孤独さを消したくて
汚い罠を掛けた

伏線まがいの言ノ葉は
まるで蜘蛛の糸
ゆっくりと巣を拡げ
月灯に銀色に浮かぶ


淋しさを消したくて
歪んだ罠を掛けた

それと知りつつも
自らを傷つけても
身を投じてくれる
優しさに甘えて


闇に染めた
淵獄へ陥れた
我罪は永久に

刻まれた痛みは
消去も赦されぬ
呪縛に変わる…


今でも残る
確かな余波のリズム
罪の証 罠の余韻


…ソレハユメノナカノアクム…




どのくらいの想いで
ありったけの想いで
言ノ葉を音にすれば
想いは言霊になるの

伝えたい気持ちも
届けたい気持ちも

貴方には聴こえない
心を響かす音にならない

行く先を失った
叫びは風に吹かれ
遠い空へ消えていく

何度 繰り返せば
幾度 試し通せば
この祈りは叶うのだろう

貴方が笑う
貴方が歌う
貴方が…

動く唇 追いかけても
それは応えでは無い

淋…淋…と鳴る鈴の音
それは応えでは無い


どのくらいの想いで
ありったけの想いで
言ノ葉を音にすれば
想いは言霊になるの


……ドウカオシエテ……

……フタリハドコヘイクノ……




打ち明けられぬ想い
カクテルで飲み込んで
紫煙で吐き出す

疲れた現のけだるさは
音と共に叫び出す

それで楽になれたのか
一瞬でも軽くなれたかい?
聞くだけ野暮な台詞は
ゴミ箱に捨てておくさ
だから安心して浸り合おう

泡沫の幸せに涙した時間も
虚いやすい泡夢の刹那さも
お互い様に薄笑いに隠して

ダウナーもペシミストさえも
闇を照らす月が包む宵に
少しくらい踊っても
誰も責めはしないさ…


背中越しに浮かぶ影は
相変わらずな内部人格
消える事無い問い掛けに
たまには抗ってやろうか

ダウナーもペシミストさえも
闇を照らす月が笑う宵に
少しくらい踊っても
誰も責めはしないさ…