手取川ダム湖畔を歩く 鈴栗隧道 偵察編-1 石川県白山市
ここからは、2020年11月の最初の探検に戻ります。ご注意ください。さて、林道五味島線から対岸を見渡し鈴栗隧道の位置を特定しようとしたわけだが、どうやら思った位置に隧道はなさそうだということが判明した。国土地理院地図を加工となると、やはり直接行ってみるべきであろう。通行止めといってもたいしたことがないかもしれないし。国土地理院地図を加工2020年11月6日。12:54林道五味島線の入り口に止めていた車を拾い、深瀬大橋までやってきた。一車線ながら、堂々たる吊橋である。対岸に渡ると、大きなアンカーレッジがある。そこには何か標識が……左側、下流のほうが鈴栗隧道なのだが、何と土砂崩壊で通行止めのようである。うーん、不安になるが行ってみるしかあるまい。ちなみに右側だと白峰のほうに進むのだが、白尾境隧道が判定Ⅳになってしまったので通行止めになってしまったのだろう。深瀬大橋は渡ってもどこにも行けない橋になってしまった。アンカーレッジのたもとには、もはや見慣れた「ふる里の碑」がある。これは深瀬集落のもののようだ。深瀬は吊り橋を渡る手前に新しい集落があり神社もあるのだが、なぜこの場所になったのだろうか。裏面に刻んである文言も今までと同じである。 愛着の念断ち難き先祖伝来の土地を湖底に沈め進んで手取川総合開発事業に御協力賜わった方々に深く感謝の意を表します 昭和五十五年春 建設省 石川県 電源開発株式会社13:03観察を終えて出発する。すぐに通行止めの標識があり封鎖されているが、ずいぶんぞんざいである。道は手入れされていない感がものすごいが、通行不能というほどではない。対岸には国道の鴇ヶ谷大橋が見える。振り返ると、深瀬大橋の姿も見える。基本的にはガードレールなどはなかったが、ほんの一部だけガードロープがあった。む、擁壁に何か文字情報が……どうやら昭和59年に何らかの災害があり、昭和61年に復旧工事がなされたようだ。鈴栗隧道は昭和60年から全面通行止めとのことだから、何か関連がありそうだ。標識の遺構?文字情報は何もなかった。ところでさっきからずっと湖面に何か見えているのだが……浮島?後で調べてみると、野鳥のために人工的に作られた物らしい。またしても何か標識の遺構が現れるが……真っ白で何も読み取れない。鈴栗隧道は情報が全くないので文字情報に飢えているのだが、さっぱりである。13:21遠く離れているが、行き先とおぼしきあたりに何か構造物が見える。超望遠ショットの出番だ。橋、あるいは桟道のようなものか?崩れた崖のような場所にあるように見え、いささか不安をかき立てられる光景である。13:221分も経たないうちに不安は的中した。土砂があふれ出し、道路を埋め尽くしていたのである。2020.11.6 単独