あせもはなぜできるのか | 分子栄養学のススメ

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分子栄養学の確立者である三石巌によって設立された会社“メグビー”のブログです。

三石巌の書籍で、現在絶版して読むことができない物の中から、その内容を少しずつですが皆様にご紹介させていただきます。

 

あせもはなぜできるのか

 あせもは、汗によっておきた炎症である。汗の成分のうちには、食塩や乳酸などがあるが、これらの刺激は、炎症をおこすのに十分なほど強烈なものである。
そうかといって、汗をかいていない状態の皮膚に、食塩や乳酸の水溶液をぬったところで、炎症のおこることはまずない。たえず汗をかくと、皮膚が弱ってくるから、あせもという名の炎症がおきてくる可能性がでてくるのである。
 皮膚の表面は、角質層という名の死んだ細胞の層でおおわれている。ここが汗でいつもぬれていると、角質がふやけてくる。つまり、乾燥したときとはちがった状態になる。そして、汗腺がふさがって、汗の出口が閉じたかっこうになる。
汗の出口がどうであろうと、暑いときには、汗腺はたえず汗をつくっている。そしてその汗は、外にでないで、汗腺のなかにたまることになる。
その汗のふくむ食塩や乳酸が、汗腺を刺激して炎症をおこすのである。
あせもは大人にもできるが、子どものほうが多い。これは、子どものほうが汗の量が多いためである。夏の子どもの汗の量は、大人より60%も多い。


〔三石巌全業績−11 健康ものしり事典(絶版)P71より抜粋〕