自律神経とはどういうものか | 分子栄養学のススメ

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分子栄養学の確立者である三石巌によって設立された会社“メグビー”のブログです。

三石巌の書籍で、現在絶版して読むことができない物の中から、その内容を少しずつですが皆様にご紹介させていただきます。

 

自律神経とはどういうものか

 自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」と、二つの相反する働きをもつ神経とで構成されている。自律神経は自動制御神経という呼び名がふさわしい、と私は思っている。

 交感神経も副交感神経も、もとじめは「延髄」であって、そこから出発した神経は、脊髄をとおって「仙髄」までおりている。交感神経は、脊髄と仙髄とから体表にまでのびている。副交感神経は、延髄と仙髄とから各臓器にのびている。

 自律神経の走路は解剖的にとらえにくく、どこにあるのかわからない。

 ハリ、キュウのツボは、自律神経の走路上にあると想像されている。

 交感神経が働くと、血液は脳、心臓、骨格筋に集中し、気管支は拡張し、戦闘体制をとる。このとき消化器官は活動を停止する。副交感神経が働くと心臓の活動は抑制され、消化器官はよく活動する。交感神経と副交感神経との働きはバランスが必要である。このバランスがくずれれば「自律神経失調」である。副交感神経機能が高進すると消化器潰瘍となる。交感神経機能が高進すると、高血圧、動脈硬化、心不全、腎不全となる。このとき交感神経遮断剤が降圧剤になる。

 

〔三石巌全業績−11 健康ものしり事典(絶版)P126より抜粋〕