【茶道】原三溪のお茶事その3~佃一可さんのお茶室研究会 | 日本文化って素晴らしい!~茶道・着付け教室in世田谷

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皆様、こんにちは!
今日も読んでくださり、ありがとうございますドキドキ

『月華殿』でお煎茶点前の後は、『蓮華院』のお茶室で佃さんのお茶室解説を伺い、待合いとして使っていたと思われる6畳の部屋で、薄茶点前をいただきました。

この『蓮華院』のお茶室の成り立ちがスゴいのですびっくり

三溪さんは、人生初めてのお茶会を自分で開くこととなり、お客様を4人お迎えすることになりました。
そして三溪さんは、なんと、お客様を4人お呼びする用のお茶室を作ってしまったのですビックリマークビックリマークビックリマーク


この写真は『蓮華院』お茶室の点前座側半分を、客畳(お客様が座る畳)から撮りました↓
2畳中板敷き(畳と畳の間に50センチ程度の板間をサンドイッチしている感じです)、逆勝手という、通常は見かけない形のお茶室です。



お客様を4人お呼びする用のお茶室とは、どういうことかというと。。。
畳は普通1畳を3人で座るのですが、4人だと1畳に座りきれません。
すると三溪さんは畳を特注し、通常より幅の広い、4人が座るに調度よい畳を作らせ、その畳に合わせてお茶室を作ってしまったのです滝汗

普通はお茶室に合わせてお客様の人数を決めるのに、三溪さんはお客様の人数に合わせてお茶室を作ってしまったのでした~。
全く固定観念のない、その自由な発想に脱帽ですっ  (それが出来るだけの財力があるということなんですけどね(^-^;)
しかも、 2畳中板敷き、逆勝手という珍しい形ですあせる

佃さん(グレーの作務衣の方です。足だけの出演)が実際にお道具を並べての解説をしてくださいました。

お点前は、変型の「炉の流し点て」をしたようだとのこと。
佃さんの膝前にあるお茶碗は、初期の天目茶碗だそうです。
持たせていただきましたが、ずい分重たくどっしりとしていて 高台(お茶碗の底)がしっかりしていました。
薄手で高台の小さい、見慣れた天目茶碗とは違います。
本物を触らせていただける貴重な体験でした音譜

美術館のように見るだけでは分からない手触り、質感。
体感とはこのことですねニコニコ
実際に体験することの大切さを改めて感じましたキラキラ

では、またまた続きは明日に。。。おねがい

meisho