全国全世界津々浦々、どこかに行く時は必ず予習をする。それも猛烈に。例えば1カ国本100冊。
特に日本史世界史は、全ての理解の基礎なので、入念に予習の上、訪れたい。


の、はずなんだけど。


あっれ?
どうしよ、ぜんっぜん興味が湧かないんだけどwww

京都は高校の修学旅行以降、もう50回は訪れているものの、ここ数年は夜飯とか、激美人とカフェとか、深夜の鴨川に群がる変態男女を軽蔑の眼差しで眺め歩くくらいしかしたことがなかった。


おびただしい数の神社仏閣があり、もう歴史実体験の宝庫!
…なはずだが、逆にありすぎてどこに行けばいいやら分からなくなった。
るるぶを購入し、外国人観光客の気分でひとしきり舐めるように全ページ読了した。


うーん…金閣寺…?あの金ピカ、実は塗り直してて、義満が作った頃そのまんまじゃないんでしょ?銀閣寺…哲学の道とかもあってザ侘び寂びだけど周りに魅力的な飯屋ゼロだなぁ…。宇治平等院…源氏物語ミュージアム、高校の時行ったなぁ。あの時は源氏物語全部読んでたから(東大入試古文は必ず源氏物語が出題されたのだ。今は知らん)ギュンギュン収穫あったけど、行くなら全部読み直してから行きたいしペンディングだな。嵐山…これも10年くらい前何度も行ったしな。渡月橋も竹林も一度行けばいいし、鈴虫寺の名物説法まだやってるのか住職ご存命か世代交代かは気になるけど、そのために桂川は遠いな。そして川下りで人が死んだ場所だよな。清水寺祇園鴨川界隈…馬鹿の一つ覚えみたいにチープな抹茶スイーツやおばんざい料理の店が乱立してるよな。中にはすごいとこもあるかもだけど、リサーチしてまで食べるほどそもそも和菓子も日本料理も好きではないしな。何より、サスペンスの冒頭に出てきがちな五重塔や舞妓さんも全然キョーミないしな。伏見稲荷……2度と行きたくない!!!(↓参照『伏見稲荷〜ノー予習で行ってはいけないよ〜』お稲荷さんって、何か願いを叶えてくれるの?神社はそうだよね?寺は違う?大師は神社?お稲荷さんは?伏見稲荷の歴史的背景はおろか、神社仏閣のそんな区別さえ未だつか…リンクameblo.jp








というわけで、京都があまり好きではないということがよく分かった。気が向かないなら、さっさと住み慣れたアーバンリゾートに帰るに限る。




あ、でもここは次回必ず行く。

仲良しシェフにオススメしてもらったスイーツコースの名店。








そしてここも良さそう。







↑。いい店見つけた。結局どこ行っても飯なのだ。それも洋の方。








超超有名な村上開進堂。

ボックスのクッキーは予約して届くの2年先とか。



バラ売りはすぐ買えそうだったし、通りがかりだから入ったものの、何だかお婆ちゃんちの仏間のような香りがして、クッキーも「the昔ながら」過ぎて、そのまま退店してしまった。

ちなみに真横に同じく有名なリベルテもあったけど、そちらもピンと来なかった。



東京や各地でいい店を知り過ぎた。





しかしこれは大当たり。

名前通りというか、マジで小屋。バラック。








小屋造りの本がたくさん置いてあった。

古民家リノベカフェは東京にもたくさんあるが、ここはガレージのよう。

けど、内装がとんでもなくかっこいい。吊り下げられたカップ、トランペットにオーナーのセンスが溢れ狂っていた。

何より、音がすごい。

ミュージックバー以外の喫茶店で音の凄さを体験したのは、白金高輪のテネメント、南平台のトウキョウケンキョとこちらだけだ。

伏見稲荷の「喫茶ろく」もすごかったが、それに勝る。
























キャロットケーキ。

スパイスはかなり優しめで、ガツンと好きな僕には物足りなかったが、これなら食事を邪魔しない。夜は東京で会食だったのでちょうどよかった。




そいやフロスティングもないね。






10段階くらいから好きな煎を選べた。

浅煎り深煎り、MAX深煎りで。







いいアンプから流れるジャズの音をしばし味わう。カラカラと氷の音がまたいい。





茹だる暑さの中、あちこち寺をめぐるより英断だった。
そういえば二条城も見なかったなー。