日本人はなぜ自粛する?
不思議な事が起っている。
アメリカ人が今日本人の「自粛」の心配をしているのだ。
震災の数日後、被災地の人々が助け合う姿に感銘を受けたアメリカのメディアは、「GAMAN」という日本語を紹介した。英語の persevereと似てはいるが、「耐える美学」のようなものを持つ、日本語特有の言葉としてアメリカ人は受け取ったのだった。
さらに数日前、27日付のニューヨークタイムスの記事が紹介した新しい日本語が、「JISHUKU」である。
ところが今度はほめてはいない。見出しからして「震災後の日本は“自粛”という強迫観念( OBSESSION)に取り憑かれている)」というのである。
内容をかいつまんで紹介すると、
「震災後の日本はバブル時代とは対象的な「自粛時代」に入った。
多くの被災者がいる現在、わずかな贅沢も非難の対象になる。最初はエネルギーの節約から始ったが、今は他の分野でも自粛が行なわれている。
例えば地方選挙の立候補者はラウドスピーカーを使わなくなった。
駅前のビッグカメラのジングルも静かになり、高校野球のバンド応援もなくなった。
さらに季節の楽しみであるお花見や夏の花火大会もキャンセルになった。店やレストランも早じまい。化粧とカラオケはNG。ペットボトルの水とガイガーカウンターはOKである。(うわっ皮肉! ここは外国目線?)
まるで国全体が一度にしゃがみこんでしまったようだ。しかも誰が決めたわけでも、そうしなければ罰せられるわけでもないのに。
この状態は少なくとも数ヶ月は続きそうだ。そして夏になればますます電力不足による停電が増え、娯楽や飲食業などを含め日本の産業は大きな打撃を受けるだろう。確かに節約のおかげでここ数日の計画停電は必要なくなった。しかし政府が巨額の予算で被災地の復興に取り組んでいるのに、日本経済の6割を占める個人消費は落ち込んでしまいそうだ。
関西学院大学の鈴木教授によれば、「自粛」はこの大災害のトラウマと 放射能への恐れに立ち向う「一つの方法」だろうと言う事だ。つまり自粛することで、無意識に「被災地のために何かした気持ちになっている」ということだ、と彼は説明している。」(どうでしょうか、ちなみにこの記事ではこの方が西日本に属している事と、東と西で温度差が生まれていることも指摘しています。)
NYタイムスに比べ、31日付ファイナンシャルタイムスの書き方はずっとマイルドだ。
4月に入り閣僚も防災服から背広に着替えて、日本は平常に戻ろうとしているように見えるが、反対に消費は落ち込んでいる。余震や放射線への恐れもあるが、「被災地が苦しんでいるのにパーティなんてとんでもない」という理由による「JISHUKU」の影響も大きい。と書かれている。
ここでも自粛が消費の落ち込みに原因になっていることをハッキリと指摘している。
特にタイムスの記事を読んで、日本人をむちゃくちゃ表現してると感じたのは、
「誰が決めたわけでも、そうしなければ罰せられるわけでもないのに。」という部分である。
「そうしろと言われたわけでもないのに、なぜやらなきゃいけないの?」とアメリカ人は疑問に思う。
これはなぜか? 日本人ばかりの中に住んでいたら、きっとわからない感覚だ。
なぜなら日本人は、何も言われなくても顔を見ただけで、相手が何を考えているか、ある程度想像できてしまう、少なくとも「わかったと思えてしまう」国民だからである。
日本をよく知るアメリカ人はそれをちょっと大げさに「テレパシー」と呼ぶ人もいる。
「空気を読む」という言葉がそれを象徴している。
