「反穀物の人類史」ジェームズ・C・スコット〜我々は「何に」飼い慣らされてきたのか? | 乱読家ぽちんの独り言

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動植物、人間の〈飼い慣らし〉をキーワードに、初期国家の形成期を考える。


〈飼い慣らし〉によって、「動植物の遺伝子構造と形態がかわり、人工的な環境が生まれた」「人類は狭い空間への封じ込めにより、身体組織、社会組織のパターンが変化した」とする。

メソポタミアで、最初の農業社会、農業国家が誕生したのは、人類の長い歴史の中では最後の5%に過ぎない(約20万年前に人類は登場し、定住コミュニティが現れたのは1万2千年前)。


大地の実りと、そこで生きる動物達の肉を求めて、移動しながら生活していた1万2千年前の我々。

ほとんど、歴史的痕跡は見つかってはいない。それだけに、当時の我々に対しての空想はどんどん膨らむ。


我々と同じように「考える」ことが出来たのだろうか?

情熱的な恋愛はしていたのだろうか?

家族の関係はどうだったのか?

何を食って生きてきたのだろうか?

志はあったのだろうか?

どんなことが、常識だったのだろうか?


人類史から見れば、我々の常識はほんの最近できた、秩序維持のための「思い込み」なんでしょうね?

自分の魂に前世の記憶が残されているのならば、「20万年前の僕」にいろいろと聞いてみたいものです。




さて、最後に今回もやります『直観読みブックマーカー』。

一つ前に読んだ書籍の中から哲学的問いをたてて、今読んだ書籍から選んだ文章の形で答えをもらいます。(無茶振りですが)。。。


問い「揺れるとは?」


答え(選んだ文章)「彼らが二者択一的生存手段の選択を行うのを阻むことはできない。」(142ページ)


解釈「揺れるとは、選択決定に至るためのプロセスであり、他者がそれを阻むことは出来ない。知らんけど。」


直観読みブックマーカー公式サイト


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