本記事は2020/02/16の記事を加筆・修正したものです。



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こんにちは、しゅんすけです。


今日は 愛タクシー というお話です。


とある魂(僕)が覚醒に至るまでの旅を物語のように書いてみました。
 

 





僕はタクシードライバー。
 
僕の仕事は、お客さんを目的地まで運ぶこと。

 

僕の愛する車体は、肉体と呼ばれている。

今まで色んな車に乗ってきたけれど

今の車は 日本人男性 という種類なんだ。
 


僕の乗せるお客さんは 感情 と呼ばれている。
 
朝、車を動かし始めると 色んなお客さん が乗ってくる。
 
朝イチの お客さん はその日によって違う。

悲しみさん が乗ってくる時もあるし、楽しみさん が乗ってくる時もある。







悲しみさん が乗ってくると、目的地を言ってくる。


目的地につくと

ぴったりなコトバ を喋って

悲しみさん が降りていく。




楽しみさん が乗ってくると、目的地を言ってくる。



目的地につくと

ぴったりなコトバ を喋って

楽しみさん が降りていく。




どんなお客さん

そこに相応しいトコロに着くと

そこに相応しいコトバを喋って

満足して降りていくんだ。



僕はそれが嬉しくてたまらないんだ。







 
 

… 実は、僕は、思うように動かけない時がある。


例えば。


親子ケンカをしたとき。

ゴメンさん が乗ってきたときに

プライドさん も相乗りしてきて

二人とも違う目的地を言うから

どうすればいいか、わからなかったことがある。




しばらくすると ゴメンさんプライドさん は静かになった…


僕はどうしようかと思ったんだけど、目的地を言わないから、そのまま乗っててもらうことにした。


どうせ、車のスペースは沢山あるし、仕事に支障はなかったから。



それに。

楽しみさん を乗せて送ると、楽しい気分になるし。

喜びさん を乗せて送ると、嬉しい気分になるし。

楽しさ、嬉しさは好きだから。

仕事をしていたんだ。








それから何年か経って。


ある時、気づくと。


僕は お客さん を沢山乗せていた。


定員オーバーで走っていたんだ。
 
 
大きなお客さん。

小さなお客さん。

赤っぽいお客さん。

青っぽいお客さん。



無数のお客さん が車内にひしめき合っていたんだ。
 

お祭りの人混み… みたいなのを想像してもらえばいいと思う。
 





 
 

なんでこんなに乗っているのですか?と思わず聞いてみた。
 
 
すると、僕が乗ってください と招き入れたのだそうな。
 
 
 


 
 
 
僕は、どうやってこんなに乗せたのかサッパリ覚えていなかった。
 

これだけ乗ってるのに、パンクしたりせず走れているのが不思議だった。
 
 
車内では、みんな思い思いの目的地を告げていた。
 
 
 

僕は、どの お客さん の言うことを聞けばいいかサッパリわからなくて混乱していたんだ。
 
 
 
僕は  やってしまった!  と思った。

後悔した。
 
 
 


 
 
 
定員オーバーに気づいてからも、行き先もどこにすればよいかわからず、しばらく迷っていたんだ。
 
 

でもある時。

僕はタクシードライバーだと思い出したんだ。
 
僕の仕事は お客さん を目的地まで運ぶこと。

僕の愛する車体は、肉体と呼ばれていること。

愛車があって、僕がいるなら、走れるぞ。



そうな風に思ったんだ。


最悪すぎることに直面すると、人は開き直ったり、吹っ切れたりするらしいけど、そんな感じなのかも。
 

これが原点回帰っていうのかな。



 
どの声が、どの お客さん の行き先かもわからないけど。

とにかく、耳に入ってきた行き先に向かうことにしたんだ。
 


こうして、僕は、僕自身が招き入れたという お客さん たちを、数年越しに目的地へ送り届けはじめたんだ。

 
 







目的地に着くと お客さん は満足されて降りていってるようだった。
 
 
 
聞こえた行き先に向かい続けていると、パンパンにひしめいていた お客さん も少しずつ減っていったんだ。


車内にスペースができてきた。
 
 
 


 
 
 
ひとり、ひとり、お送りしていると、車が軽く感じてくる。
 
 
僕の愛車も、僕のハンドル捌きによく応えてくれるようになったんだ。
 
 
想えば、定員オーバーでも故障もせず、文句もいわず、ついてきてくれた相棒だと思うようになった。
 
 
 
 




 
 
 
ある時、懐かしい お客さん がいた事に気づいたんだ。
 

昔、親子ケンカをしたときに乗ってきた ゴメンさんプライドさん が居たんだ。


あの時のことを聞いてみると、いくら目的地を言っても、僕が動いてくれなかったから、声が届くようになるまで待っていてくれたのだそう。

 
たくさんのお客さん でパンパンだったときも、自分の順番が来るまで待っていようと思っていたんだって。


僕は、待っていてくれてありがとうと思った。



そして、まずは ゴメンさん の目的地に向かった。



僕は、言う通りにケンカ相手の場所に向かった。



あの時は、ゴメンなさい。

そんなコトバと共に ゴメンさん は満足して降りていった。





次は プライドさん の目的地に向かった。


僕は、言う通りに車庫に向かった。


あの時は、大人げなかったな。


そんなコトバと共に プライドさん は満足して降りていった。








車がすっかり空になったとき。


少し寂しくなったんだ。


そして、僕という存在は、お客さん と同じ存在だって気づいたんだ。


僕も、お客さん と同じように、喜んだり、後悔したり、寂しくなったりしているから。




… あれ?

じゃあ …… 僕の目的地はどこだろう?




そう思ったとき、すぐに答えがわかった。

僕自身に聞けばいい って。



僕という存在を作ってくれていた、喜び、後悔、寂しさの声を聞いて、一つひとつ目的地に向かった。










僕が内なる声に従って走っていると、道中に お客さん 現れた。
 
 
ヒッチハイカーに出会った時のように。

僕は お客さん を招き入れた。 
 
 







僕は、僕の内なる声に従って走っていった。
 
 
目的地に着く度に、僕は少しずつ満ちていったんだ。







 
僕が、僕を満たしきったとき。

僕の内から声は聞こえなくなり、静寂が満ちていた。

僕は、ソレが愛だと思ったんだ。



僕は空っぽで満ちていた。










僕は選択を迫られた。


このままタクシードライバーを続けるかい?


僕は、僕の仕事が好きだったから、続けることにした。










僕は今日もどこかで お客さん と出逢うんだ。


僕の相棒と一緒に。










今日のお話はここまでにしたいと思います。


読んでいただき、ありがとうございました。



 

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