第44回 全国小中学校環境教育研究会 研究大会参加報告 | メジロの会通信

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自然観察を楽しんだり、
子どもたちの環境学習・体験学習を応援するグループ、
メジロの会からのお知らせブログです。


寒く霙(みぞれ)がちらつく小学校で、
熱く、温かな子供たちの声が地域全体に響きわたっていました。

区内で唯一(ゆいつ)土のある校庭をもち、
山羊(ヤギ)を飼育している学校です。

 

この学校で、第44回 全国小中学校環境教育研究会 研究大会が開催されました。

今回のテーマは
「持続可能な社会づくりのための環境保全意欲 ~環境教育によって育む学力と環境保全意欲~」
でした。

8時45分から 東戸山小学校の児童による環境学習発表会が行われました。

 

1年生の発表から始まり、まずその発表内容の高さに驚きました。
とくに、1年生の声の出し方や、気づく観点には感動しました。

全員合唱では、会場の人達の心がひとつなって、
命の大切さを実感できたのではないかと思いました。

指導講評はプロ・ナチュラリストの佐々木洋さんで、
皆、佐々木洋さんの話しに真剣に耳を傾けていました。


東戸山小学校の研究主題は、
「自然や命を大切にする能力や態度を身に付けた子どもの育成
 ~ ヒガト型持続発展教育の提案 ~」
です。
まさに子供たちがその実体ではないかと思いました。


~1年生の教室へ~

公開授業が始まりました。
ゲストティーチャーの吉田さんが山羊の話しをしました。
学習発表会会場の体育館とは違った和やかな雰囲気。
山羊のラッキーとハッピーを新しく入ってくる1年生に、
山羊をどうしたらいいかを考える授業でした。

 

子供たちは、絵や工作したものを使って、他の子供たちに説明しました。
その講評をクラスメイトがおこないました。
素直で温かいやりとりに、オブザーバー達の目が集中しました。
子供たちが山羊を飼育し、命や自然に視点をもって取り組んだことが、
そこに現れていました。
自然への畏敬(いけい)を感じる瞬間でした。

 

文部科学省初等中等局教育課程視学官 日置 光久先生も今回も来られて、
自然への畏敬(いけい)が大切であることを訴えておられました。

日置文部科学省視学官は、
自然体験は ~ 生きる力 ~ を育むための諸感覚(しょかんかく)を
鍛(きた)えることができると、ある研究会で話されていました。
また、今回、ESDの10年にふれて、
新学習指導要領に基づいたESD実践を学校でも推進するということの重要性を話されました。

環境学習を進めていくメジロの会も、
新学習指導要領を学び、日々の実践に取り組んで参ります。

メジロの会 代表理事 藤並 剛