
早春の和菓子「寒中梅」の練習をしました

練り切り生地で、白餡を包み、氷餅を砕いて、紅梅の上に積もる雪を表しました。

練り切り生地の色合いが微妙です。
まだまだピンクなので、これから紅色をまぜます。

練り切り生地は、つくね芋を蒸して濾したものに、砂糖を入れて練り、白餡を混ぜます。
「つくね芋ってなあに?」という方もいらっしゃるかもしれません。
山芋の一種で、主に関西で栽培されてます。

これが、つくね芋。みかんと比べてみました。
見た目は丸く黒くて、まるで土のカタマリのような芋ですが、普通の長芋や大和芋とはまるで違い、粘り気が格段に抜きん出て、味が濃厚

梅には、春告草(はるつげぐさ)、木の花(このはな)、未開香(みかいこう)など、多数の別名があります。
「花」というと「桜」を表しますが、奈良時代までは、「梅」を表したそう。
桜に対して梅には、これだけ別名があるということは、古来から人々が梅を愛でて、咲くのを待ちわびた証拠です。
桜は温度を感じる植物で、気温が上がると開花しますが、梅は光を感じる植物で、日光が強くなると開花します。
春の訪れに先んじて咲く梅。新年に最初に咲く木の花です。
お茶の初釜では、紅白の梅と水仙、紅白の椿を飾りますが、それは、年が開けて一番最初に咲く木の花(梅)と、草花の花(水仙)を飾るという意味合いがあります。
また、梅は香りが魅力です。
夜で周りが見えなくても、その香りで「梅が咲いている」と分かります。
ご近所の紅梅も、枝に小さな紅い丸い蕾をびっしり付けています。
開花はもうすぐ

まだまだ寒いけれども、春はもうすぐです

