楽しい木屋町小路。てくてく。抜けたら…。
(右、左キョロキョロ目線そのまま)
鴨川沿いに良さげなカフェ、たくさんあるね。
そして、絶対美味いに違いないスパイスカレーも見つけた。
僕好みのエグめの博物館も見つけたが、生憎店休。
そして、この日はもう目当ての喫茶店があったのでこちらへ。
駅を撮ったが徒歩できた。
春とは思えぬ灼熱の中、死ぬかと思った。
新しくオープンした店なのだけど、建物自体はかなりオールド。
登録有形文化財。
混んでいませんようにと祈りつつ。
お、空いてそう。
雰囲気は、杉並にある有馬屋おやつ店に似ている。古民家。
お店は、お姉さんとかなり老齢のご婦人お二人で。
コーヒーの種類がなかなか珍しい。
ベストポジション。どうかこのまま混まないでおくれ。
古民家だけど、とってもとっても衛生的なところ、素晴らしい。
そしてカフェと思えぬ音響設備がすごい。
東京でいうと、「トウキョウケンキョ」「テネメント」と同じ音がする。
同じアンプなのかな。
気概を持った本当のいい店って、細部にその心意気が表れる。
京都スイーツを謳って、シャトレーゼ同様のスイーツを出す店が五万とある中、ここを掘り当てた僕はやはりすごい。
お目当てのショートケーキはなかったが、結果的に正解。
このモンブランが美味しすぎたよ。
写真じゃ伝わらないかもしれないが、とんでもなく大きい。
ショートケーキもビッグサイズらしいが、こちらもすごい。
大きさ的には、まさにハーブスのモンブランタルトと同じくらい。
ハーブスのケーキが「大きすぎて無理」という人も多いので、そういう人は多分無理だろう。
僕はハーブスなら5個はいけるので、こちらも全然いける。カレーパンと大きなクロワッサンの後でもいける。
この音響と空間少しでも感じてもらえたら。
しかし、予想を遥か超えて旨い。
ハーブスより、とかは比べるまでもなく(あそこを高級店だと言う人がたまにいるが、ボリュームがすごいからこその価格かと。もちろん、より業務用的ケーキ屋に比べたら遥かに品質がいいが、あくまでチェーンの域を出ない。とはいえボリュームが好きで買うけどね)。
なんなら、先日松山で食したエスプリのショートケーキより美味い。
感動したのは、小さな小さなキッチンでお姉さんがブオンブオン生クリームを攪拌させ、翌日のケーキを作っているのが見えること。
手作りが当たり前じゃない世の中、手作りというだけで価値が高い。ありがたい。
店に「手作りですか?」、なんて聞けないので(友達に、ちゃんとトイレ行って手を洗った?と確認するくらい聞けない!)、こうして目で見て気づけると嬉しい。
なお、レストランでパンやケーキを「どこで作っているんですか?」と問うと、工場大量生産の場合も「〇〇(地名)です」と爽やかに返されることもあるので注意。
注意、といっても、そんなの一切気にしない人が多いだろうから要らぬお世話か。
モンブラン、メレンゲよりタルト生地だと嬉しい派だがこちらもそう。
というか、生クリーム、渋皮栗クリーム、スポンジ、タルト生地が味わえる贅沢な仕上がり。
おまけにアイスクリームも手作りなのか、トルコアイスのような伸び!
(業務用トルコアイスだったらどうしよう笑)
お姉さんは淡々として、ちょっとつっけんどんにも思えるが、ニコニコ感じがいい風でいて裏でネチネチタイプの女性に最近辟易としているので、嫌味のない淡白な接客が逆に心地よい。
帰りしなお礼を告げると、あっさりしつつも優しい返をくれた。
西新井サンクチュアリのお姉さんに似ているな。
サンクチュアリも行かなきゃ。
とりあえず、京都に来たら、四条烏丸辺りで業スースイーツを食べたりせず、必ずこちらへ来ようと思う。
ちなみ、これは往路。
現地で散々食べるのだから、毎日食ってる八天堂なんざ買わなくていいのに、ついつい。