逆に、アメリカ人で「空気が読める」人なんてそういない。というか世界にも「空気が読める」人は少数派だと思う。
日本人は「そんなの言わなくてもわかるでしょ」と言うけれど、
「そんな大事な事言わなきゃわかるわけないじゃないか」というのがアメリカ人に代表されるグローバルスタンダードだと思った方がいい。
アメリカ人が「日本人ははっきり言わない」とよく言うけれど、そのへんがきっと関係しているに違いない。日本人が「当たり前だから言わなくていい」と思っていることが、世界の人にとっては「秘密」に見える。日本人は「そんな事はない」と反論するかもしれないが、世界の(そんなものあるか知らないが)基準では「ハッキリ言わない」なのである。
これをうまく説明している人類学の理論がある。
日本はハイコンテクスト・ソサエティ
つまり社会で人々が多くのコンテクストを共有しているから、いちいち言葉にして確認する必要がない。日本はその代表らしい。きっと島国での長い歴史がそういうコンテクストの集積をもたらしたのだろう。
逆に西洋社会はおしなべてローコンテクスト・ソサエティ、中でも異文化が集結、激突するアメリカ合衆国はその最たるもの、だそうだ。
つまり、日本とアメリカは両極端なのだ。
しかも日本語と英語というまるで違う言語をすりあわせてわかりあおうと言うのだから大変なはずである。
脱線してしまいましたが、自粛もハイコンテクスト文化ならではの現象じゃないかと言いたかったわけです。
だから、アメリカには「自粛」はない。少なくともみんなが一度に「自粛」することはまずありえない。
ここは冷静になって、「人がこうしているから」ではなく、
「自分の良識で考えて、ここはどう行動すべきか」考えれば、自ずと答えが出るのではないでしょうか。
もっとアメリカ式にはっきり言うと。
「みなさん、被災したみなさんのためにも日本の経済を復興させましょう。
出来る人はどんどん外に出かけ、レストランで食事を楽しんで下さい。」
これは911の数日後に、当時のジュリアーニ市長が言ったことである。
ジュリアーニはどうしても好きになれなかったけれど、この一言だけで彼はニューヨーク市長としてのレガシーを残したと私は勝手に考えている。
ちなみにこういうことがハッキリ言えるリーダーが日本に出現しないのも、「自粛」と関係あるのかもしれないですね。
アメリカ人が今日本人の「自粛」の心配をしているのだ。
震災の数日後、被災地の人々が助け合う姿に感銘を受けたアメリカのメディアは、「GAMAN」という日本語を紹介した。英語の persevereと似てはいるが、「耐える美学」のようなものを持つ、日本語特有の言葉としてアメリカ人は受け取ったのだった。
さらに数日前、27日付のニューヨークタイムスの記事が紹介した新しい日本語が、「JISHUKU」である。
ところが今度はほめてはいない。見出しからして「震災後の日本は“自粛”という強迫観念( OBSESSION)に取り憑かれている)」というのである。
内容をかいつまんで紹介すると、
「震災後の日本はバブル時代とは対象的な「自粛時代」に入った。
多くの被災者がいる現在、わずかな贅沢も非難の対象になる。最初はエネルギーの節約から始ったが、今は他の分野でも自粛が行なわれている。
例えば地方選挙の立候補者はラウドスピーカーを使わなくなった。
駅前のビッグカメラのジングルも静かになり、高校野球のバンド応援もなくなった。
さらに季節の楽しみであるお花見や夏の花火大会もキャンセルになった。店やレストランも早じまい。化粧とカラオケはNG。ペットボトルの水とガイガーカウンターはOKである。(うわっ皮肉! ここは外国目線?)
