栄養学と栄養
栄養学にせよ生物学にせよ、一般に、学と名のつくものが要求されるのは、論理であり理論構成である。
その要求がみたされる道がひらかれるまで、栄養学は食事担当者の心得に止まらざるをえないのである。
学としての栄養学が成立したとき、それは食事内容の評価の手段以上のものとなる。
それは、生命の保持と高揚との物質的栄養的条件を明示するものに変貌する。
しかもそれは、一般市民にとっては、健康の自主管理の指針となるような実践性をもたなくてはならない。
それはまた、科学としての価値をもたなくてはならない。