古の往来 (仮)榎尾隧道 後編 石川県金沢市
ジャージさんと私は、一縷の望みをかけて旧道と思われる平場を辿ってみることにした。踏み入ってすぐだが……これは当たりか?けっこう広々とした平場が続いている。あっという間に現道との高度を稼ぐ。このまま進めるか?と思ったが、フラグだったようだ。急な断崖に阻まれ、前進できなくなった。おそらく擬定点まであと少しの所まで迫ったと思うのだが残念である。「今昔マップ on the web」より作成だが、これで終わるジャージさんではない。もういちど崖を登って挑戦されるのだ。私はジャージさんがどのあたりまで到達するのか見定めるため下に残ったのだが、藪のため彼がどこまで行ったのか全く見えなくなった。はたして結果は……ジャージさん提供ジャージさん提供ジャージさんは、崖を流れる一筋の水流を頼りに、中腹で土砂に埋もれかけている空洞を発見された!(これもヨッキれんさんの探索方法の一つだそうだ)隙間からカメラを入れてみたところ、奥行きがあり形状からも隧道の可能性が高いのではないかとのこと。ちょうどさっき歩いた旧道?をまっすぐ進んだような高さにあり、位置的にも問題ない。もしこれが(仮)榎尾隧道なら、わずかな痕跡を見事に見つけたことになる。さすがはジャージさん。ずいぶん遠回りをしてしまったが、よくぞ辿りついたものである。その後ジャージさんは、自身のツイッターで情報提供を求められているが、残念ながら成果は思わしくないようだ。 情報提供お願いします! 昭和8年発行地図「1/25000 栗崎」にて、現代地図には無い隧道を見つけました。 場所は金沢市花園八幡町より榎尾町へ抜ける市道の途中にあります。現地調査実施し、隧道跡と思われる空洞とそれに続く廃道を確認しました。この隧道について知っておられたら情報お願いします。 pic.twitter.com/hUi3A5MMAL— ジャージさん (@Olaxy47SKLV4Qkj) March 16, 2022おそらくこれが(仮)榎尾隧道に間違いないと思うのだが、私自身は迂闊にもこのとき見に行かなかった。この記事の執筆を機にぜひ再訪してみたいと思っている。2022.3.15 ジャージさん