まるで国全体が一度にしゃがみこんでしまったようだ。しかも誰が決めたわけでも、そうしなければ罰せられるわけでもないのに。
この状態は少なくとも数ヶ月は続きそうだ。そして夏になればますます電力不足による停電が増え、娯楽や飲食業などを含め日本の産業は大きな打撃を受けるだろう。確かに節約のおかげでここ数日の計画停電は必要なくなった。しかし政府が巨額の予算で被災地の復興に取り組んでいるのに、日本経済の6割を占める個人消費は落ち込んでしまいそうだ。
関西学院大学の鈴木教授によれば、「自粛」はこの大災害のトラウマと 放射能への恐れに立ち向う「一つの方法」だろうと言う事だ。つまり自粛することで、無意識に「被災地のために何かした気持ちになっている」ということだ、と彼は説明している。」(どうでしょうか、ちなみにこの記事ではこの方が西日本に属している事と、東と西で温度差が生まれていることも指摘しています。)
NYタイムスに比べ、31日付ファイナンシャルタイムスの書き方はずっとマイルドだ。
4月に入り閣僚も防災服から背広に着替えて、日本は平常に戻ろうとしているように見えるが、反対に消費は落ち込んでいる。余震や放射線への恐れもあるが、「被災地が苦しんでいるのにパーティなんてとんでもない」という理由による「JISHUKU」の影響も大きい。と書かれている。
ここでも自粛が消費の落ち込みに原因になっていることをハッキリと指摘している。
特にタイムスの記事を読んで、日本人をむちゃくちゃ表現してると感じたのは、
「誰が決めたわけでも、そうしなければ罰せられるわけでもないのに。」という部分である。
「そうしろと言われたわけでもないのに、なぜやらなきゃいけないの?」とアメリカ人は疑問に思う。
これはなぜか? 日本人ばかりの中に住んでいたら、きっとわからない感覚だ。
なぜなら日本人は、何も言われなくても顔を見ただけで、相手が何を考えているか、ある程度想像できてしまう、少なくとも「わかったと思えてしまう」国民だからである。
日本をよく知るアメリカ人はそれをちょっと大げさに「テレパシー」と呼ぶ人もいる。
「空気を読む」という言葉がそれを象徴している。
逆に、アメリカ人で「空気が読める」人なんてそういない。というか世界にも「空気が読める」人は少数派だと思う。
日本人は「そんなの言わなくてもわかるでしょ」と言うけれど、
「そんな大事な事言わなきゃわかるわけないじゃないか」というのがアメリカ人に代表されるグローバルスタンダードだと思った方がいい。
アメリカ人が「日本人ははっきり言わない」とよく言うけれど、そのへんがきっと関係しているに違いない。日本人が「当たり前だから言わなくていい」と思っていることが、世界の人にとっては「秘密」に見える。日本人は「そんな事はない」と反論するかもしれないが、世界の(そんなものあるか知らないが)基準では「ハッキリ言わない」なのである。
これをうまく説明している人類学の理論がある。
日本はハイコンテクスト・ソサエティ
つまり社会で人々が多くのコンテクストを共有しているから、いちいち言葉にして確認する必要がない。日本はその代表らしい。きっと島国での長い歴史がそういうコンテクストの集積をもたらしたのだろう。
逆に西洋社会はおしなべてローコンテクスト・ソサエティ、中でも異文化が集結、激突するアメリカ合衆国はその最たるもの、だそうだ。
つまり、日本とアメリカは両極端なのだ。
しかも日本語と英語というまるで違う言語をすりあわせてわかりあおうと言うのだから大変なはずである。
脱線してしまいましたが、自粛もハイコンテクスト文化ならではの現象じゃないかと言いたかったわけです。
だから、アメリカには「自粛」はない。少なくともみんなが一度に「自粛」することはまずありえない。
ここは冷静になって、「人がこうしているから」ではなく、
「自分の良識で考えて、ここはどう行動すべきか」考えれば、自ずと答えが出るのではないでしょうか。
もっとアメリカ式にはっきり言うと。
「みなさん、被災したみなさんのためにも日本の経済を復興させましょう。
出来る人はどんどん外に出かけ、レストランで食事を楽しんで下さい。」
これは911の数日後に、当時のジュリアーニ市長が言ったことである。
ジュリアーニはどうしても好きになれなかったけれど、この一言だけで彼はニューヨーク市長としてのレガシーを残したと私は勝手に考えている。
ちなみにこういうことがハッキリ言えるリーダーが日本に出現しないのも、「自粛」と関係あるのかもしれないですね。
日本のみなさん! がんばってください!!!
