【茶道】根津美術館のお茶室『一樹庵』 | 日本文化って素晴らしい!~茶道・着付け教室in世田谷

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皆様、こんにちはおねがい

お茶会の翌日、根津美術館のお庭にあるお茶室 『一樹庵』が15~16時の間だけ一般公開されましたので、行ってきましたニコニコ

『一樹庵・ 披錦斎』の庭⬇

根津美術館といえば、2009年に隈研吾の設計でリニューアルオープンした、外国人来館数が日本一の美術館キラキラ

美術館の敷地に入って本館玄関までのアプローチ⬇

東武鉄道の社長をつとめ、実業家であり茶人でもあった初代 根津嘉一郎が集めたコレクションが中心で、彼が亡くなってから、 昭和16年に開館しました。

茶道具では、井戸茶碗『柴田』や唐物肩衝茶入『松屋』などが有名ですが、なんといっても、尾形光琳の国宝 燕子花図屏風が有名です音譜

今年の春には琳派誕生400年を記念して、 その燕子花図屏風と、同じく光琳の、国宝 紅白梅図屏風が同じ展示ケースに並んで展示され、閉館時間までその前から離れることが出来ず、ずーっと見入ってしまいましたラブラブラブ


根津美術館には自然豊かな広いお庭があり、4つのお茶室が点在しています。
池があったり運河があったり、春は燕子花が群生していたり。。。
鳥達のさえずりを聞いていると、ここが南青山だということを忘れてしまう程です。

吹上の井筒⬇


さて、この日公開されたのは、池を臨む高台にある『一樹庵・披錦斎』。
昭和48年に、二代目根津嘉一郎が還暦を記念して、明治32年に大阪伏見町に建てられた茶室 『一樹庵』 を移築したものです。
『一樹庵』は台目畳五畳敷(平たく言うと、五畳半位)という珍しい大きさ。床は四尺五寸(約135㎝)の幅。
京間の畳の幅は六尺三寸(約191㎝)、江戸間の畳の幅は五尺八寸(約176㎝)ですから、約135㎝とはかなり小さく感じますあせる

『一樹庵』⬇

炉の左横に据えている黒い棚は、釘箱棚で、表千家11世家元 碌々斎宗匠の花押(サインのようなもの)があり、中央の台目柱は皮付きの櫟(くぬぎ)の枝を上手くたわめて空間を開けています。

碌々斎宗匠の花押です。見えますか?
ちなみに『一樹庵』の名付け親も 碌々斎宗匠です ⬇


天井や壁には杉、赤松、雲紋竹、皮付き葭(よし)など、数多くの材料が巧みに組み合わされています。

根津美術館の庭園にある4つのお茶室は借りることが出来ますが、年に1回程、一般公開しています。
『一樹庵・ 披錦斎』の一般公開は終わってしまいましたが、他の3つの日程は以下に。

    12/10(木)   閑中庵・牛部屋
      1/21(木)   斑鳩庵・清渓亭
      2/11(木)   弘仁亭・無事庵
      3/17(木)   閑中庵・牛部屋

全て午後3時~4時の1時間の間ですのでご注意を音譜

『一樹庵・披錦斎』 を拝見して、広いお庭を歩き、現在展示中の 『物語をえがく~王朝文学からお伽草子まで』 を拝観後、最後はお庭にあるカフェ『NEZU CAFE』でお茶ですラブラブ

自分にご褒美ドキドキ(いつもご褒美ばっかりなんだけどねあせる)

meisho