岩崎城2 | えいきの修学旅行(令和編)

えいきの修学旅行(令和編)

えいきの修学旅行を綴ったブログです(ヤフーブログから移設しました)。

二郭の西尾根先に向かい、石積を伴う通路と小郭が段々に連なります。
イメージ 6
 福原圭一作図現地設置葛尾城跡案内図より(茶字ブログ説明用に加筆)
茶字呼称は宮坂武男『信濃の山城と館2⃣』に拠る。
 その先、北の磯部に繋がる道が尾根上に上がるところに竪堀ソと大竪堀で土橋をつくり、関門としています。北斜面には二条の竪堀タ、チを設け警戒、進路を限定しています。
 
イメージ 1
二郭先(西)、石積を伴う通路が走り、右に小郭が段々に連なります。
左(南)斜面には、主郭、二郭から出た道が併走します。
  
イメージ 2
南に一段低く併走する道 
 
イメージ 3
通路の石積 
 
イメージ 7
下から
なんでこんなにしっかり通路が貫いているのだろうか。
なんか引っ張りあげたのだろうか。
 
イメージ 4
南斜面を走る道が集まり、先に城戸のような地点 
 
イメージ 5
城戸のような地点 
 
イメージ 8
 その先、いよいよ堀ソ、大竪堀で造られた関門と土橋
 
イメージ 9
いまいち見にくい写真ですが、土塁で狭まり関門となっています。
 
イメージ 11
土塁で狭まり、関門 
その先 土橋
 
イメージ 10
 出ると左から大竪堀、右から堀ソで土橋が造られている。
 右、堀ソの先に右斜面から磯部につながる道が入る。その斜面には二条の竪堀タ、チが掘られ警戒、進路を制限しています。尾根上にあがった道は正面に土塁が衝立ち、散開はできずはこちらに向かうように指向されている。背を向けてあっちにいってもいいが。背後から撃たれるのみである。いった先は岩場…。
 
イメージ 13
大竪堀
 
イメージ 12
堀ソ
 
イメージ 14
大竪堀の前(西)には土塁
 
イメージ 15
土塁は西尾根方向にも伸び、右、磯部から上がってきた敵の目前に衝立つ。
 
イメージ 16
磯部からあがってくる道がはいる斜面
右に堀ソ、左にはタ、チと二条の竪堀が降り警戒、進路を限定している。
 
イメージ 17
二条の竪堀チ、タ
 
イメージ 18
尾根西先方向
宮坂本では、「下ると岩場になり、そこに比丘尼石があり、その下で尾根は終わる」となっている。
比丘尼石は坂城町HP http://www.town.sakaki.nagano.jp/sightseeing/W004H0000025.html をご覧ください。
 
参考文献 現地設置案内資料 
       宮坂武男『信濃の山城と館2⃣』
 
 葛尾城に来たんだから、姫城も岩崎城も、と思っている方、姫城ー葛尾城、岩崎城ー葛尾城、どちらの斜面も極めてきつい斜面で、息は絶え絶え、斜面で途中で空がクルクルします。どう計画しても避けては到達できないですから、天候、時間、体調、心境を整え、心してお出かけください。