やっと!!
自分のブログまでやってきました。
震災以来日本のラジオ局の番組のために海外メディアのリサーチしたり、ニューヨークでの募金運動したりで自分のブログがまた一番最後になってました。
被災したみなさんに何と言葉をおかけしていいのか、特に先週のJFNのflowersは福島をネットしていて言葉につまりました。私がニューヨークでできること、それはニューヨークのみなさんからの暖かい愛のこもった言葉をみなさんにできる限りたくさんお届けすること。2つ目は募金運動。そして3つ目は日本の復興への戦いをどれだけアメリカのみなさんに長くお知らせし続けるかです。
とにかくがんばります! みんなでがんばりましょう!1! Love, Megumi
数字でみるNY:2010年にいちばん売れたのはエミネムとテイラー・スイフト
2010年最も売れたアーティストはエミネムとテイラー・スイフト
ビルボードが発表した2010年のCD売り上げによれば、
最も売れたCDはエミネム(EMINEM)の「RECOVERY」で340万枚、
キャッチーにアップデートされたヒップホップサウンドと、より成熟した大人の男の強さと同時に、弱さや痛みを鋭い切れ味で歌うラップが若者から大人までの広い支持を受けた。ベストアルバム賞を含めグラミー賞に最多10部門でノミネートされている。
2位がレディ・アンテベラム(LADY ANTEBELLUM)の「NEED YOU NOW」(310万枚)ダンスとヒップホップ主流のポップチャートで、ちょっと保守的なイメージのアメリカンポップ&ロックの味わいを加えたクロスオーバーカントリーが存在感を放っているが、テイラー・スイフトと並び売れまくったのがこのバンド。グラミーにも6部門でノミネートされている。
そのテイラー・スイフト(TAYLOR SWIFT )の最新作「SPEEK NOW」が3位で(300万枚) 実はアーティストとしてトータルで2010年に最も売れたのはテイラー・スイフトで、去年のグラミー授賞アルバム「FEARLESS」も含め440万枚を売り上げた。
4位はジャスティン・ビーバー(JUSTIN BIEBER )「MY WORLD」(230万枚)キュートなルックスと独特のヘアスタイルでティーンのハートをしっかりつかんだだけでなく、音楽的なレベルの高さで大人にも支持された。もちろん今年のグラミーではベストニューアーティストの最有力候補。
5位SUZAN BOYLE「THE GIFT」(185万枚)もちろんあのYOUTUBEからのシンデレラ・レディ。
6位はレディ・ガガ (LADY GAGA )、しかし最新アルバムではなく のデビューアルバム「THE FAME」(150万枚)が不動の人気で6位
大御所シャー=デー(SADE)の SOLDIER OF LOVE (1.3 MILLION), 大人のサウンド真空状態の中、ほぼ10年ぶりのニューアルバムが リリースされ意外にも7位にランクイン。
8位ドレイク(DRAKE)「 THANK ME LATER」 (1.2 MILLION), カナダ人(アフリカン・アメリカンとユダヤ人のハーフ)ラッパー&シンガー、そして秀逸なソングライターでもあるドレイクは広いファン層をつかんでいる。
9位はアシャー(USHER)が「RAYMOND V. RAYMOND 」(1.18 MILLION) でスーパースターの意地を見せた。
ケシャ(KE$HA) 「ANIMAL」 (1.1 MILLION). ガガの若いバージョンというイメージのケシャは、反抗的なパーティアニマルのイメージとポップでダンサブルな楽曲が若者に強烈に支持された。
一方、デジタルアルバム(ダウンロード)のトップもエミネムの「RECOVERY」で85万2千枚
一方シングルのダウンロードでダントツのトップはケイティー・ペリー(KATY PERRY ) SNOOP DOGG,をフィーチャーし2010年のサマーソングとなった「
CALIFORNIA GURLS(カリフォルニア・ガールズ)」(440万ダウンロード)
同じく2010年を代表するヒットソングはトレイン(TRAIN)の "HEY, SOUL SISTER" (430万ダウンロード), テレビコマーシャルなどでも頻繁に流れ、大人も子供も鼻歌で口ずさむ人気ソング。
