
今日は今年最後のお稽古でした


お軸は、千種有功(ちぐさありこと)の詠草で『初雪』です。
「そらたきも、なびく都の初雪に、薫らぬ花の名こそ惜しけれ」
初雪を花に見立てた歌です。
このお軸は買ったものの解読できず、師の芳野宗匠に読み解いていただきました。
千種有功は、江戸中期の公卿。
字は上手いのですが、癖があるため、読む下すのが大変なんだそうです。
お花は、ボケと藪椿。
ボケはお正月に活けるものだそうですが、お花を初雪に見立てて、お軸の歌の世界を表しました。
お花入れは、古伊万里。
今日はお弟子さんが京都土産に素敵なものを下さいました。

『白寿焼』だなんて、焼き物かな?

箱から取り出すと。。。

お煎茶のお茶碗とお干菓子が出てきましたー

この煎茶茶碗はなんと、お菓子で出来ているそう。
お茶を注ぐと、程良い甘味が溶け込んで、お茶の風味を引き立てるそうです

しかも、1度使用した後も、乾かせば数回お茶を飲めるとのこと。
後はお干菓子としていただくそうです。
御製は、京都の老舗和菓子屋さんの、『甘春堂』さんです。
初めていただきました。
珍しいものを、ありがとうございます

これでお茶をいただいたら、白寿(九十九歳)まで元気でいられそうです。
お正月にいただきます

『甘春堂』さんには、『茶壽器(ちゃじゅのうつわ)』というお菓子の抹茶茶碗もあるそうです。特別な祝宴の時にだけ作られ、門外不出とされた献上菓子だそうです。
お菓子屋さんもいろいろ考えますねー

今年も余すところ、3日です。
このブログを読んでくださった皆様にとって、健やかで幸せな2016年となりますよう、心よりお祈り申し上げます

