お昼前、ギター君のホテルへギター君を迎えに。


ホテルの一階のカフェで、窓に向かって座るギター君を見つけ、後ろから

「おはよー!」

とハグしようとしたら…




ハグする直前に気づいた。




腕のタトゥーが違う。




後ろ姿はギター君に似た白人男性だけど、タトゥーが違う。





私はゆっくりゆっくり後退り。




するとギター君が私の真後ろで、


「やあ、メイ!」





私は思わず笑い出した。


「どうしたの?」





私はジェスチャーで、窓際に向かって座る白人男性を指して、ハグをするフリをした。



ギター君は優しく苦笑して、


「Just give me a hug.」





そして、私はこう言った。


「ああ、ギター君の香りが好き!」





ギター君は笑いながら、


「メイ、僕の香りが好きなの?」





「うん、フレグランスの香りね。」





「僕、フレグランスはつけていないよ?」





そんなことは知ってる。

デオドラントや柔軟剤の香り。

ただ私は礼儀として、フレグランスと言った。





「僕もメイの香りが好きだよ。」






「私のはアメリカのパフュームね。」





「いや、そうじゃなくて。

好きな異性のことは、良い香りがするんだって。」






「なるほど。

それなら、むしろ君みたいな素敵な男性を、『良い香り』と言わない女性はいないんじゃないか?」





今、書きながら気づいた。


確かにこれ、テレビ番組で、

生物学者さんが研究して、証明していた。


恋をしている相手は、

いい香りがするんだって。


皆さまはどうですか?




だから、うまくいっていない夫婦やカップルは

「夫のにおいが嫌い」と言うのかな。笑い泣き






ギター君は紳士だった。


途中、ギター君がホテルの部屋に忘れ物を取りに行きたくて、ついていったけど、

部屋で持ってきたものを紹介され、すぐにギター君が、

「よし、今度こそ行こうぜ!」

とまた一緒に部屋を出た。



というか何も心配していなかった。




これを書きながら、ギター君が以前、クリアに言ってくれたことを思い出した。



「メイもわかっていると思うけど、

メイは僕を信頼して、僕の隣に来るだろうし、

僕もメイにリスペクトがあるから。


というか、メイ、僕にそんな心配してないだろ?」




「うん、まったくしてねーな。」





ギター君と花火大会に行く為に、私は甚平を買った。


浴衣を持っているけど、東京の花火大会、河原に浴衣で座るのが恐怖なので、


座りやすい甚平が一番だと思った。





その日は、昼間に浅草に行く予定だったけど、浅草に行く前に、

「ギター君も甚平を買おう」

と、私の地元のショッピングモールに行った。


ギター君に何枚か甚平を着せてみたけど、本当にカッコいい。



背が高いから似合うんだよね。


あ、今、思えば背が高すぎて(190センチ)

裾が短すぎるかな?






そういえば今日、アメリカ北部君からも、日本で買った甚平の自撮りが届いた。↓


※大親友の西海岸のアメリカ君ではありません。

 

アメリカ北部君は、過去にこのブログで一度しか登場していません。





地元のショッピングモールは甚平を買うだけの予定だったけど、長く滞在した。


私はその時、ユニクロで自分用にエアリズムを買う際に、ギター君のものも買った。




「ところで日本で良いTシャツを買いたいんだ。

ネットで調べたら『銀座が良い』と書かれていたけど、ここから銀座は近い?」





「近いけど、GUCCIとかCHANELとかのブランドストリートだよ。」





「あ、僕はブランドには一切興味はない。

むしろそんなロゴのあるTシャツはダサくて着れないよ。



そうじゃなくて、ただ洋服に関しては良い縫製のものが好きなんだ。


僕は仕事柄、基本、夏はTシャツのカジュアルなスタイルだけど、もう若くないし、ある程度の身なりは必要だと思っている。

だから日本製の縫製の良いTシャツが欲しくて。」




こういう考えの30代の男性は好き。



地元のショッピングモールなので、知人に沢山会った。


ギター君を友達と紹介し、ギター君もアメリカ人らしく、立ち上がって、丁寧に挨拶をし、握手をするが、



一人の知人がこう聞いた。


「あれ?

ご兄弟?」




「そういえば、私は君のお姉ちゃんだったよね。

これからは、知人に会ったら、君を弟って言ってみよう!」



私は兄とは仲良しで、よく一緒に出かけるんだけど、

弟もほしくて。


カッコいい弟を連れ回すお姉さんって素敵じゃない?笑い泣き



フードコートで、ギター君と軽く休憩のつもりで、コーヒーを飲んで話していたら、ついつい話が盛り上がり、2杯目の抹茶ラテを注文。

そこからまったり1時間以上、座って話してしまった。



「あ、浅草に行かなきゃね!」





「そうそう、そろそろ出ようか!


あ!

ところでメイ、あのさ〜。」



そこからまたお互い話が止まらない笑い泣き

(↑この旅で、このパターンは多かった。


別の日に一緒に行ったプールで、着替えた後の待ち合わせの為にカフェテリアで待ってもらったら、ギター君はビールを飲んでいて、そこから2人で1時間以上も話しこんでしまった。   

すると乗りたかったメインのスライダーは受付終了してしまった。)






フードコートで、さっきギター君に甚平の下に着るように買っておいたエアリズムを渡した。


「これ、日本の下着。

甚平の下に着るといいよ。」




更にギター君がお手洗いに行っている間に目の前の薬局で、靴擦れのお薬を買ってあげたら、


「下着を買ってくれたり、僕の靴擦れを気にしてくれたり、メイは古風な日本人の奥さんみたいだね。

こんなに僕のためにしてくれてありがとう。」





「もちろんだよ。

靴擦れは大丈夫?