こうしてみると、アメリカのチャート上位にいるのはクラブやパーティで踊れるヒップホップとダンス系、それに対照的に保守的なイメージのあるカントリークロスオーバーポップである事がハッキリとわかる。
一方で1曲単位で売れているのはカラオケで歌えるようなキャッチーなポップソング。
ところでアルバムの売り上げ数を見ると、ここ10年の下降傾向を続け、トータルで3億2千6百二十万枚。これは去年より12.8%減。過去4年間でトータル2割もダウンした事になる。
しかしシングルのダウンロードは去年よりわずかに1%上昇してトータル
11億7千万ダウンロード, アルバムは 13 %上昇し8千6百30万ダウンロードとなっている。
結果ダウンロードが2010年のアルバムセールスの26%を占める。
以上(アルバム、シングル、ダウンロード)にビデオを加えたトータルの音楽売り上げは前年より2.5%ダウンしたと発表されている。
ビルボードが発表した2010年のCD売り上げによれば、
最も売れたCDはエミネム(EMINEM)の「RECOVERY」で340万枚、
キャッチーにアップデートされたヒップホップサウンドと、より成熟した大人の男の強さと同時に、弱さや痛みを鋭い切れ味で歌うラップが若者から大人までの広い支持を受けた。ベストアルバム賞を含めグラミー賞に最多10部門でノミネートされている。
2位がレディ・アンテベラム(LADY ANTEBELLUM)の「NEED YOU NOW」(310万枚)ダンスとヒップホップ主流のポップチャートで、ちょっと保守的なイメージのアメリカンポップ&ロックの味わいを加えたクロスオーバーカントリーが存在感を放っているが、テイラー・スイフトと並び売れまくったのがこのバンド。グラミーにも6部門でノミネートされている。
そのテイラー・スイフト(TAYLOR SWIFT )の最新作「SPEEK NOW」が3位で(300万枚) 実はアーティストとしてトータルで2010年に最も売れたのはテイラー・スイフトで、去年のグラミー授賞アルバム「FEARLESS」も含め440万枚を売り上げた。
4位はジャスティン・ビーバー(JUSTIN BIEBER )「MY WORLD」(230万枚)キュートなルックスと独特のヘアスタイルでティーンのハートをしっかりつかんだだけでなく、音楽的なレベルの高さで大人にも支持された。もちろん今年のグラミーではベストニューアーティストの最有力候補。
5位SUZAN BOYLE「THE GIFT」(185万枚)もちろんあのYOUTUBEからのシンデレラ・レディ。
6位はレディ・ガガ (LADY GAGA )、しかし最新アルバムではなく のデビューアルバム「THE FAME」(150万枚)が不動の人気で6位
大御所シャー=デー(SADE)の SOLDIER OF LOVE (1.3 MILLION), 大人のサウンド真空状態の中、ほぼ10年ぶりのニューアルバムが リリースされ意外にも7位にランクイン。
8位ドレイク(DRAKE)「 THANK ME LATER」 (1.2 MILLION), カナダ人(アフリカン・アメリカンとユダヤ人のハーフ)ラッパー&シンガー、そして秀逸なソングライターでもあるドレイクは広いファン層をつかんでいる。
9位はアシャー(USHER)が「RAYMOND V. RAYMOND 」(1.18 MILLION) でスーパースターの意地を見せた。
ケシャ(KE$HA) 「ANIMAL」 (1.1 MILLION). ガガの若いバージョンというイメージのケシャは、反抗的なパーティアニマルのイメージとポップでダンサブルな楽曲が若者に強烈に支持された。
一方、デジタルアルバム(ダウンロード)のトップもエミネムの「RECOVERY」で85万2千枚
一方シングルのダウンロードでダントツのトップはケイティー・ペリー(KATY PERRY ) SNOOP DOGG,をフィーチャーし2010年のサマーソングとなった「
CALIFORNIA GURLS(カリフォルニア・ガールズ)」(440万ダウンロード)
同じく2010年を代表するヒットソングはトレイン(TRAIN)の "HEY, SOUL SISTER" (430万ダウンロード), テレビコマーシャルなどでも頻繁に流れ、大人も子供も鼻歌で口ずさむ人気ソング。
