離婚する夫婦、修復できる夫婦の違い | 癒されながら夢が叶う「優しい生きかた」の心理学
離婚について連載しています。
⒈ 不倫を生物学的にとらえると
⒉ 離婚カウンセリングの留意点
⒊ 離婚の最新事情
今回は「離婚する夫婦としない夫婦の違い」
について書いてみます。
現在日本では、
およそ3組に1組が離婚しています。
離婚していない夫婦も
何も問題を抱えていないかというと
決してそんなことはないでしょう。
中には、前回の記事で書いた
離婚の理由
に当てはまることが起きているのに
離婚しないでいる夫婦もあります。
離婚する夫婦と
離婚しない夫婦とで
いったい何が違うのでしょうか？
離婚しない夫婦を一言でいうと
「双方が大人だから」
では、大人の条件とは何でしょうか？
矢野は次の3つを大人の条件
だと考えています。
相手の痛みが分かる「共感力」
自分の役割を果たす「責任感」
未来のために我慢できる「自制心」
これらは、結婚生活を続けるのに
愛情よりも大切かもしれません。
順番に説明しますね。
相手の痛みが分かる「共感力」
相手の痛みが分かったら、
浮気なんてしないはずです。
精神的な虐待も
暴力も振るうことはないでしょう。
離婚の原因のほとんどが
共感力さえ持ち合わせていれば
起きないですむことです。
自分の役割を果たす「責任感」
離婚に限らず組織の中で問題が起きるとき
必ず誰かが自分の役割を果たしていません。
・生活費を入れない夫
・家事をしない主婦
・セックスを拒否する妻（夫）
・子どもと接しない夫
障害があるのなら仕方ないですが、
離婚に至るのは、
能力があるのにしない、
つまり責任を果たそうとしていない
からです。
未来のために我慢できる「自制心」
「共感力」が相手の痛みをわかること
なのに対して、
「自制心」は、自分のしたことが
どのように我が身に返ってくるか？
を想像して、我慢することです。
相手を傷つけるから
浮気をしない。
→共感力
浮気がバレたら離婚される
から浮気をしない。
→自制心
この自制心が、離婚を踏みとどまらせます。
若い妻は、夫が浮気をしていても
一人で子どもを抱えながら
働いて生計を立てるのは難しい
と、離婚を踏みとどまります。
熟年の夫は、
妻から精神的虐待を受けていても
財産を半分とられ、
年金まで半分とられたら、
老後生きていけない。
と、離婚を踏みとどまります。
さて、この3つすべてを満たしている
のが大人なのですが、
離婚に至る夫婦はほぼ例外なく
夫婦のどちらかが
2つ以上満たしていないか、
双方が1つ以上満たしていない
ように思います。
3つのうち1つは満たしていなくとも
我慢できるかもしれません。
たとえば、夫が浮気をしていても
十分な生活費を入れてくれ、
子どもの面倒もみてくれているのなら、
離婚しないことを選ぶ妻が多い
のではないでしょうか。
妻が顔を見るたびに、
罵詈雑言を浴びせてきても、
夜の営みはあり、
家事育児もしているのなら、
離婚しない夫がほとんどでしょう。
ですが、2つ満たしていないとなると
かなり我慢が必要になります。
夫が浮気をするは
生活費は入れないわ
では、結婚生活を続けるのは
困難でしょう。
3つとも満たしていないとなると、
キリストのように、
どのような罪も許す
神の愛を持っているか。
釈迦のように、
人生はすべて苦しみだ
と悟っているか。
「結婚生活は修行だ！」
と思えるようでないと、
続けるのは無理でしょう。
離婚に至るのが一番多いのが、
双方が1つ以上ずつ欠けているケース
ではないでしょうか。
共感力がなく浮気を繰り返す夫と
離婚後の経済的なことを考えずに
衝動的に離婚してしまう妻が
その典型です。
では、
共感力、責任感、自制心は鍛えることはできるのでしょうか？
僕の考えはノーです。
人の痛みを分からない人に、
浮気しないで
と言っても無駄。
責任感のない人に、
生活費をもっといれてよ
といっても無駄。
夫とのセックスを拒否し
出会い系で男漁りをしている妻に
そんなことしたら、
半殺しにされるわよ
と言っても無駄。
離婚のふた文字が頭によぎった
ことがある方なら、
実感したことがある
のではないでしょうか。
もしあなたが、
自分も3つのどれかが欠けている
という自覚があるのでしたら、
大丈夫です。
欠けてはいません。
本当に、これらが欠けている人は
自覚がないものです。
たとえば、
「私は相手に対する思いやりが足りなかった」
と自覚していらっしゃる方は、
意識的に相手を思いやる行動をする
ことができるでしょう。
欠けている人は、
そう思いもしませんから。
もしあなたが
3つすべてを満たしている大人で、
残念ながら配偶者が
そうではないのなら、
配偶者に変わることを
求めるのは無理です。
子どもの養育、
生きていくためのお金……
離婚で失うものが大きすぎる
ことがあります。
そのような場合は、
・相手への接し方
・問題が起きたときの対処の仕方
など、あなたの行動を変えてみてください。
そうすれば、
配偶者の現状は変わらなくとも
苦しみは軽減され、
結婚生活を続けることができるでしょう。
辛い結婚生活を
生き抜いて、幸せになるためには、
自分に合った環境を求めて新たな世界に旅立つ（離婚）
自らを環境に合わせて精神的に進化させる
の2つの道があります。
男女を問わず
・新たな世界に旅立とうとしている方
・精神的に進化しようとしている方
が、より幸せになれるように、
矢野はサポートしていきたい
と願っています。
問題解決セラピスト養成講座
従来の【通学コース】に加えて
自宅に居ながら受講していただける【オンラインコース】を新設します。
どちらのコースも毎回
矢野が受講生さんにカウンセリングを
させていただいて、その
解説をいたします。
・カウンセリング技法をガッツリ学びたい方は
「東京（四ツ谷）での通学コース」
・自宅に居ながら矢野のライブ講座を学びたい方は
「オンラインコース」をお勧めします。
この講座を受講しなければ
一生知ることのない知識と技術が
たくさんあります。
矢野惣一から濃～い内容のメールが毎日届く