分子栄養学のススメ

分子栄養学のススメ

分子栄養学の確立者である三石巌によって設立された会社“メグビー”のブログです。


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三石巌の書籍で、現在絶版して読むことができない物の中から、その内容を少しずつですが皆様にご紹介させていただきます。

 

動脈硬化とは何か

 動脈硬化とは、その名のとおり、動脈が硬くなることである。硬くなれば丈夫になると思ったらまちがい、もろくなるのである。もっとも、動脈には太いものと細いものとがある。太いものの硬化は局部的におこる「粥状硬化」であり、細小動脈の硬化は全般的におこる肥厚である。

 粥状硬化をおこした部位には「粥状隆起」(アテローム)という名の、こぶのような隆起ができ、それが血管の内腔をせばめている。アテロームの原因は突然変異のようである。動脈の壁には平滑筋という筋肉層があるが、アテロームには平滑筋繊維の異常増殖がみられる。この異常増殖は突然変異からくる、と考えられるのだ。

 発達したアテロームの内部には、コレステロールの結晶が点在している。血中コレステロールが隆起を通過して血管の外に出ることができず、そこで結晶化したと考えられる。

 コレステロールはアテロームの原因ではない、と考えるのが正しいようだ。細小動脈の肥厚は高血圧からくる。高い血圧にたえるように、血管壁が厚くなったのであろう。肥厚があれば、血管の弾力は低下し、内腔はせばまり、高血圧を定着させる。

 

〔三石巌全業績−11 健康ものしり事典(絶版)P75より抜粋〕


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ストレスとは何か

 ストレスとは、元来は物理学用語であって、外力によって変形した弾性体の内部におきた力をさすことばである。生体の場合、この外力に相当するものを「ストレッサー」という。ストレッサーを列挙すると、心痛、苦痛、疼痛、過労、酷暑、酷寒、不快指数高値、餓え、渇きなどとなる。

 腹がへっても、脚が痛くても、のどがかわいても、ストレスがおこる。ストレスという名の生体の反応は、二段階にわけられる。

 ストレスの第一段階は「警告期」である。このとき、体温低下、白血球減少、血液濃縮、体液酸性化がおこる。悪くすればこれが命とりになるが、順調なとき、副腎皮質がコーチゾンに代表されるホルモンを分泌し、血圧、体温、血糖値などを高めて、警告期にあらわれた異常を回復する。

この第二段階を「抵抗期」という。

 ストレッサーが攻撃の手をゆるめないと、副腎皮質はバテる。このとき、副腎の肥大、リンパ系器官の萎縮、消化器の潰瘍、血液諸因子の異常などがおこる。この第三段階を「消耗期」という。これを回復するためには、タンパク質、ビタミンEとビタミンCなど、副腎皮質の要求するものを摂取することだ。

 最上の方法は、平常からそれらの栄養物質を十分にとって、ストレッサーに対抗できる条件を整えておくことである。

 

〔三石巌全業績−11 健康ものしり事典(絶版)P129より抜粋〕


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筋肉の発達とはどういうことか

 筋肉の構造をみると、それは筋繊維の集合体の形をとっている。筋繊維の一本一本は、筋肉細胞である。この細胞の数は、生まれたときから一人前になるまで、ふえることがない。むろん、そのあいだに、筋肉は発達するわけだ。そこで、筋肉の発達とは、細胞数がふえることでなく、筋繊維が太くなることだとわかる。

 筋肉細胞つまり筋繊維は、太いもので直径が0.1ミリしかない。ところがそのなかに、筋原繊維という名の繊維があり、筋原繊維のなかにフィラメントとよばれる二種類のタンパク質の糸のようなものがならんでいる。フィラメントをたばねて筋原繊維をつくり、筋原繊維をたばねて筋繊維をつくった構造、といってよい。それは、電話線のケーブルに似ているが、その一本一本の電線がさらにケーブルのような構造になっている。

 筋肉の発達とは、筋繊維が太くなることであり、筋原繊維が太くなることである。それはつまり、フィラメントの数がふえることにあたる。

 20歳をすぎる頃から、フィラメントの数はへる傾向にある。これを防ぐ方法としては、スポーツやアイソメトリックスがある。

 

〔三石巌全業績−11 健康ものしり事典(絶版)P242より抜粋〕