滝之川城(三重県松坂市嬉野滝之川町) | えいきの修学旅行(令和編)

えいきの修学旅行(令和編)

えいきの修学旅行を綴ったブログです(ヤフーブログから移設しました)。

滝之川城
イメージ 1
 中村川と、中村川に流れ込む沢に挟まれた標高100mの山上に築かれている。三重の山城ベスト50を歩くには、城歴は記されていないが、伊勢平野から北畠の本拠多気へ入るルート上にあり、応永二十二年(1415)、室町幕府軍は、「中村口」から、北畠満雅を多気に攻め込んでいる。私もここから多気に攻め込みました。中村口を支える北畠の城であったのであろうか。 
 
イメージ 2
中村川と沢の合流点
橋を、ややためらいながら渡ります。
 
イメージ 11
遊歩道のよう?
ためらいながら進みます。
やぶで右に折れ上がると龍川寺の前身と伝わる寺院跡
 
イメージ 17
寺院跡?
きれいに削平、区画されている
 
イメージ 18
最高所
居館?寺院跡?
 
イメージ 19
南西隅 庭石であろうか
 
イメージ 20
滝之川城へは、この背後を登ります。
尾根に上がり、右(北)に進むと、尾根を断ち切る堀切Cが待っています!もうためらってはいられません。
堀、郭の記号は三重の山城ベスト50を歩くに準拠します。
 
イメージ 21
尾根を断ち切る堀切C
奥の高地は主郭I
 
イメージ 22
堀Cから主郭Ⅰ
両脇は竪堀が幾重にも掘られ、廻り込みは困難です。
こちらの尾根から寄せた敵は、この堀底で主郭Ⅰ上から撃たれることになります。
城道は別方面からあったのでしょうか。
困難ですが、まず左(西)に回り込んでみます。
 
イメージ 23
堀C西奥
端に、二条の竪堀DEがある らしい
 
イメージ 3
主郭Ⅰの南西下の際、を回り込む地点
堀切Bが掘られている
 
イメージ 4
さらに堀Aが掘られている
その向こうにⅡ郭
 
イメージ 5
Ⅱ郭
 
イメージ 8
Ⅱ郭から主郭Ⅰ郭西下
竪堀Kで行く手を阻まれ、上端を渡ろうにも、Ⅰ郭、Ⅳ郭から撃たれる
 
イメージ 6
竪堀K
向こう、には竪土塁L
 
イメージ 7
竪土塁Lの向こう、竪堀K北の郭 
 
イメージ 16
竪土塁Lを振り返る
 
イメージ 9
主郭Ⅰ郭北下、J郭・Ⅳ郭切岸下を北東へ回り込む
 
イメージ 10
城域 北東から東へ
東は堀切Nが断ち切る
 
イメージ 15
東から滝之川城主要部Ⅳ郭を見上げる
堀切N上端からあがるルートになっていたであろうか。かなり厳しい。
 
イメージ 12
東を断ち切る堀切N
Nの東に独立した小高地Ⅴ郭が有り、東からの敵に備えている。
 三重の山城ベスト50を歩くによると、丘陵上の二つの山頂にそれぞれ独立的な曲輪を構築するスタイルは、北畠領域の城にいくつか見ることができるらしい。
 
イメージ 13
高地Ⅴ郭
 
イメージ 14
高地Ⅴ郭は、鋭い切岸と、その下には竪堀が二条掘られ、東を守る要地となっている。
 
その2では、最初の堀切Cから右へ、主郭Ⅰ郭東下から回り込んでみます。
こちらも厳しく素晴らしいです。
 
参考文献 三重の山城ベスト50を歩く