浅草に行く前にここで貼ってあげる。」





「ありがとう。

でも自分で貼れるよ。



ギター君といると、

めちゃくちゃ居心地が良い。  

話のテンポが気持ち良い。




でもお互いドキドキするようなデートのカップルではない。


それは、お互いのことをよくわかっているからかな。



そして

私は本当にギター君が大好きだけど、


恋ではないんだよね。


カッコいいし、

優しいし、

頭も良いし、

おもしろい。


何よりお互い、

めちゃくちゃ気が合う。



魅力的な男性で、

大好き。


でも、

恋ではない。



ギター君もそうだと思う。


私のことが大好きだけど、

恋ではない。  


恋人同士じゃなくて、

親友同士。



だからやっぱり、これは


デオドラントや香水の香りかな笑い泣き






さっきチラッと久しぶりに登場したアメリカ北部君。

半年くらい前に、たった一度、2時間ほどビデオ通話をして、

私は何となく「話が合わない」と感じたんだけど、アメリカ北部君は、「超気が合う、恋をした」と感じたらしい。


だからこの半年間、地味にあきらめてこない。   




こういう場合、アメリカ北部君だけが私の香りが好きなの?





実際、言語交換アプリにこういうタイプ、めちゃくちゃ多いよね。

「元彼女が日本人で、忘れられないタイプ。」



こういう人って、めちゃくちゃ日本人狙い。



ちなみに日本人の元彼女がいたのは、

🇫🇷フランス君

🇦🇷アルゼンチン君


ギター君はアジア系クォーターの彼女がいたけど、生まれも育ちもアメリカ人の為、完全なアメリカ人間だった。



そういえば、あの🇹🇷ガチャガチャうるさいトルコ人4人組も、(自称アメリカ人だか、自称イギリス人だか、自称ドイツ人だかウソついていた連中)

全員、元彼女は日本人だった。


あれだけ初日から落とす気まんまんだったら、落ちる女性もいるのかな。





逆に、

🇯🇴ヨルダン君、

🇬🇧室伏系イギリス君、

🇫🇷モロッコ系フランス君、

🇭🇺ハンガリー君は、

LINEすら知らなかった。






話は戻り、アメリカ北部君は言語交換アプリで、日本人の彼女が出来て、冬にわざわざその彼女に会いに東京に来たんだよ。

でも2週間の滞在の後、アメリカに帰ったら、日本人彼女の方から別れを切り出されたらしい。


理由は、「仕事が忙しくなったから。」

そんな理由ないよね。


本当に愛している恋人だと、

「仕事が忙しいからこそ、精神的に支えてほしい。」

と思うよね。




絶対、

「会ったら、何かイメージと違った。」

と感じたんだと思う。



ネット恋愛で、良いイメージが先行して、実際に会ってみたら、


想像していたスマホの中より、動く姿が全然違ったとか、

写真より老けてたとか、太ってたとか、

会話が噛み合わなかったとか、

オタクっぽくてweird だったとか、


くさかったとか

(↑こ、こわすぎる…滝汗)





お互い、

「会ってみたら何か違った」と思うのと、


片方だけ

「会ってみたら何か違った」と思うの…


どっちも悲劇



だからギター君とは会う前に、絶対に友達を死守しようと決めたんだよね。  

たまに、お互い恋をしそうな時期もあったよ。


ある日、ギター君が車で出張し、長時間ドライブした時も、

2時間ごとの休憩のたびに、

「今、給油中。この街は暑い!」

「見て、このシェイク、うまいよ!」

と変顔やシェイクの写メをくれた。


ああ、きっと運転中、ずっと私のことを考えてくれているんだな…とキュンとした。



でも親友になれて、

これで良かった。


ちなみにギター君は、実際に会ったら、

高身長で筋肉質で、もっとカッコ良かったし、

真面目で紳士で、素敵な人だと思う。  





※追記


ギター君のお気に入りの地元のTシャツを

  


「これ僕は2枚持っているから、メイに1枚あげる。

メイには大きいけど、ルームウェアやパジャマにしなよ。」 


ともらった。




「このTシャツは限定もので、

1枚買って、好きだったからもう1枚買ったけど、もう売ってないんだ。

僕の方は、最初に買った方で、Tシャツの絵柄が取れている。

メイにはこっちのダメージの少ない方をあげる。」





「え、それなら私はダメージのある方でいいよ。

だってお気に入りなんでしょ?」





「いや、メイにはダメージの少ない方をあげる。

メイは僕にとって特別な人だから。


それを着た自撮りをちょうだいね。

女の子が男性もののブカブカなTシャツを着ているのってかわいいよね。」




そのTシャツはやっぱり良い香りがした。




「あ〜ギター君の香り。

私、これ洗わないわ。」




でもよく考えたら、

ギター君は持ってきたお洋服を、私が自宅で洗濯して翌日に持っていってあげたり、

大阪ではコインランドリーで、洗濯をしていた為、柔軟剤はギター君のオリジナルのものではないはず。


それでもギター君にもらったTシャツは、ギター君の香りがして、この香り大好きって思ったんだよねポーン