こうしてみると、アメリカのチャート上位にいるのはクラブやパーティで踊れるヒップホップとダンス系、それに対照的に保守的なイメージのあるカントリークロスオーバーポップである事がハッキリとわかる。
一方で1曲単位で売れているのはカラオケで歌えるようなキャッチーなポップソング。
ところでアルバムの売り上げ数を見ると、ここ10年の下降傾向を続け、トータルで3億2千6百二十万枚。これは去年より12.8%減。過去4年間でトータル2割もダウンした事になる。
しかしシングルのダウンロードは去年よりわずかに1%上昇してトータル
11億7千万ダウンロード, アルバムは 13 %上昇し8千6百30万ダウンロードとなっている。
結果ダウンロードが2010年のアルバムセールスの26%を占める。
以上(アルバム、シングル、ダウンロード)にビデオを加えたトータルの音楽売り上げは前年より2.5%ダウンしたと発表されている。
ガガとバイアグラ 〜アンチセックス時代?のセックスシンボルだち
ガガとバイアグラ
~アンチセックス時代?のセックスシンボルだち
そろそろグラミーのシーズン。今アメリカでいちばんイケてるアーティストをチェックしていたら、妙な事に気づいてしまった。
まずカルチャーアイコンでもあるレディーガガ。
最初はファッションリーダーとしてクラブからストリートまで女子が彼女のファッションを真似し始めた。ところが2009年後半あたりからガガのスタイルは暴走を始め、パパラッチ、バッドロマンスあたりからもう手が付けられない状態となり、去年のMTVアウォードのミートドレスに到達する。こうなるとファションというよりコスプレ、セクシーというより「ドラッグクイーン」だ。ちなみにドラッグクイーンというのは、ド派手な衣装をまるで引きずる(ドラッグ)ようにまとったトランスベスタイト(ゲイ)のことだ。このコスプレ感はもともとここ数年のアメリカで目についていたハロウィーンの異常な盛り上がりとか、日本のアニメも含むポップカルチャーのメインストリーム化で、一般アメリカ人が知らずしらずのうちにコスプレ文化をとり入れ始めたからではいかと思っている。んでもってガガのクローンみたいに出て来たのがケシャで、不良のガキって感じでやはり全然色っぽくないところが妙に可愛い。
ガガと並んでブイブイ言わせているのがケイティー・ペリーだが、ご存知のように彼女もある意味スタイリッシュだけど全然セクシーを売り物にしてない。
ガガのブラック版て感じなのがニッキー・ミナージで、バービー人形を打ち出しているらしいが、あの大きなお尻はどうみてもデフォルメされたアンドロイドだ。
ここでチェックしてほしいのは、ガガもケイティーもニッキーも髪の毛がフツーの色だった事がない。ピンク、グリーン、ホワイト。。。おかげでニューヨークでも女子の間にウィッグが溢れる今日この頃なのである。
サラサラのナチュラル毛で、オンナの色気にあふれたブリットニーやプッシーキャットドールズのように「あたしはあんたより色っぽくて男にモテるのよ。私をめざして頑張りなさい!」的なスターは影を潜め、あのビヨンセでさえ色気より筋肉を売り物にしているかのように見える。
いったいどうなっちゃったのか? 私はこれがバイアグラの反動じゃないかと疑っている。アメリカのテレビを見ていると驚くのは、処方箋役のコマーシャルが多い事だが、ここ数年バイアグラ、そして類似薬のシアラスなどのCMがやたらと多い。そのCMに登場するのはたいてい60代(場合によっては70代?)の男と女のカップルだ。そこまでやるか?と目を覆いたくなるほどである。おかげで製薬会社は不況を乗り気ったなんて言われるくらい売れているらしい。ここまで大っぴらにやられると若者は白けて来ちゃうのではないだろうか? 大人になるってヤダー! と私がもし今15才だったら絶対思うな。
日本でも大人になりたくない若者が増えてる、セックスレスとか草食男子なんて言葉もあるけど、今アメリカの若者も大人になる事に嫌悪感とかキョーフを思いっきり感じていると思う。この経済危機で「稼げない男は結婚できない」なんて言われるくらいなら、彼女なんていらない、好きな趣味に没頭して男同士で楽しくやった方がいい、と思ってる男子が多いし、そんな男子も女子がガガやケイティーの事大好きなのは「いいよそのままで。いっしょに思いっきり遊んじゃおう!」って言ってくれるカッコいいお姉さんたちだからじゃないだろうか。すっかり大人の私もそんなお姉さんにとっても共感してしまう。
