■個人に合わせて就労までの計画を作成
今日は、Melkを利用した際の就労までの計画作成の流れをご紹介します。
Melkでは、就職活動のサポートだけでなく、就職先で長く定着できるところまでの支援を実施しています。それを踏まえて、個人にマッチする支援計画を作成するようにしています。
支援計画作成の流れとしては、まずはアセスメントシートを作成してもらい、Melkのスタッフが面談を行った後で、それぞれの方々に合わせた個別支援計画を作成します。個別支援計画は3か月に1回のペースで見直しを行い、その時の状況に合わせた計画書に作成し直すという工程です。個別支援計画の中では、3つの社会に適応するための能力を訓練していきます。これは、環境の変化に対応して主体的に課題を設定し、解決するための「自己改革力」、社会に出ると不可避な「ストレスへの耐性」、自分の状況を認知してそのための対策を講じる「社会的思考能力」の3つです。
■3つのステップにのっとった支援
障がいのある方々が就労するために、Melkでは3つのステップを設定しています。
第1ステップは、通勤の準備です。就職するためには、毎日通勤する必要があります。そのためMelkのスタッフと相談しながら、通所の頻度を上げていくことで準備を進めていきます。通所することで生活のリズムが安定し、就職して仕事をする土台が作られます。
第2ステップは、トレーニングです。就職するためには、それ相応の知識・スキルが要求されるでしょう。Melkでは、仕事をするにあたって必要なスキルを身に着けるためのプログラムを用意しています。このプログラムにのっとってトレーニングを進めていきます。
トレーニングでスキルが身についてきたところで、最後の第3ステップ、就職活動に移ります。Melkスタッフが面談し、適性や希望をヒアリング。そして、Melkで希望にマッチする就職先を一緒に探していきます。求人情報の探し方だけでなく、Melkのスタッフが応募書類の添削や模擬面接などを行って、就職が決まるようにサポートすることがMelkの特徴です。
■充実したプログラム
Melkの支援の2つ目のステップとして、様々なトレーニングプログラムを受講していただきます。今回は、トレーニングプログラムについて少しご紹介します。
例えば、会社で仕事をするにあたって必要不可欠なビジネスマナーの習得があります。身だしなみや電話・来客の応対、あいさつ、名刺交換、身だしなみなど基本的なことについて学習します。また、どの業種・職種でも今ではパソコンを使った作業は不可欠になりつつあります。そこで、Melkはパソコンスキルを身に着けるためのプログラムも用意しています。こちらでは、タイピングやメール、ワード・エクセル・パワーポイントの使い方などを習得可能です。Melkでは、1人1台のパソコンを自由に使える環境を用意していますので、着実に自分のペースでスキルアップすることができるでしょう。
基本的なスキル・知識が身に付いたところで、模擬就労のプログラムに移ります。自分のマスターしたスキルや知識を使って、模擬的に仕事をしてもらいますが、こうすることで、会社や職場の雰囲気を体感することができるのです。オフィスや工場などを実際に見学する企画も提供しています。
また、ストレスコントロールのプログラムでは、仕事で起こりうるストレス事例を提示し、それに対処するにはどうすればいいかについて一緒に考えていきます。そのほかにもネガティブ思考をポジティブにするための方法などについても、プログラムを用意しています。
■定着するための支援も実施
Melkの特徴の1つとして、就職のその先、その職場に定着するための支援も手厚く行っていることが挙げられます。入社してから半年間程度は、職場の輪の中になかなか入れないこともあるでしょう。そこで、就職先で円滑にコミュニケーションできるよう、Melkでは職場になじむためのプログラムも用意しています。また、最初は2週間に1回程度のペースで面談を実施して、就職された方が心身面で困っていることがないか、Melkのスタッフが相談にのっています。このようにMelkでは、しっかりと定着支援を行いますので、ひとりで悩むことなく安心して仕事を続けることができます。
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