今年は雪解けが一か月早く、飯山も既に雪解けて、一気に藪化とクーさんのお目覚めが心配される。今春の雪解け期、昨年二度撃退された岩井城を虎視眈々と狙うつもりが、一気にシーズンオフが懸念され、薬局業務終了後、夜に飯山へ急行、飯山泊、早朝に岩井に挑んで、薬局に出勤するという離れ業を実行した。
朝6時台の飯山は氷点下だったが、心配していたとおり、岩井城も既に雪は無い。
昨年12月同様、南の鞍部から岩井城に接近を図る。
笹藪が雪の下、を狙っていたが、断念した12月と変わらない様相。
堀ウ
ここは12月もカメラに収めた。
問題は、この上の郭2。
郭2
うっ、駄目か…。
いや大丈夫です。笹藪は覚悟の上。入念に宮坂図を読み込み、土塁上と堀底のルートを検討、行けそうなコースを一冬考えての挑戦です。
堀イとウの接続部
その頭上、郭2の虎口
堀ウを東回りで通過し、ウと、郭2と郭1の間の堀エ、竪堀キの接合部に至る。
さらに東回りで郭1と郭3間の堀オを通路と観、
郭3と郭Ⅰを接続する土橋へと至る
土橋から岩井城主郭へ至る。
いやいや、主郭到達だけではない。
えいきの心を掴む遺構の数々を、堪能・撮影してきました。
堀カ南西端の畝状竪堀
馬出を二つ重ねた二重堀切カ・ウによる防御ライン
堀ク
弧状に囲うような横堀ケ
横堀ケは竪堀に変化する
こんな竪堀に化ける
そしてその横堀から変化した竪堀ケには、もう一本竪堀が沿い降る。
今回は、さわりのため、この辺まで。
さいごにここ
飯山城に対する位置にある郭。
飯山城に対する面に石遺構の痕跡。宮坂本他、遠藤論文にもここの記述は無い。
石垣構造を構築し、飯山城へ示威を示したのではないだろうか。
本編、お楽しみに。