松倉城平峰砦(富山県魚津市鹿熊) | えいきの修学旅行(令和編)

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松倉城駐車場設置説明板に加筆イメージ 1
平峰砦は、松倉城の北を守る砦で、のろし台とされているが、語感以上の面白い砦です。
 北は松倉城の弱点で、謙信が松倉城を攻めた際、坪野城に陣を置き、信濃からの味方と称した間者を夜間に侵入させ落城に追い込んだという伝承がある。
 
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魚津市教育委員会『魚津の山城散策ガイドマップ』より引用加筆
松倉城C,D郭の先、分岐があります。
 山頂には、小さいが内枡形虎口、南西面には石垣の可能性を思わせる痕跡と直下を通す帯郭、堀切には石塁で障壁を設け、近代的な強化を思わせます。
 
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遊歩道の分岐
のろし台かぁ、いかなくていいか。
と思いそう。
 
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やや屈曲
道を見張る小郭か
 
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平峰砦山頂が見えるが、右に通路様の帯郭
 
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山頂郭南西切岸下、通路様の帯郭
遊歩道ではなく、こちらを進みます。
山頂郭から頭上監視されている。
 
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山頂郭南西面、石垣つくり?
 
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のような
 
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南東端は堀切
 
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けっこういい
 
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堀切
 
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石塁を堀底に設け、障壁としている。
 
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堀底を通らせない意図の石塁か。
山頂に向かっても延びている。
 
北の帯郭へ至る通行に対する関門であろう。
北帯郭から竪堀状通路を伝って接続していたのだろう(2021.12追記)。
北帯郭
竪堀状通路と考えるとことろ
 
                                                       
遊歩道で山頂へ向かいます。

 


                                   

 

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素直に整備された遊歩道を
 
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この付近も、石積を思わせる痕跡がある。
 
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平峰砦山頂
北向き(左)に溝がある。
奥(東)の郭とは、小さい内枡形虎口で接続する。
 
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内桝形虎口で奥の郭と接続する
 
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奥の郭から内枡形虎口をみる
「こういうのは内枡形とはいわない」という意見もある。
 
虎口で接続しているのであるから、この東の郭に外からの接続が無ければならない。
そこで、竪堀状通路と考えたところ(2021.12追記)
 
 
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南西下帯郭
 
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平峰砦山頂から魚津城方向眺望
 
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謙信が陣を置いた坪野城方向眺望
 佐伯哲也は、16世紀後半の築城を指摘しているが、堀底石塁に関して『越中中世城郭図面集Ⅱ』の中では触れていない。この平峰砦を強化したのは、佐々か上杉か。
 
 さらに東の二重堀切、主郭西尾根筋の堀切6本の写真を追加します(2021.12.18)。
参考文献 佐伯哲也(2012)『越中中世城郭図面集Ⅱ』、桂書房
       魚津市教育委員会『魚津の山城散策ガイドマップ』
 
 大会明け、負傷明け、ということで軽く慣らしがてら書きました。