緑内障はどんな病気か | 分子栄養学のススメ

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分子栄養学の確立者である三石巌によって設立された会社“メグビー”のブログです。

三石巌の書籍で、現在絶版して読むことができない物の中から、その内容を少しずつですが皆様にご紹介させていただきます。

 

緑内障はどんな病気か

 緑内障は、あおそこひ、石そこひなどともよばれる眼病である。病状としては、電灯の光が、かさをかぶったように見え、目がいたく、頭痛がする、といったたぐいのものがあらわれる。老眼鏡の度があわない、というような現象もおきる。
これは慢性緑内障の場合であって、急性緑内障となれば、急激な視力障害のほかはげしい頭痛、吐き気などがある。痛みのために眼をふさいでいて、いざ目をあけてみたら失明、というケースもある。
 緑内障の原因は「眼圧」の上昇である。水晶体と角膜のあいだに、「前房」という名のレンズ状の空間があるが、そこを満たしている前房水の排出が阻害され、その圧力が高まった結果、眼圧が上昇したものである。
このために、眼底の血行に障害がおき、視神経の機能が次第に失われることになる。
 緑内障の原因としては、副腎皮質ホルモン剤の投与やストレスがあげられている。医師は、前房水の排出を促進する薬、前房水の発生を予防する薬を投与したり、前房水排出用の流路をつくったりする。この流路はだんだん狭くなる関係上、手術は再三くり返しおこなうのがふつうである。ビタミンEやCに眼圧をさげる作用があるが、これは、前房水の粘度の低下を思わせる。

〔三石巌全業績−11 健康ものしり事典(絶版)P82より抜粋〕