子どもは自分で決めたことは、やろうとする | 不登校はプレゼント ~不登校や病気などの試練は、本来の自分らしい輝きを取り戻し生きるための素晴らしい贈り物~

不登校はプレゼント ~不登校や病気などの試練は、本来の自分らしい輝きを取り戻し生きるための素晴らしい贈り物~

子どもの中には、人生の道しるべとなる内なる教師がいます。
本来持っている生命力を取り戻し、子どもが内なる教師の声を聞き、力を発揮できるようサポートしていきましょう。
不登校や病気などの試練は、とても素晴らしい贈り物になり得ます。

こんにちは。

 

モンテッソーリ教師のめぐみです。

 

いつも読んでいただきありがとうございます。

 

 

夜への移り変わり☽︎

 

 

 

普段はモンテッソーリ教育の保育現場で働いているのですが、子ども(とくに幼児)は自分で決めたことは実行しようとするんですよ。

 

 

 

 

大人との約束であったとしても

 

子どもの意思で、首を縦に振ったことは

 

必ず実行しようとします。

 

(無理やり約束したことは、実行しませんが笑)

 

 

 

もちろん、大人と約束したことだけでなく

 

子ども自身がこれをやろうと予定して

 

それを実行する力を持っています。

 

 

(能力的にできるかどうかは別として…)

 

 

 

 

多分、子どもって自分の心に素直なんだと思います。

 

 

自分にも周りにも、純粋で、誠実なんです。

 

 

 

 

 

大人みたいに(いや私みたいに)

 

こうなったら将来役に立つかもしれない

 

とか

 

これができたら有利かもしれない

 

とか

 

これできたらかっこいいって思われるかな

 

とか…

 

そういうことは思いません。

 

 

 

 

 

 

やりたい気持ちがあればやるし

 

やりたくなければ約束しないし

 

約束したら、それを守ろうとするんです。

 

 

 

 

 

子どもは、本当に、真摯に約束を守ろうとするのですよ。

 

 

 

そういう力を持っています。

 

 

 

 

今回は、自分で決めたことを守ろうとする息子のことや、幼児期から実行する力がつくモンテッソーリ教育について書いてみます。

 

また、モンテッソーリ教育の要素を家庭で取り入れるにはどうすればいいのか…も考えてみたいと思います。

 

 

 

 

 

最近の息子 実現可能な目標を立てる

 

不登校3年目に突入しようとしている中1息子の近況です。

 

息子はオンラインのフリースクールに通っています。自分の部屋から…

 

 

 

先月スクールの先生とのコーチングで、自分の目標を決めたそうです。

 

次の月に行われる三者面談までに、課題を終わらせ、国語を進める。

 

 

 

こういった目標を決め、自分で計画して、実行していました。

 

 

結果、三者面談の前日までに、課題を全部終わらせて、3年分の国語の基礎をほとんどすべてを終わらせていました。

 

(基礎の基礎だけなので、すごい量ではないです)

 

 

 

 

1年半の完全不登校、そして、1年半の不学習の時期を過ごしてきた息子です。

 

 

スクールの授業は最低限のことはやると自分で決めたことも、1学期は実行しました。

(まだ1学期は終わっていないけれど)

 

授業には全部参加したそうで、遅刻早退も一度もないようです。

 

 

でも、Zoom授業では顔出しはせず、YouTubeを観ながらだったり、ベッドに横になりながら…のこともありました。

 

 

 

それでも、皆勤賞です。(まだ1学期は終わっていませんが(再))

 

ちなみにですが、皆勤賞がすごいのではなくて、自分で決めたことを実行したことがすごいと思っています。

 

授業に出たことがすごいのではなくて、自分で決めたことだからすごいって思っています。

 

 

 

 

 

実現可能な目標を立てて、それをしっかり実行する力。

 

すごいです。

 

 

 

ですが、実現可能かどうかの判断って、どうやってしているのだろうか。

 

 

 

私はよく「こうなったらいいな~」って、無理目な目標を立ててしまい、結局実行できないで終わることがありますガーンあせる

 

 

 

でも、息子はそういうことがあまりないんですよね。

 

 

昨年は、YouTubeにゲーム実況動画を100本アップする(東方Projectのキャラを使った実況東方Projectはこちら)と決め、半年もかからずに目標を達成しました。

 

 

ただし、少しでもやりたくないと思うことは目標にしないし、無理だと思うこともやろうとはしません。

 

 

 

 

この特性の秘密は、モンテッソーリ教育にあるのではないかと、ひそかに思っています。

 

 

では、なぜモンテッソーリ教育では、自分で決めて実行する力がつくのでしょうか?

