南東からみた鷲尾城
説明版では、十五~十六世紀)の山城で、主郭外壁は板状の石を小口積みにした高さ4メートルほどの石垣となってます。築造の由来について知るところでないが、倉科氏によって築かれたと伝えられている。とされています。
左から登り口の大日堂、尾根先に石積で囲った主郭、二重堀切、一郭腰郭、三重堀切、倉科将軍塚古墳を含む郭、堀切6、尾根 郭、堀切7と普請されています。
南西麓、大日堂下に登城口があります。
写真左上の山が鷲尾城、中央のお堂が大日堂
諸氏はきつい登りとされていますが、私はそれほどきつくは感じませんでした。
主郭まで私の足で15分ほど。
石遺構の登山路、城道でしょうか。
尾根をほぼ直登ですが、クランクをいれながら、いい城道です。
城跡というより、遺跡といった雰囲気で、
見えてきます。
写真、大きくします。
主郭南西下帯郭の石積にとりつきます。鷲尾城の看板があります。
主郭南隅
主郭南東面は帯郭と虎口があります。
主郭南虎口
主郭内には説明版があります。
主郭 説明版と北東から南に石積の土塁があります。
東西28メートル、南北21メートルほどの不整楕円形をしています。
土塁も石積で固められています。
東隅
土塁上から主郭
主郭北東は高い切岸から二重堀切が走ります。
主郭北東二重堀切への切岸
二重堀切こしに見る主郭
二重堀切の先(北東尾根)は、説明版で
東西28メートル、南北12メートルの一郭脇曲輪とされています。
その先、三重堀切が尾根を切ります
三重堀切
三重堀切の先は登り、このうえに長野県下三番目の大きさの前方後円墳、倉科将軍塚古墳があります。
倉科将軍塚古墳
全長82.5mの前方後円墳で、2号墳からは副葬品鉄製三角板革綴短甲が出土し、森将軍塚古墳館に展示されています。
前方(奥)後円(手前)
穏やかですが、ただならぬ気配を感じ、注意深くあたりを見回すと、黒い大きな生き物(中央)が私をみつめていました。
もしやクマか?と思い、ぎょーっと凍りましたが、熊スプレー片手に恐る恐 る近づくとカモシカ君でした。
カモシカ君
前方部、際(きわ)は堀切6です
堀切6-7間の郭 というか尾根
この先に、もう一本堀切7があります。
堀切7
この先、尾根伝いに天城山城、鞍骨城に繋がります。
鷲尾城は、小さいですがそのスケールが小気味良く、石積みと堀切が雰囲気よく待ち構えています。
ぜひ訪れてみてください。
参考 現地説明版