☆化学 金沢大学(2018年)の穴埋め問題と解答
今日は、金沢大学(2018年)で出題された穴埋め問題を紹介します。
挑戦してみてください!
----------------------------------------------------------
次の文章を読み,問に答えなさい。
病気の治療に用いられる医薬品は,体内でさまざまな変化を引き起こす。これを「 1 」作用という。
1-ブタノールの「 ア 」であるジエチルエーテルは,「 2 」作用がある。
ジエチルエーテルは,二分子のエタノールの「 3 」により合成される。
炭酸水素ナトリウムは,胃酸過多に対する「 4 作用があり,胃炎や胃潰瘍等の治療に使用される。また,水酸化マグネシウムにも同様の作用がある。
アスコルビン酸は,分子内にエンジオール構造をもち,「 5 」作用を示すため,例えば,お茶などの清涼飲料水に「 6 」防止剤として加えられている。アスコルビン酸は,ヒトの生存・生育に必要な栄養素であり,「 イ 」とよばれている。
ニトログリセリンは,狭心症発作の対症療法薬として用いられる。これは,ニトログリセリンが体内で吸収,分解されて「 ウ 」を放出し,「 ウ 」が血管を拡張させる作用による。
また,解熱鎮痛作用をもつアセチルサリチル酸や,消炎鎮痛作用をもつサリチル酸メチルなども発熱時や頭痛,歯痛時に使用する対症療法薬である。
第二次世界大戦中に破傷風から多くの人命を救ったペニシリンは,1928年,繁殖したアオカビから発見された。ペニシリンは,β -ラクタム構造を有しており,細菌の「 エ を合成する酵素と反応し,「 エ 」の形成を妨げることにより, 「 1 」作用を示す。
2015年にノーベル生理学・医学賞を受賞した,日本の天然物化学者である 「 7 」は,エバーメクチンを発見し,その後の研究により,イベルメクチンが抗寄生虫薬として開発された。イベルメクチンは,オンコセルカ症やフィラリア症に優れた効果を示し,感染症の撲滅に貢献している。
■問題1
「 1 」~「 7 」に入る最も適切な語句を,次の(あ)~(せ)からそれぞれ選び,記号で記入しなさい。
(あ) 薬理 (い) 副 (う) 水和
(え) 縮合 (お) 酸化 (か) 還元
(き) 中和 (く) 制酸 (け) 麻酔
(こ) 殺虫 (さ) 山中 伸弥 (し) 大村 智
(す) 鈴木 章 (せ) 大隅 良典
■問題2
「 ア 」~「 エ 」に入る適切な語句または物質名を記入しなさい。
金沢大学(2018年) 一部略
----------------------------------------------------------
■問題1
1…… (あ)
2…… (け)
3…… (え)
4…… (く)
5…… (か)
6…… (お)
7…… (し)
■問題2
ア…… 構造異性体
イ…… ビタミンC
ウ…… 一酸化窒素
エ…… 細胞壁
-----------------------------------------------------------
化学に関するホームページは
「恋する化学」
数学に関するホームページは
「恋する数学」
ネットショップは
☆化学 横浜国立大学(2018年)の穴埋め問題と解答
今日は、横浜国立大学(2018年)で出題された穴埋め問題を紹介します。
挑戦してみてください!
