「「マスゴミ」って言うな!」斎藤貴男(新日本出版社) | 乱読家ぽちんの独り言

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【『はじめに』より引用】

防衛省がAI(人工知能)の技術を駆使し、SNSを使って世論を操作する研究を進めている。ネット空間の「インフルエンサー」たちが同省に都合のよい情報を発信するよう仕向け、たとえば特定国に対する敵愾心を駆り立てたり、反戦機運を払拭したりのトレンドを演出していくという。

共同通信が二〇二二年一二月九日付で放ち、いくつかの地方紙に掲載されたスクープだ。 岸田文雄政権は「フェイクニュースの分析と迅速かつ適切な情報発信を中心とする情報戦への対応が急務」との認識を示す一方で、件の報道については「事実誤認だ」と否定。しかして数日後、定例記者会見で「共同」の記者に「研究事業に応札したコンサルティング会社にも裏を取った」と念を押されて浜田靖一防衛相は、「聞いていない」と逃げたばかりか、「それが正しいことか悪いことか、世論操作に繋がるか繋がらないかは、(中略主観の問題」だと言い出した。 実質的な肯定コメントであり、かつ、民主主義の理念を踏みにじる妄言だった。にもかかわらず、大半のメディアはスクープにもその後の展開にも黙殺を決め込み、したがって日本国民の多くはこの事実を知らないままでいる――。

【引用終わり】


ジャーナリストの著者が、本来あるべきマスコミの姿を問う本です。


本来、国民のために真実を報道すべきマスコミ。しかし、彼らは自らの権力・利権を守るために保身に走り、スポンサーと国民にウケの良い報道だけをしています。

国民がテレビを観なくなり、新聞を取らなくなってきた現状を考えれば、マスコミには未来がありません。


たとえ国民からの税金を投入してでも、国民の為に真実を報道し続けるマスコミであって欲しいと考えますし、若い記者の奮起に期待します!



「「マスゴミ」って言うな!」斎藤貴男(新日本出版社)

87日読了】

【オススメ度★★★


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