著者がフランスで学んだ思考法。
そのステップは、、、
①問いを立てる。
複数の答えがある大きな問いを立てる。
②言葉を定義する。
言葉の意味をはっきりさせる。
前提を共有する。
③物事を疑う。
考えるための余白をつくる。
前提を疑う。
④考えを深める
自分と対話する。
矛盾から解法を創造する「弁証法」
原因に着目する「分析」
複数の視点から掘り下げる「テーマ別」
他者と議論する。
自分と他者の思考タイプを知る
道具タイプ:効率で考える。
経済タイプ:コストで考える。
論理タイプ:論理の一貫性。筋道で考える。
良識タイプ:道徳や倫理で考える。
⑤自分の答えを出す
絶対的な真理を求めない。
その時点での結論を表明する。
出来るだけ言い切る形で主張する。
自分の答えに責任を持つ。
学校で「考え方」を教えるフランスと「正解」を教える日本。
今、日本で問題となっているマイナンバーの問題も、台湾有事の問題も、増税の問題も、自分で考えれない日本人の思考力の低さが根本原因だと思えてきました。
政治家も国民も「正解」を探しているから、問題がいつまでも解決しないのではないでしょうか?
マイナンバー、台湾有事、増税などの政治課題は、国民一人一人が「国家観」を持たないといけないし、そのためには国民一人一人が自分だけの「人生観」「倫理観」を持たないといけない。
そのためには、皆が考える人にならなければならない。
群衆にまぎれて、個の意見を消して生きる日本人の生き方では、これからの国際社会では生きてはいけないのではと危惧しています。
ぜひ、未来の日本のために、小学校から哲学的思考の授業を始めてもらいたいと思います。
「「自分の意見」ってどうつくるの?」平山町美希(WAVE出版)
【8月9日読了】
【オススメ度★★★】