----------------------------------------------------------
有機化合物に関する次の文章を読み,以下の問いに答えよ。
ベンゼンの構造は1865年にドイツ人化学者「 ⅰ 」によって提案された。ベンゼンは,6個の炭素原子が環状に結合し,それぞれの炭素原子に水素原子が結合した構造をもっている。
ベンゼン分子のすべての原子は「 ⅱ 」平面上にあり,各炭素-炭素結合の距離はすべて等しい。
ベンゼン分子がもつ,このような特別な環の構造をベンゼン環という。ベンゼンやナフタレンなどベンゼン環をもつ炭化水素を「 ア 」炭化水素という。
ベンゼンの炭素原子に,1つのヒドロキシ基-OHが直接結合した化合物をフェノールという。
フェノールの水溶液に臭素水を加えると置換反応が起こり,2,4,6-トリブロモフェノールの白色沈殿と臭化水素とが生じる。
また,融解させたフェノールと単体のナトリウムとを反応させるとナトリウムフェノキシドと水素ガスが生成する。
ベンゼン環の炭素原子に,ヒドロキシ基-OHとカルボキシ基-COOHとが「 ⅲ 」の位置で結合した化合物をサリチル酸という。
サリチル酸は白色の「 ⅳ 」結晶である。
サリチル酸は加熱・加圧(125℃,4×105~7×105Pa)の条件下でナトリウムフェノキシドと「 イ 」を反応させ,硫酸で処理すると得ることができる。
ベンゼン環の炭素原子に,1つのアミノ基-NH2が直接結合した化合物をアニリンという。
アニリンをさらし粉の水溶液で酸化すると,「 ⅴ 」に呈色する。
また,アニリンを硫酸酸性の二クロム酸カリウム水溶液で酸化すると,黒色の物質ができる。
この黒色の物質は「 ウ 」と呼ばれ,水に溶けにくく染料に用いられる。さらに,アニリンは水にほとんど溶けないが,「 ⅵ 」なので,酸の水溶液には塩を作って良く溶ける。アニリンと塩酸との塩は「 エ 」という。
アニリンはニッケルを触媒として,高温で オ を水素で還元すると得られる。
ベンゼン環の水素原子のいずれか1つを別の官能基で置換したものを一置換ベンゼンといい,フェノール,アニリン,あるいはブロモベンゼンは一置換ベンゼンの例である。
ベンゼン環の水素原子のいずれか2つが別の官能基で置換したものを二置換ベンゼンといい,サリチル酸やジブロモベンゼンは二置換ベンゼンの例である。
さらに,1,3,5-トリブロモベンゼンは(h)三置換ベンゼンの例であり,2,4,6-トリブロモフェノールは四置換ベンゼンの例である。
問1.
空欄「 ア 」~「 オ 」に当てはまる語句を答えよ。
問2.
空欄「 ⅰ 」~「 ⅵ 」に当てはまる最も適切な語句の組み合わせを下記の表3の選択肢A~Hから1つ選び記号で答えよ。
横浜国立大学(2018年) 一部略
----------------------------------------------------------
問1.
ア…… 芳香族
イ…… 二酸化炭素
ウ…… アニリンブラック
エ…… アニリン塩酸塩
オ…… ニトロベンゼン
問2.
B
-----------------------------------------------------------
化学に関するホームページは
「恋する化学」
数学に関するホームページは
「恋する数学」
ネットショップは
☆化学 和歌山大学(2018年)の穴埋め問題と解答
今日は、和歌山大学(2018年)で出題された穴埋め問題を紹介します。
挑戦してみてください!
----------------------------------------------------------
次の文章を読んで,以下の問いに答えなさい。
エタノールは無色の液体で,吸引しても人体への害は少なく,水と任意の割合で溶け合う。飲料用のエタノールはデンプンやグルコースを原料とし,アルコール発酵により作られる。
130~140℃に熱した濃硫酸にエタノールを加えると (A) が得られる。 (A) は揮発性の液体で,引火しやすく麻酔作用がある。他方,160~170℃に熱した濃硫酸にエタノールを加えると (B) を生じる。 (B) は無色の気体で,かすかに甘いにおいがする。
エタノールの蒸気に,バーナーで焼いた銅線を触れさせると (C) が生じる。
(C) は特有の刺激臭,催涙性をもつ液体である。 (C) を酸素で酸化させると (D) になる。 (D) は無色の刺激臭をもつ液体で,水によく溶ける。
(D) とエタノールに触媒の濃硫酸を加え温めると, (E) が生じる。この反応を (F) という。 (E) は果実臭をもつ揮発性の液体で,水より軽い。
■問題空欄(A)から(F)にあてはまる適当な物質名,語句を答えなさい。
和歌山大学(2018年) 一部略
----------------------------------------------------------
(A) ジエチルエーテル
(B) エチレン
(C) アセトアルデヒド
(D) 酢酸
(E) 酢酸エチル
(F) エステル化
-----------------------------------------------------------
化学に関するホームページは
「恋する化学」
数学に関するホームページは
「恋する数学」
ネットショップは