岩崎城は、葛尾城に西に降る尾根に築かれている
岩崎城の北（写真左）、磯部から葛尾城搦手へ登る道があり、武田、上杉による二度の落城は、この搦手への攻め上げだったと伝わる。宮坂先生は、二度の落城の弱点を補うため、武田によって搦手筋を側面高地から補強、かつ根小屋、水の手防衛を担う葛尾城西の出城として築かれたものとしている。
岩崎城へは、葛尾城主郭南下、堀コを西へ降ります。
こんな斜面を急降下していきます。
帰り、私にとって平成２５年最強の試練でした。
ところどころいちおうロープで道は示してありますが、見学遊歩道ではありません。
攻め登るのは無理と言えるほどの急斜です。
降ります
緩くなったあたりに、なにやら普請
この先に目指す岩崎城
尾根左下は千曲川側、右下は磯部の奥から沢伝いに葛尾城搦手へ登る道が通っている。
福原圭一作図現地設置葛尾城跡案内図より（茶字ブログ説明用に加筆）
茶字呼称は宮坂武男『信濃の山城と館2⃣』に拠る
この平地の先に堀セ
堀セ
遮断というほど深くないが、尾根上を南北に横断している。
浅いが高低差があり、山上の普請とはやや趣が異なる。
その下（西）は、土塁、段差で幾区画化に分かれいるようである。
その下に主郭
岩崎城主郭
奥（西尾根先方向）に馬出状の二郭、左に虎口があり、南斜面を西に走る道がある。
主郭南西隅
南に虎口を出ると左下方向に井戸、右に南斜面を二郭、尾根西に向かい走る道がある。
虎口先
左下方に井戸
右に道
井戸方向
南斜面を西にむかう道
主郭西先
馬出状の二郭
石積が見られる
写真奥に尾根先に段々と小郭が連なる。
二郭にも、左に先の南斜面道に接続する虎口がある。
南斜面道に接続する虎口
石がある。城戸門の礎石であろうか。
二郭西先端切口
尾根先小郭が段々に連なる。
二郭西切岸付近は石で補強され、なかなか厳重かつ威厳を備えた普請がされている。
破壊切口にも思えるが、小笠原風城門虎口にも見える
いかが
あと普請はもう少しなのですが、西の尾根先の構造、なかなか凝ってますので、その２に分けます。
参考文献 現地設置案内資料
宮坂武男『信濃の山城と館2⃣』