~アンチセックス時代?のセックスシンボルだち
そろそろグラミーのシーズン。今アメリカでいちばんイケてるアーティストをチェックしていたら、妙な事に気づいてしまった。
まずカルチャーアイコンでもあるレディーガガ。
最初はファッションリーダーとしてクラブからストリートまで女子が彼女のファッションを真似し始めた。ところが2009年後半あたりからガガのスタイルは暴走を始め、パパラッチ、バッドロマンスあたりからもう手が付けられない状態となり、去年のMTVアウォードのミートドレスに到達する。こうなるとファションというよりコスプレ、セクシーというより「ドラッグクイーン」だ。ちなみにドラッグクイーンというのは、ド派手な衣装をまるで引きずる(ドラッグ)ようにまとったトランスベスタイト(ゲイ)のことだ。このコスプレ感はもともとここ数年のアメリカで目についていたハロウィーンの異常な盛り上がりとか、日本のアニメも含むポップカルチャーのメインストリーム化で、一般アメリカ人が知らずしらずのうちにコスプレ文化をとり入れ始めたからではいかと思っている。んでもってガガのクローンみたいに出て来たのがケシャで、不良のガキって感じでやはり全然色っぽくないところが妙に可愛い。
ガガと並んでブイブイ言わせているのがケイティー・ペリーだが、ご存知のように彼女もある意味スタイリッシュだけど全然セクシーを売り物にしてない。
ガガのブラック版て感じなのがニッキー・ミナージで、バービー人形を打ち出しているらしいが、あの大きなお尻はどうみてもデフォルメされたアンドロイドだ。
ここでチェックしてほしいのは、ガガもケイティーもニッキーも髪の毛がフツーの色だった事がない。ピンク、グリーン、ホワイト。。。おかげでニューヨークでも女子の間にウィッグが溢れる今日この頃なのである。
サラサラのナチュラル毛で、オンナの色気にあふれたブリットニーやプッシーキャットドールズのように「あたしはあんたより色っぽくて男にモテるのよ。私をめざして頑張りなさい!」的なスターは影を潜め、あのビヨンセでさえ色気より筋肉を売り物にしているかのように見える。
いったいどうなっちゃったのか? 私はこれがバイアグラの反動じゃないかと疑っている。アメリカのテレビを見ていると驚くのは、処方箋役のコマーシャルが多い事だが、ここ数年バイアグラ、そして類似薬のシアラスなどのCMがやたらと多い。そのCMに登場するのはたいてい60代(場合によっては70代?)の男と女のカップルだ。そこまでやるか?と目を覆いたくなるほどである。おかげで製薬会社は不況を乗り気ったなんて言われるくらい売れているらしい。ここまで大っぴらにやられると若者は白けて来ちゃうのではないだろうか? 大人になるってヤダー! と私がもし今15才だったら絶対思うな。
日本でも大人になりたくない若者が増えてる、セックスレスとか草食男子なんて言葉もあるけど、今アメリカの若者も大人になる事に嫌悪感とかキョーフを思いっきり感じていると思う。この経済危機で「稼げない男は結婚できない」なんて言われるくらいなら、彼女なんていらない、好きな趣味に没頭して男同士で楽しくやった方がいい、と思ってる男子が多いし、そんな男子も女子がガガやケイティーの事大好きなのは「いいよそのままで。いっしょに思いっきり遊んじゃおう!」って言ってくれるカッコいいお姉さんたちだからじゃないだろうか。すっかり大人の私もそんなお姉さんにとっても共感してしまう。
数字で見るNY:79.4才ニューヨーカーの平均余命:010311
New York by numbers 1/3/11
ニューヨーカーの平均余命:79.4才
さて新年があけたところで、私たちはあと何年生きるのか?ちょっと調べてみました。
2010年の調べ。2007年に生まれたニューヨーカーは女性が82才、男性76.3才まで生きると予測される。
もちろん新記録。そしてなんとアメリカの平均を1.5才上回っている。
なぜニューヨーカーは他のアメリカ人より長生きなのか?
