千本鳥居が有名らしいとは、ほんのり知っていたが"千本は大袈裟だけどすっごいあるよ〜"的な比喩かと思っていた。
そしてびびったのが、おびただしいかずの外国人観光客。それも欧米の方がすっごく多い。
東京も随分と増えたが、京都は桁違いに多い。
こちらが海外に来たみたい。
嬉しいかどうかといえば、もうめちゃくちゃ嬉しい。
コロナ禍以前も、ラオックスの紙袋を引っ提げた中韓の爆買いおばさんはたくさん見たが、欧米の方はそないにいなかったように思う。
話しかけてくれたら案内するよ( ◠‿◠ )
英語は喋れないし、京都全然分からないけど!
それくらい嬉しくて、るんるんで進んだ。
なのだが…
え、どこまで続いてんのこれ。
入口から見事に人が減っていく。
僕は、歩きは10時間でもエンドレスにいけるが、上に登るのは本当に無理(というかスポーツ全般苦手で大嫌い)で、普段からワンフロアでさえ会談は避けている。
もちろん登山なんて、そんなハイリスクノーリターンのもの絶対したくないタチだ。
けどこれもう、登山じゃね?
大誤算にも程があるんだが。
途中の脇道にもお参りするところがチラホラ。
そして売店は見事に参拝客ならぬ登山客の足元を見て、すげー価格でペットボトルを売っておられる。
すごい綺麗だぜ?けどよ…
ちなみに、外国人観光客らも、僕と同じく「え?」という顔を一様に見せ、団体もだんだん会話がなくなり、無言で隊列を組んだ。
もうすぐ頂上ぽいところに来た。
ほー、ようやく、という感じで眺望を楽しむ観光客。
は?
はぁぁぁぃぁぁあぁぁぁ??
皆一斉に地図を見て叫んだ。
現在地が…真ん中にある!!
まだ…半分…?もう大概歩いたけど…。
狐さんヨォ…ばかしちゃいかんぜよ。
とはいえ、ここまで来てUターンは負けた気がして悔しく、ぐんぐん登った。
ちなみに、僕に伏見稲荷を紹介してくれたのは、僕が1番聡明だと尊敬する現役大学生ユーチューバーの方。彼に京都のオススメを畏多くも問うたところ、伏見稲荷とのことだったのだ。
敬愛する方の…ハァハァ…恨むべからず…
と思いつつ、あとから彼のメッセージを振り返った。
「夜の伏見稲荷とか神秘的でいいですよ。もっとも治安がアレなので1人で行くのはオススメしませんが。」
…昼に行けとは書いていないどころか、登れなんて一言も書いていない。
謎誤読をしてしまった。
僕は仕事でも誤読が多い誤読マンなのだが(致命的!)、これはなかなかの誤読。そして自爆して謎酷使マゾプレイをかましてしまった。
萎えながらも登ろうとしたが、目当ての喫茶店(前の記事参照)の閉店時間が迫り、さすがにこれでそちらに行けなくなったら泣くに泣けないと思い、頂上まであと5分のところで躊躇いなく下山開始した。
頂上から見える景色は大したことないと信じて。
(ご利益的なのは一切信じないマンなので、そこは気にせず)
後日、その旨彼に報告したところ(よくも!といじる感じで言いつつも、敬愛ゆえモジモジしつつ)、このような返しがきた。
「旅の醍醐味はイレギュラーですからね。充実した旅になったようで何よりです笑」
これからも敬愛させて下さい。
もう伏見稲荷は行かないけど!