年末年始のウエイトコントロール | 分子栄養学のススメ

分子栄養学のススメ

分子栄養学の確立者である三石巌によって設立された会社“メグビー”のブログです。

年末年始はおいしいものをたくさん食べ、おいしいお酒をたくさん飲み、あまり動かないので、体重も増加傾向になってしまう方が多いのではないでしょうか?
そんな時に考えるのは減量・・・
様々な方法がありますが、間違った方法で行うとリバウンド、免疫力の低下、精神的ダメージ、身体の異常などマイナス要因を抱えてしまう恐れがあります。
ウエイトコントロールをするには栄養と運動が重要です。

摂取カロリーと栄養素のコントロール
ウエイトコントロールを行うときには適切なカロリー摂取を心がけることが重要です。
また、カロリーだけでなく栄養素の偏りにも注意が必要です。良質タンパクや各種ビタミン・ミネラルなど、体にとって必要な栄養素が不足してしまうと、代謝のレベルが低下し、骨や各臓器などの機能低下が生じ、体へのダメージは非常に大きくなります。体に負担をかけない減量を行うためにも、栄養素をきちんと確保することが大切です。

自分の適性カロリーを知る


エネルギー代謝のレベルを上げる
エネルギー代謝のレベルを向上させるには、体内の糖や脂肪をエネルギー源として積極的に利用する必要があります。エネルギー代謝を滞りなくすすめるためには、良質タンパクとビタミンB群・ビタミンC・ミネラルの不足ない摂取が大切です。さらにコエンザイムQ10をプラスすると、エネルギー代謝をより効率的にすすめることができます。また、余分な脂肪を乳化して排泄を助けるレシチンや脂質代謝のサポートにはビタミンB2、糖質代謝のサポートにはクロムが有効です。

消費エネルギーのUP
運動はエネルギーや脂肪を消費燃焼させるための有効な方法です。
運動が得意な方はウォーキングやランニング、ヨガ、水泳などの全身運動を取り入れましょう。
運動が苦手な方は通勤や買い物時の移動距離を増やしたり、階段の昇り降り、入浴など生活の中に取り入れられることから始めましょう。
歩くときにお腹に力を入れて歩くだけでも消費カロリーがアップするという報告もあります。
運動を続けると基礎代謝が上昇し、非運動時でもカロリーの消費が大きくなります。基礎代謝の上昇は、主として骨格筋でのエネルギー要求度の高まりなので、良質タンパク、エネルギービタミン(ビタミンB群、C、コエンザイムQ10など)を補給しないと効果は上がりません。
また、ダイエットによるストレスや激しい運動に伴い、活性酸素の発生量が多くなるので、日常的に抗酸化物質(ビタミンC、ビタミンE、コエンザイムQ10、植物ポリフェノールなど)の補給が必要となります。

減量のための規定食事法
三石巌著『高タンパク健康法~病気やストレスに負けないために~』の中にご紹介している減量のための規定食事法を簡単にご説明しようと思います。
この方法は肥満を気にしていた6人の医学生が行った研究です。この研究ではただ体重を落とすことが目的ではなく、貯蔵脂質の消費をしながら、タンパク質の損失をカバーするということが目的になります。
その方法は糖質や脂質を制限し、1日に体重1kg当たりタンパク質1g、食塩0.1gを摂るという方法になります。この規定食で摂ったタンパク質の内容は肉、魚、配合タンパクで、糖質や脂質も多少含まれています。この研究では10日間で実験前後の体重を比較すると4.0~6.8%の減少が見られたとされています。

おいしいものを食べ過ぎてしまったら、過度な減量をするのではなく、栄養をしっかりと摂り、体をいたわるウエイトコントロールを心がけたいですね。