今日も読んで下さり、ありがとうございます

では早速昨日の続きを。。。
薄茶お点前をいただいた後は昼食です。
待春軒にて三溪さんが考案した、その名も『三溪そば』をいただきます⬇

平たく言うと、汁の無いそばです。
お茶会ではお客様は着物なので、汁を飛ばし着物を汚すことがないよう、汁はなく、中華麺のような麺の上に、片栗でとじた茸類を炊いたものが載っています。
着物を着ている人にはその心遣いが嬉しい

さすがお茶人

よく考えられています。
しかもなかなかのお味♪800円です。
是非ご賞味あれ

最後は『月華殿』に戻り、中国茶のお点前をいただきました⬇
背後のお床や襖の絵は、桃山時代の画家、海北友松によるものと伝えられています。

中国茶は机と椅子でしますが、今回はお煎茶の後でしたので、日本式に畳に正座して。慣れない正座だったので足がかなりキツかったとのこと。
私達日本人でも正座は辛いものね~

お抹茶はもともと中国から日本に伝えられたものですが、今や中国にお抹茶は存在しないことをご存じですか?
中国でお抹茶(碾茶)が盛んだったのは、唐~宗時代にかけてです。
その後、中国はざっくりいうと、元➡明➡清など王朝が変わっていくのですが、支配する民族が変わることで、文化面も劇的に変化して、 唐~宗時代の お抹茶(碾茶)がすっかり廃れてしまったらしいのです。
支配する民族が変わるということは、島国ゆえに守られていた、私達日本人には想像もつかないことですね

もし、元寇で神風が吹かず、日本が元に負けていたら、今ごろ私達は日本語も話さず、書けず、正倉院にも何も残ってなく、お抹茶も廃れ、茶道は存在していなかったんでしょうね。
ちなみに、中国では今や空前の抹茶ブームで、中国人観光客の買う人気No.1の日本土産は、キットカット抹茶味だそうです

逆輸入ですね

