
ですから、
その怒りのエネルギーを、「本当のありたい自分」になるための
プロセスに向けれれば、とってもプラスのものなのですが、
使い方を間違えると、
自分を責めることに使っちゃう (>_<)
もったいないですね~!!
怒りを感じたら、自分にこう聞いてみましょう♪
「私に、どんな”べき”があったんだろう?」
「どんな期待が得られなかったんだろう?」
「本当は、どうあるべきだと思ったんだろう?」
(相手への怒りの場合)
「それって、相手に、今、求めていいのかな?」
(自分への怒りの場合)
「”べき”とかじゃなくて、本当は、どうありたいんだろう?」
あまりに当然と思い込んでいる信念は、普段、
意識もしないので、ご対面のチャンスです(*゚ー゚*)
そして、
もしかしたら、相手への怒りで、
先の質問にも、「YES、求めたい」と思うこともあるでしょう。
でも、きっと、怒りの仕組みを知ったなら、
「どうして、あなたは、○○しないの!してくれないの!」と
怒りをぶつけるのではなく、
「こうしてくれると、うれしい」という
私のリクエストとして、伝えることができるはずです。
もちろん、生命に関わることや、人としてのモラルに
関わることは、リクエストどころではないかもしれません。
真剣に伝えることも必要でしょう。
(けれども、やっぱり、それも、怒るのとは、違うように思います)
それと・・・
身近な人(心が通じあっていると思っている人)にほど、
怒りって、感じやすいですよね。
それは、やっぱり、期待値が高いから。
そして、言わなくても、当然、わかってるはず、べきがあるから。
それに、「怒っても、大丈夫」という安心感もあったりするでしょうしね。
そういうのを総称して、
”ケンカする程、仲がいい”というのかもしれません(^_-)☆
あ、今、
こんな風に怒るのって素敵だな、
こんな風に怒れたらいいな
って思ったこと、思い出しました。
少し前の菅野美穂さん主演のドラマ「曲げられない女」 で
主人公が、友人を怒るシーン(その反対もあったような)。
何が素敵かって、怒りながら、その人のいいところをいっぱい言うんです
で、何に怒っているかというと
「あなたは、こんなに素敵な人なのに、なんで、あなたはわからないのか!」って (^-^)
こういうのを、本当に、相手を思って怒るってことなのかなーって
思いました。