その2では、南尾根堀切Cから主郭Ⅰ東側切岸下を回り込みます。
![イメージ 15](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/e6/66/j/o0314020914510058953.jpg?caw=800)
高地は主郭Ⅰ
堀C堀底東にはF・G二条の竪堀が掘られている。
![イメージ 1](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/c6/98/j/o0314020914510058962.jpg?caw=800)
竪堀G
![イメージ 10](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/60/d9/j/o0314020914510058968.jpg?caw=800)
その先、主郭Ⅰ切岸下東斜面には3連の竪堀Hが。
![イメージ 16](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/0e/1f/j/o0448029814510058973.jpg?caw=800)
飛騨の三木、越後上杉を彷彿させ、ここが三重県であることを忘れてしまう畝状竪堀群。
回り込めません。
が、私は困難を乗り越え回り込みます。
![イメージ 17](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/38/55/j/o0448029814510058982.jpg?caw=800)
興奮しながら上端を伝い
(危険よりも素晴らしさに魅了され)
![イメージ 18](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/73/41/j/o0314020914510058988.jpg?caw=800)
その向こうに、Ⅲ郭
が、竪土塁Iが阻む
この、東から回り込むのもかなり困難です。
![イメージ 19](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/93/92/j/o0314020914510058991.jpg?caw=800)
竪土塁Iのむこう、Ⅲ郭
左切岸うえは主郭Ⅰ郭
![イメージ 20](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/4a/d0/j/o0314020914510058998.jpg?caw=800)
Ⅲ郭の奥、窄み、上がりⅣ郭
主郭Ⅰの北側になる
![イメージ 2](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/09/f8/j/o0314020914510059003.jpg?caw=800)
Ⅳ郭
土塁伝いにJ郭を経て主郭Ⅰにあがるルートか
左の木に滝川城跡という青いプレートがある。
![イメージ 3](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/ef/f1/j/o0188019914510059009.jpg?caw=800)
滝川城、ここにあり!
松阪ノ猪殿の心意気を感じる。
![イメージ 4](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/0d/64/j/o0448029814510059019.jpg?caw=800)
もう一枚Ⅳ郭
![イメージ 5](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/16/1d/j/o0314020914510059022.jpg?caw=800)
土塁伝いにJ郭へ
![イメージ 6](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/d5/b8/j/o0314020914510059028.jpg?caw=800)
J郭 左上はⅠ郭
Ⅰ郭の外枡形馬だしとも受け取れる。
Ⅳ郭を狙い撃つだけでなく、奥は、その1で辿ったⅡ郭から竪堀Kを監視、撃つことができる。
![イメージ 7](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/03/a5/j/o0314020914510059037.jpg?caw=800)
Ⅳ郭を完全俯瞰
![イメージ 21](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/40/ae/j/o0314020914510059039.jpg?caw=800)
その1で辿った竪堀Kと、そのむこうにⅡ郭を睥睨
![イメージ 8](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/6b/b6/j/o0314020914510059050.jpg?caw=800)
竪堀K
Ⅱ郭からはこの上端伝い、もしくは橋でも架けて渡ったのだろうか。
いずれにしてもJ郭から完全制圧されている。
![イメージ 9](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/0c/00/j/o0314020914510059053.jpg?caw=800)
J郭からⅠ郭へ
虎口は明確には見られないが、このJ郭を経て、あがったのだろう。
![イメージ 11](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/a0/31/j/o0314020914510059059.jpg?caw=800)
滝之川城主郭Ⅰ郭
![イメージ 12](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/3e/7b/j/o0314020914510059068.jpg?caw=800)
南端
一段高く盛られ石積で補強?装飾?されている。
![イメージ 13](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/25/d7/j/o0314020914510059072.jpg?caw=800)
石、なかなか気品がある
ただの補強ではないであろう。
![イメージ 14](https://stat.ameba.jp/user_images/20190722/23/mei881246/52/9e/j/o0314020914510059078.jpg?caw=800)
Ⅰ郭北端切岸下
最初にとりついた南の尾根を断ち切る堀切C
南の尾根から取り付いた敵は、この堀切Cに入りこの切岸にぶちあたる。左右は竪堀群で逃れられず、またその1(西)その2(東)で辿ったような厳しい防御普請に遮られ、まわり込むこともできない。また、この切岸は鋭く、登ることはできないであろう。
よってこの切岸下で殲滅されることになる。
いやぁ、滝之川城、いい城です。
入り込む時、心細さと、やや不気味感があるのですが、城遺構の厳しさ、素晴らしさに、そのためらいも吹っ飛びます。ぜひ訪れてみてください。
参考文献 三重の山城ベスト50を歩く
写真容量いっぱいで掲載できませんが、中村川上流1kmほどの河畔に、戸井左近の墓があります。
戸井左近は、滝之川城の中村川対岸の森本城に居た24歳の武士で、、ある年の大干ばつに、中村川下流の農民が暴徒となり中村谷七つの井堰を切落とし、森本の井堰にせまったとき、暴徒に立ち向かった人物と伝わります。暴徒は、「お前がここで切腹すればこの井堰を切り落とすことはしない」と約束し、左近は多数の農民が見守る中で井堰の大石の上で切腹。中村川は赤く染まったといいます。
旧暦6月23日には、戸井殿様と呼び、毎年供養が続いているそうです。(現地説明版より要約)