理由その1:運動量が多い。特に車社会のアメリカでニューヨーカーだけは地下鉄通勤。しかもエスカレーターなんかない駅がほとんどだから、階段を上がったり下がったり1日中やっているため。
理由その2:ヘルシーな食べ物に24時間アクセスできる事。24時間フレッシュな野菜や果物が売っているスーパーやデリが至るところにあるため。
理由その3:厳しい禁煙法、レストラン、バー、職場。どこに行ってもタバコがすえない上、高いタバコ税で一箱1000円は当たり前。
ちなみに、1日10ブロック(だいたい700メートル)歩く人は、そうでない人に比べ4割もストレスが少ないらしい。
ニューヨークはとにかく舗道が広くて歩きやすい。アメリカ足病学学会からは全米1のウォーキングシティに認定されている。
そしてニューヨーカーは全米1「早足」である。もちろん早く歩くほど健康にいいのは間違いない!
詳しい記事を英語で読みたい人、数字ネタ満載なので参考に!
http://www.nypost.com/p/entertainment/run_this_town_AHeNt59ZbQmbjJDf9RkgcK
ここからまた近いうちに紹介しますね。
じゃあみんな、とりあえず今年もがんばって生きよう!!
ニューヨーカーの平均余命:79.4才
さて新年があけたところで、私たちはあと何年生きるのか?ちょっと調べてみました。
2010年の調べ。2007年に生まれたニューヨーカーは女性が82才、男性76.3才まで生きると予測される。
もちろん新記録。そしてなんとアメリカの平均を1.5才上回っている。
なぜニューヨーカーは他のアメリカ人より長生きなのか?
理由その1:運動量が多い。特に車社会のアメリカでニューヨーカーだけは地下鉄通勤。しかもエスカレーターなんかない駅がほとんどだから、階段を上がったり下がったり1日中やっているため。
理由その2:ヘルシーな食べ物に24時間アクセスできる事。24時間フレッシュな野菜や果物が売っているスーパーやデリが至るところにあるため。
理由その3:厳しい禁煙法、レストラン、バー、職場。どこに行ってもタバコがすえない上、高いタバコ税で一箱1000円は当たり前。
ちなみに、1日10ブロック(だいたい700メートル)歩く人は、そうでない人に比べ4割もストレスが少ないらしい。
ニューヨークはとにかく舗道が広くて歩きやすい。アメリカ足病学学会からは全米1のウォーキングシティに認定されている。
そしてニューヨーカーは全米1「早足」である。もちろん早く歩くほど健康にいいのは間違いない!
詳しい記事を英語で読みたい人、数字ネタ満載なので参考に!
http://www.nypost.com/p/entertainment/run_this_town_AHeNt59ZbQmbjJDf9RkgcK
ここからまた近いうちに紹介しますね。
じゃあみんな、とりあえず今年もがんばって生きよう!!