「サインください！」
「えっ！？？？」
先日私が店頭に立っていると、
知らない人からいきなりこう言われたのだ。
猿が木から落ちても
弘法が筆を誤っても
豚が真珠になっても？
さほど驚かない私であるが、
さすがにこれは驚いた。
私は一瞬、
春の陽気に誘われて出没した奇人変人か、
WBCに興奮し過ぎて私を大谷翔平…
いや、さすがに無理があるから
栗山監督だと勘違いしたのかと思ったが、
相手の身なりを観察すると、
キチンとしているどころか
身体に合ったスリーピースを
一分の隙もなく着こなしている
オシャレ紳士だ。
これはいよいよ
得体の知れない金融商品でも
契約させられるのではないかと
私が身構えていると、
そのオシャレ紳士は
「いつも松本パルコのメンズビギで買い物をしているんですが、以前からGMのブログを拝見したり、スタイリングを参考にさせて頂いてるんです。お店のスタッフとも仲良くさせて頂いてて、よくGMの話題が出るので、いつか機会があればお会いしたいと思ってたんです。出張ついでにやっと来れました」
と言うではないか。
『いやぁ、てっきり変人かと思いましたよ』
という言葉はグッと飲み込み、
「あ、そうだったんですか！わざわざありがとうございます！」
と私は驚きと感謝を述べた。
「それで松本のスタッフにも、GMに会えた証拠を見せたいので、このスーツの裏地にでもサインをして欲しいんですが」
どうやら本気らしい…。
「いやいや、私のようなただのオッサン販売員がお客様のお洋服にサインするなんて、とてもとても畏れ多くて…」
私は固辞し続けた。
一見謙遜しているように見せかけたが、
実はその真意は別のところにあったのだ。
それは…
べつにサインぐらいしてもよいのだが、
どうせならカッコ良く書きたい。
あいにく私は今までの人生で
人様にサインなどした経験がない。
せっかくサインする側になったのなら
著名人や有名人みたいに
慣れた手つきで一筆書きのように
”GM“ とササッと書きたいではないか。
しかも “GM” という文字のどこかに
似顔絵みたいの入れられたらさらにいい。
“G” の下半分にヒゲなんかどうだろう？
そしてさりげなく相手の名前を聞いて
“◯◯さんへ” と付け加えると
相手はさらに喜んでくれるだろう。
できれば “◯◯さんへ” の “へ” を
“江” と書けば、
これはもう手練れのサイン師ではないか。
しかも私が今後何かの間違いで
有名にでもなったら家宝になるだろう。
なんでも鑑定団で自己評価額を上回り、
『大切になさって下さい』
と言われるパターンだ。
しかし今から練習するわけにはいかない。
嗚呼、こんな千載一遇のチャンスが
たった今やってくるなんて！
日頃からよく考えて練習しとけば良かった…
人間の脳はつくづくスゴい。
文章にすると辟易するほど長いこの思考が
一瞬のうちにアタマを廻ったのである。
それにしても有り難い話である。
お客様と私は一緒に記念写真を撮った。
そしてお客様は、
「そうだ。せっかく来たので、記念に何か買っていきます！」
と言って、
ドレスシャツをお買上げになったのだ。
そしてお会計をして
シャツをお包みしようとすると、
「それにサインしてください！」
「えっ！？？？」
遂に私はお客様の熱意に根負けしたが、
さすがに新品のシャツに
というわけにはいかないから、
そのシャツに付いていた商品タグに
生まれて初めて“GM” とサインした。
果たしてこれで良かったのだろうか…。
（いいに決まってるだろ！）
Ｓ様、その節はありがとうございました！
今後のこともあるので、
日頃からサインの練習しときます！
（今後はもうないだろ！）
ふーむ…。
この話、面白かったですか？
私はとっても面白かったんですが、
いまひとつ自信がないので
一つだけ新作の紹介しておきましょう。
それは…
デンハム別注ポロシャツ！
昨年も完売御礼のポロシャツだ。デンハムの定番デニム「RAZOR」のヒップポケットの意匠を胸ポケットにデザインしたポケットポロシャツ。
高い吸水速乾性能を誇るクールマックスを使用した機能+美が融合したメンズビギだけのコラボアイテムである。
スペックは昨シーズンとほぼ変わってないが、背裏や上前立て裏、スリット裏のデンハムオリジナルのバンダナ地が変更されている。
そして昨シーズンにはなかった新色ブルーがラインナップに登場！
＜GM.＞コーディネート集
↑こちらのリンク先画像を
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商品をご購入いただけます。
気になる商品がありましたら、
そのままオンラインストアで
お買い求めいただくか、
やっぱり店頭でナマGMに
会いたい♡というお客様は、
ご来店を心よりお待ちしています！
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世界を明るく平和に！
NO MORE WAR！
メンズビギ横浜店
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