こんにちは。
モンテッソーリ教師のめぐみです。
ご訪問いただきありがとうございます。
京都はもみじが色づき始めていました
先日、「約束」について考えるきっかけとなった出来事がありました。
中1の息子の友達が家に遊びに来ました。
小学校の高学年の男の子。
私は旅行で留守にしていたので
その友達が息子に直接連絡を取ったり
うちの旦那に連絡を取ったりして
なんとか遊びに来られたようです。
もう高学年。
遊びたいなら、親を頼るのではなく、自分でアポを取って、自分でバスに乗って遊びに行く。
帰りも、自分でバスに乗って帰ってくる。
そんな方針のものと、我が家に遊びに来ていました。
私が帰宅したのは、夕方の17時半。
友達は、18時半に帰るらしいと聞きました。
親から連絡が入り、帰りのバスの時間を知らないけど、自分で調べさせてもらうように言ってあるから…
一向に調べる気配はありませんけど![]()
そして、18時半を過ぎても、帰る気配もありませんが、本人が帰ろうとするタイミングで、バス停まで送って行こうと考えていました。
もう暗いし。。。
・・・ということを親に伝えると
「帰りの時間は約束なので、『時間だよ』と声かけてほしい」とのこと。
なので、声を掛けて、バスの時間を伝えて、一緒に家を出ました。
よくありそうな出来事です。
帰りのバスの時間を調べたり
帰る時間になったら帰る約束。
本人にとっては有効でなかったようです。
まだ、この約束を守れるところまで成長していない、と見るか
約束を守ることに気が付く余地が与えられていない、と見るか??
そもそも約束って何だろう???
Googleで調べたら、『相手に対し、または互いに、取り決めを行うこと。』と出てきました。
約束がどんな意味でもいいですが笑
こういう経験は子どもの成長にはとてもいいですね。
まあ、子どもが成長するかしないか、子ども自身が選択すればいいのですけど…![]()
小学高学年の男子でも、遊びの帰りの時間を守れる子と守りにくい子はいると思います。
暗くなることで、子どもの身に危険なことがあるかもしれないので、できれば守ってほしい。
でも、親の欲求を伝えて、それを約束と言っているなら
それは本当の意味で約束ではないかもしれません。
「命令」の方に近いのでは?
Googleさんは『相手に対し、または互いに、取り決めを行うこと。』と言っているので
それも約束に入るのでしょうけれど。
でも、それを守る能力があれば、守れるけれど
まだそこまで成長していなければ、守れるか、守れないか、わからない。
ある意味賭け??
それだったら、約束ではなくて、お願いすればいいのではないでしょうか。
その時間に帰ってきてもらいたいのであれば
どうしてその時間なのかを説明して
子どもに分かってもらう必要があります。
子どもが理解して納得してくれたら
どうすれば、その時間が来たのか
確認する方法を子どもと一緒に考えたらいいでしょう。
なぜなら、子どもが気を付けることだから。
子どもが分かりやすい方法は、子どもが考えたらいいんです。
時計を持っていく。
タイマーを持っていく。
家の人に教えてもらう。
電話を掛けて、教える。
遊ぶことに夢中になったら、外が暗くなっても、中々気が付きにくいですよね。
気が付かなくても、気が付ける方法。
もはや、これは約束ではなくて、お願い、とも言えるかも?
親から子どもに対するお願いです。
そうすれば、多少守れなくても、親はイライラせずに済みますし
子どもにも罪悪感が湧かずに
今回の経験を次回のチャンスに生かせるでしょう。
または、別のアプローチから、子どもの成長を促すこともできます。
大人に心と時間の余裕があれば、できるでしょう。
子どもが、帰る時間を自分で決める方法。
遊びたいだけ遊んで、夜中になっちゃった!
どうしよう!!!
なんてことになるかもしれないし
そろそろお腹空いてきたな。
そういえば今何時だろう??
えー!!もう夜の8時だ!やば!
なんてことになって、慌てて帰ったり
迎えに来てもらったり、送ってもらったりするかもしれません。
最初は、こんなことになってしまうかもしれませんね(笑)
でも、次第に何かしら学んでいきます。
最初から中々帰れないだろうと予測して
夕飯を持参するとか、食べてから帰れるように交渉しておくとか。
夜中まで遊んで次の日学校に行くのが辛かったから
今度は気が付けるように、何か方法を考えておくかもしれない。
それとも、帰りたくないから、金曜や土曜日に遊びに来て、
そのまま泊まる計画を立てるかもしれない。
早朝から遊びに来て、4時半のチャイムで帰るかもしれない。
大人側がそのやり方は受け入れられなければ
「それは無理」と話せばいいだけです。
子どもは別の方法を考えることでしょう。
どういう方向へ進むかは子ども次第ですけれど
関わる大人側に余裕があれば
紆余曲折なゆっくりペースの成長も楽しめます。
いずれにしろ、何かちょっとした失敗は
子どもの成長へとつながっていきます。
子どもが自分で色々と考えて対策を立てたなら
子どもの自分らしさが表れた成長へとつながるでしょう。
それは、すなわち、その子らしさを発揮しながら生きるということ。
どんなことでも、日常生活の中から成長していけるのは
こういう意味があるからです。
子どもの安全が守られる範囲で。
小さなトラブルや失敗は
成長の種が沢山含まれているのですね![]()
子どもの成長って、本当素晴らしい!!
いや~、私たち大人もこんな風に成長していけたらいいですよね、なんてちょこっと思いました。
さて、どうやって成長していきますか?
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました。

