主郭北
祠と、土塁に搦手から見てきた木が立ちます。
北端から
主郭は土塁で囲郭され、搦手への虎口は東（左）に開く。
中央付近左に説明版がある。
東（左）は武者走り状の腰郭、南（奥）は堀の向こうに二の曲輪、その先に馬出し状の小郭と堀、山麓居館部へ続く大手となる。
東下、腰郭と眼下現藤沢集落と、上に金沢峠への道が伸びる。
主郭南
右の木は二の曲輪に立つ木
主郭南端上幅６ｍの堀イ
ここを降り土橋で接続したかもしれないが、橋が架かっていたかもしれない。
堀向こうは二の曲輪
二の曲輪
振り返ります。
二の曲輪から、主郭を見る
藤沢城、コンパクトさが小気味良く機能的にまとめられている。
二の曲輪南端
小郭
その先、上幅４ｍの堀ア
ここが藤沢城への大手虎口で、堀アと石と土橋で大手虎口を構えている。
宮坂先生は枡形といった構造としている。
山麓居館部へ続く大手
写真上は高遠方向
藤沢川沿い杖突街道が的場城へと続く。
主郭説明版に、天正１０年の絵図とされる藤沢城図が掲示されている。
山上の城は砦として書かれ、山麓居館が本丸、二の丸、三の丸を備えた城館として描かれている。
眼下杖突街道沿いの藤沢集落
城南西下山裾 居館部区域
絵図から想いうかべる感じでは、城下集落をも取り組んだ構造であったのであろうか。
杖突街道は、高遠ー諏訪間の攻防、さらには他領へ遠征する武田、高遠の兵達が幾度も通った道であり、藤沢城はその兵達が皆見た城である。
兵達の哀愁を想う。
参考文献 宮坂武男著 信濃の山城と館５ 現地説明版