恋人という名の猫 -14ページ目

目覚め

嘘のよう

痛みと吐き気

耐えた夜

目覚めたときは

記憶の外へ



病気の容態は日々変わるもの
痛みや吐き気は、たまらないものがあります。
しかし、一晩眠れば、朝は嘘のように回復してる時もある。
人間の身体とは不思議なものです。
昨晩の、痛みや吐き気が嘘のように記憶の外へと消えて行く。



自由人

束縛は

愛ではないと

言う我に

あなたは何を

想うだろうか



愛とは難しいものです。
相手にとって、何が一番幸せか?
答えは、本人にも難しいかも知れません。
私にとっての愛は、母の愛のような気がします。
男の人の愛は、また複雑なのかも知れません。



形見

雨上がり

声をたよりに

駆け寄れば

母の形見の

猫が戻りて



雨上がり、聞き慣れた音の声に目覚めると、先日火曜日に行方不明になっていた猫が
「ミィ~ミィ~(帰りたい 帰りたい)」と鳴きながらお隣の車の下に
あわてて迎えに行くと、目から涙が。
良かったね、戻って来れて。
生前、自分のために宝石一つ買わなかった母の贅沢は猫と自由に暮らす事。
母の形見の猫が、一匹戻って来て一安心。
命あるものですから
探して下さった、近所の猫好きさんや、見知らぬ少年ありがとう。


猫と猫

何が好き

尋ねる我に

「猫が好き」

君の言葉に

笑顔溢れる



猫好きは寂しがり屋が多いのかも。
人との密接度が高い室内飼いの猫は家族と同じという人も多い事でしょう。
温かな温もり、しなやかな身のこなし、神秘的な瞳、美しさどれをとっても愛さずにはいられない。
「猫が好き」というだけでポイントが上がる単純さも猫好きの長所でもあり短所かも知れません。

いつか「君が好き」と言ってもらえるようになりたいです。(冗談)


犬と猫

なにが好き

尋ねる我に

「犬が好き」

君の言葉に

少し残念



去年病気で倒れて以来、何ども聞く言葉「可哀想に、どうして結婚しなかったの。」
一番困る質問です。

とこで、母は大の猫好き。そして、私もその遺伝子をしっかり受け継いでいる猫好きで。
不思議な事に、私の周りには圧倒的に犬好きが多い。
会話の途中「なにが好きですか」と尋ねると
「僕は、犬が好き。」と言われると、猫好きの私としては、何とも淋しく感じます。



鷺草

魔法の手

絹から生まれ

飛び立ちぬ

舞い舞う鳥よ

さぎ草の花



偶然会話に「僕の好きな花は鷺草です。」という言葉を聞いて
一気に戻った母の記憶。
アートフラワーを作っていた母は、絹の布から小さな鷺草を作るのが得意。
納得がゆくまで寝食を忘れて作り続けていた母。
その姿を見ていた幼い私は、母の手はまるで魔法の手だと感じた懐かしい記憶が戻った瞬間です。

記念写真

サインペン

微笑む母と

人の列

いつもふたりで

止まりし時間



私の写真を沢山撮影してた母、その反面母の写真は少ないです。
それを知った恩師が、母と二人のサイン会や作品展の時の貴重な写真を下さいました。
恩師の撮影した写真の中の母は、優しく微笑んだまま時間が止まっていた。
昔は、このように優しく微笑んでいた母かと、記憶を辿ると、愛おしさと無念さがこみ上げます。






スイカ

フリーパス

甘い果汁で

癒されて

スイカを食す

至福の時間



食事制限があってもフルーツはフリーパス。
利尿作用のあるスイカは腹水にとってはお薬と同じ。
これから旬
瑞々しい甘いスイカを口にすると心が癒されます。

予言者

あといくつ

数えて嬉し

お正月

余命宣告

聞きたくは無し



余命一ヶ月と宣告された母が翌日亡くなってしまった理不尽さを経験してから
生存率や余命宣告が、人の生死を弄ぶ予言者の呪詛の言葉に感じた私の気持です。


おご馳走

日帰りの

腹水穿刺

耐える我

よく頑張った

自分にご褒美



一週間に一度、お腹に針を刺して腹水を抜く腹水穿刺の治療をしています。
針を刺す時は、麻酔をしても半端じゃなく痛いです。
ですから痛い治療に耐えた自分にご褒美として、この日は、腹水を抜く事で失った
栄養分の補給もかねて、ご馳走を食べる事にしています。