天ぷらって、久々、というか天ぷら屋で食べるのは坊やの頃以来かもしれない。


家ではファイヤーファイターを呼ぶことになるのが怖くて作ったことがないし、外でも「天ぷら行こうぜ」とはあまり言われないし、言わない。


じゃあ、嫌いかといえばとても好きだ。
揚げ物、ガツンと濃ゆいものが好きで、この夏でさえさっぱり系を避ける僕なので。



この日は嬉しい嬉しい会食。


「先生」と呼ばれる類の職業はたくさんあり、教師(小中高大大学院、塾講師など)、議員、医師、弁護士その他士業などが挙げられる(あと何かあったっけ?)


僕はとっても権力迎合的なので、最後のやつ以外、すりすりしたくなるほど「先生」が好きで、お世話になりまくってきた(なのでとっても恩返ししたい)が、なかでも僕の中で「先生」といえばこの先生しかいない予備校恩師の、出版記念サイン会後。



食い倒れツアーをしようと、僕ともう1人が誘われ、まずは通りがかりの銀だこで


「もつ鍋、銀だこ!銀だこ食べよう!」


と肩を叩かれて強制的に銀だこへ。

この感じがまた嬉しくて、躊躇い顔を見せつつニヤける僕。

久々の銀だこ、何故か美味かったな。

卓球のボールみたく、パンと張って皮がしっかり硬くて。先生も同じことを零していた。



からの

「さ、新宿のつぼ八まで渋谷から歩くぞ!食べ歩きツアーだ!」

と。



気温38度のこの日、暑さより日焼けを何より恐怖する僕にとっては、たとえ恩師といえどごめんなさい。

幸い、優しい教え子(僕より2つほど下の期)が「先生、もつ鍋さん死んじゃいます!」と救いの手を。

よって、副都心で新宿三丁目へ向かうことに。

ほっ。

ちなみに、改札手前でパイシューアイスの店を見つけ、またしても先生は即イン。

ひよってアイスコーヒーを頼む僕らを前に、美味しそうにシューをもぐついていた先生。ここまでの知力高き聡明な方の無邪気な行動、愛らしさよ






ようやくつな八に到着

嬉しい想定外

てんやみたいのを想像していたが、老舗でとてもちゃんとした料理屋だった

(先生に伝えると、「てんやは失礼」と怒られた)




穴子の刺身

初めて食べた



鯛のような歯応え

「うまいな。穴子は蒲焼きとかより、刺身の方がいいわ」


お気に入りの様子の先生





一方で、大根おろしは苦手なようで、トマト味のものとあわせて僕が引き取った

美味いのに、大根おろし

天ぷらや魚には大量のおろしがほしい



↑先生ではなく、僕と同じワンオブ教え子( ◠‿◠ )




どじょうの天ぷら




見た目がすごいが苦味が美味しい、ミニいわしのような味



この他、めいめい好きなものを頼み、僕は舞茸と、納豆を稲荷でくるんだ変わり種も食べたが、話をベラベラしすぎた僕、写真も忘れた。


しかし美味かったな、特に納豆稲荷。

これだけ食べに来たいくらい。




そしていよいよアイスクリームの天ぷら

これも、ごめんなさい、チープなチェーン店のそれを想像していたら、すごいのがきた

まず、アイスクリームの色が




とっても黄色い卵色!

そしてバニラビーンズがしっかり

手作りなのだろうか

皮はしっかり分厚めで、パイでもなく初めての食感

意外にもなかなか溶けず、ゆっくりいただけたが、皿にとろけだしたやつがもったいなくて、家なら絶対舐めていた




著書が発売された先月、早速購入に走った教え子たちが先生に写真を送り報告する中、1週間経っても購入していなかった僕に先生、

「何やってるんだよ!早く買ってこい!」


もつ鍋さんには当たりが強いwwwと皆が笑う中、僕がいそいそと買いに行き報告すると、重ねて

「読まなくていいからもう一冊買いに行けよ」


めちゃくちゃすぎるwwwと、また皆が笑うと

「もつ鍋にはアイスクリームの天ぷらを奢る約束だから当然なの!」


そう、少し前に先生ととあるモノを観に行ったとき、亀十を知らず興味を持ってでも行列で買えなかった先生のために僕は、浅草まで買いに行ったのだ。


「サンキュー、お礼に今度アイスクリームの天ぷら奢ってやるよ」


その流れでのつな八

「アイスクリームの天ぷらだけだぞ!食ったらさっさと帰るぞ!」

なんで言っていたけど、結局たくさんの美味しいをごちそうさま、ありがとう、先生



天ぷらつな八