 

 

 

 

実行する力がつくモンテッソーリ教育

 

息子は現在中1ですが、9年間モンテッソーリ教育を受けて育っています。

 

 

1~4歳ころは、自分でやりたいことを選ぶ力、自分が本当にやりたいことに気が付く力を育てていたのではないかと感じています。

 

 

最初は、自分が本当にやりたいことがわかりません。

 

 

他の子どもがやっているから!

 

見かけが魅力的だから!

 

 

自分のレベルより、難しすぎるものを選んだり、反対に簡単すぎるものを選んだりします。

 

 

でも、難しすぎて全然できなくてショックを受けることや、簡単すぎて思ったより楽しくないとすぐに飽きてしまったりを経験して、少しずつ自分のレベルより少し上あたりのもので、自分が本当にやりたいと思っていることを選ぶ力が付いてきます。

 

 

トライアンドエラーです。

 

 

試行錯誤して、身に付く力だと思います。

 

 

 

自分の本当にやりたいことというのは、好みももちろんありますが、自分に必要な力を身につけたいって心の奥底の思い、欲求が子どもにはあるのだと、聞きました。

 

敏感期、というものなどがこれに当てはまります。

 

 

運動機能の敏感期だったり、感覚器官の敏感期だったり…言葉や社会性、知的なものへの敏感期なども存在するようです。

 

 

 

 

保育園の子ども達を見ていると、3~4歳ころの間には、既に「今日はこれをやろう」と決めて保育園に登園している子どもがいます。

 

 

昨日途中までしか出来なかった活動を、今日は全部やり切りたいと決めていたり、他のお友達がやっていた活動を自分もしたくて、そのチャンスを何日も期待しながらうかがっていたりします。

 

この年齢であれば、まだまだ、集中する時間も少ないので、その日のうちにできるくらいの量の活動を選びます。

 

 

 

 

ですが、5~6歳ころになると、何日間か、かかるような活動をするようになります。

 

時間の感覚もだんだんわかってきて、今日はこれを終わらせて、明日はこれをやろう、その次はここまでやろう、そういうことを思うようになっってきます。

 

 

 

それが、思った通りに出来なかったら、そこから学んでいきます。

 

「結構時間が掛かるものなんだな~」とか、「今本当にやりたいのはこれじゃなかったから、明日は違うことをしよう」とか。

 

それに、既に先輩たちがやっていた活動なので、だいたいどのくらいの時間で出来る活動なのかと、予測を立てているのではないかと思います。

 

 

途中で飽きてしまい、最後まで取り組まないこともあります。

 

でも、子ども達は、そこから学ぶことをしているんです。

 

 

 

 

小学生に上がると、学習的な要素が増えてきて、グループワークや、ときには同時並行して取り組むこともありました。

 

そして、その活動の区切りとして、最後は本にしてまとめたり、皆の前で発表することを楽しみにしていました。

 

区切りをつけないと、スッキリしない。

 

そういう感情が芽生えてくるように思います。

 

 

 

 

 

最終目標を決めて取り組むことが日常的になっているモンテッソーリ教育では、目標はすごいものではなくて必ず達成できるものだと、子ども達は思っています、

 

そして、目標を達成することは、おそらく当たり前なのではないかと思うんです。

 

 

私は、めったに目標を達成しない人生だったな~っと、悲しく思うこともありますが(笑) (人生はまだまだこれからですね!!)

