夏の暑さがお盆後くらいから和らぎ、
不安定な天気も続きましたが、
観察会当日は、日中快晴の気温は33℃。
夕方もまだ少し暑さの残るなか、
金町公園での親子自然観察会がはじまりました。

今回講師は、小松原正さん(コゲラの会代表)の予定でしたが
都合により、
ベテランの自然案内人の山本正臣さんに
急きょお願いをして、
金町公園で「夏の夕方から夜の自然観察会」
を行いました。
はじめに、暗くなる前にみんなで記念写真から。

まずは、山本さんから今公園で鳴いているセミの話から。
抜け殻からアブラゼミとミンミンゼミを見分けるには
触覚の節で見分けることや、
他にもニイニイゼミのからは小さく泥がついている様子など、
色々なセミの抜け殻も見せてもらいました。


日本のセミは約20種なんだって。
セミの目は、たくさんあること、そして、
山本さんのかばんから一番大きなセミを本日捕まえたよと、
クマゼミも見せてもらいました。

体長は6、7cm。
また、ゴマダラカミキリも捕まえたということで、
本当に紙を切る大アゴの様子を見た子どもたちも歓声!!

辺りが暗くなったところで、夜の自然観察開始!
セミの幼虫を探しつつ、公園の花壇や樹木を散策。
雑草の中を懐中電灯で照らすと、何か虫が。

山本さんから雑草の話も伺いました。
雑草にも名前があり、
その草を食べる昆虫や鳥・動物がいる。
私たちにとっても雑草は大切ですね。
ネコジャラシ(エノコログサ)での
いたずらな遊びも紹介していました。
金町公園は、池のある公園。
水辺は生き物が集まります。
観察会がはじまる時には、
アブラコウモリも池の周りをたくさん飛んでいました。
池の上のユスリカなど小さな生き物を捕食して
飛び回っていました。
そして、大物の登場!!

アズマヒキガエルです。
10㎝以上の体。
陸にあがり、雑木林などで生息しています。
目の後ろにある耳腺に毒を持っているので、
今日は見るだけ。
さわったら手を洗らいましょう。

ヤマトシジミ(蝶)も発見!
寝ていました。
シジミ貝と色合いが似ているところからの名前。
エンマコオロギも元気に鳴いていました。
この鳴き声は、みんなが来たので警戒音かな。

オヒシバを結んで、
親子でオヒシバ相撲を教えてもらいました。
オヒシバを結び2本を合わせる所が山本流。
どちらが強いかな?

樹木の中にはメタセコイヤも。
生きた化石で6500万年前~200万年前に
栄えていた植物です。
寝ている葉っぱたちも見ましたよ。
ネムノキやカタバミ。
夜は葉を閉じています。

今回は、残念ながらセミの羽化は
見ることができませんでしたが、
参加者のお父さんからは、
「普段身近な公園もじっくり見ることはなく、
今回夕方から夜の観察会に参加し、
昼間とはまた違った様子がわかりました。」
お子さんたちも、「楽しかった!」
と感想をいただきましました。
◆メモ◆
開催:かつしか自然観察グループ(メジロの会)主催
テーマ:夏の夕方~金町公園・親子自然観察会
日時:2015年8月22日(土)18:30~20:00
天候:くもり
気温:29℃
場所:金町公園(葛飾区)
参加者:5家族14名
スタッフ:メジロの会メンバー(3名)
講師:山本正臣さん(自然案内人)
今回の講師、山本正臣さんのブログ
「自然感察 *Nature * feeling*」は
こちらです。