 

モンテッソーリ教育では、目標を達成することが通常モードなので、できないと気持ち悪い感覚があるのではないでしょうか。

 

そして、その目標は自分が決めるものです。

 

すごい目標じゃなくてもよくて、自分の今のレベルの少し上を目指すことが、おそらく感覚的にしっくりきているのではないでしょうか。

 

 

 

そして、子ども達は大切なことに気が付いています。

 

 

それは、目標は自分の目標だということ。

 

 

世間の目標や、他人が思う目標に、自分を合わせる必要がないことを分かっていると思うんです。

 

だから、無意識の承認欲求で、無理目な目標を立てることは、あまりないのではないかと思います。

 

 

 

 

 

これって不登校の子どもにとって身につけやすい力だな~って、私は思います。

 

 

 

では、不登校の子どもに有効な、家庭での実践方法を考えてみます。

 

 

 

家庭ではどう実践する?

 

実は、こういった目標を達成する力というものは、とっても自然なものなのではないかと感じています。

 

幼児の様子を見ていると感じます。

 

 

 

私もやってみたい!

 

 

やりたいから、順番が来るまで1時間でも待つ

 

 

やるのが楽しい♪

 

 

できた!もっとしたい!もっと上手になりたい!

 

 

やり切った!!!

 

 

今度はあれをやってみたい!

 

 

 

 

これの繰り返しです。

 

 

これを毎日繰り返していくうちに、レベルは上がっていく。

 

 

 

難しく考えずに、これが基本形なのではないかと思います。

 

 

 

 

 

不登校の期間中は、こういうことがやりやすいと思います。

 

 

周りの目を気にせずに、認められるかだったり、うまくできるかだったり、そういうことから解放されて、自分が好きなことを追求できる期間にいると考えればいいんです。

 

こういったサイクルを繰り返しながら、成長する(レベルを上げていく)ことが可能ではないでしょうか。

 

 

 

 

だからこそ、子どもの遊びや、生活に大人が制限を掛けない方がいいと思います。

 

よほど危険なことや、自分や他人を傷つけてしまうようなことなどを除いて、制限をかけないことが大切だと、私は感じています。

 

 

失敗したら、気が付いて変えていくことも、楽しみのうちの1つです。

 

周りが、「あー、失敗しちゃった」と思うから、失敗が恥ずかしくて怖くなるんです。

 

 

でも、幼児は、失敗を自分で見つけることが、楽しみのうちです。

 

気が付いたら、目を輝かせて、修正しています。

 

 

不登校の子どもにとっては、周りの目が少ないので親や周りの大人の考え方を変えていったら、子どもはのびのびと失敗するのではないででしょうか。

 

 

 

 

 

日々の自分の小さい目標を達成していくことは、私も続けています。

 

先ほどからちょくちょく出てきますが、私は目標を達成できない人なんですよえーん

 

目標を達成できないことが通常モードと言っても過言ではありません。

 

 

 

 

それは、無意識に達成できない目標を立てているから、です。

 

「これが達成できれば、大きく飛躍する自分」という欲目が出ています(笑)

 

 

でも、どんなに小さいことでもいいから毎日達成することを続けていくと、不思議なことに、自信に繋がっていくんです。

 

まだまだ、小さな目標を続ける段階ですけれど、それはいづれ大きな目標になっていくかもしれませんね。

 

そうなれるように、楽しみながら続けていきたいと思います。
 

 

 

 

まとめ

 

いかがでしたか?

 

モンテッソーリ教育の面白さを、私は改めて発見しました。

 

 

 

子どもたちは、大人の先生だと思います。

 

もちろん未熟な部分は沢山あるのですが、大人が忘れてしまったものや失いかけているものを沢山持っているのが子どもです。

 

 

 

わたしは子どもの頃に、親に思いっきり甘えて、全部を受容してもらえるような体験を存分にしたかったなと思うことがあります。

 

私の中では、「全受容」はされていなかったと思い込んでいたので…。

 

 

でも、親の立場として、今からでも、子どもを全受容していくこと、つまり、無条件で愛していくことは、可能ですね。

 

 

そういった無条件で愛されている中で、子どもはやりたいことを見つけて、そこから自分で学んでいくことがしやすいのだと思います。

 

 

子どもの不登校は、そういった大切なことを思い出して、変えていくきっかけとなることでしょう。

 

 

これからが楽しみになりますね。

 

 

 

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。