こんにちは。
モンテッソーリ教師のめぐみです。
いつも読んでくださりありがとうございます。
ミドリフグ♡目があった?
私、記憶にある限り
初めて自分の母に
素直な気持ちを伝えることが
出来たんです。
私と母との関係は
恐らく、良好だと思うんです。
現在中1の息子が
小5の夏に不登校になったときも
最初は心配されましたが
共感的に見守ってくれています。
義理の母の方には
過干渉で悩まされましたが
そんなときも母の存在には助けられました。
それにも関わらず!
私は、自分の本当に素直な気持ちを
母に伝えることが今まで一度も
出来ていなかったんです。
自分の親との関係を改善していくことは
不登校対応の鍵となります。
ですので、私が母に気持ちを言えたことは
新しい私の一歩となったんです。
今回は
私の新しい一歩についてと
不登校対応に於ける
自分の親との関係改善について
書いてみます。
母との複雑怪奇な関係
子どもが不登校であるという方の話を聴くと
親対応が大変だって話が良く出てきます。
親の心配に付き合うのにも
精神的にやられます
経験済みの方も多いかもしれませんが
おばあちゃん、おじいちゃんからの
心配攻撃は心折れそうになります。
「学校に行かせないと!」などから始まり
批判したり、責めたりすることで
なんとか孫を学校に行かせようとするんです。
こちらが傷ついているかどうか
エネルギーを吸い取られているかどうかに
まるで気が付かないようです。
そんなおばあちゃん、おじいちゃんの
話をよく聞きます。
これが結構キツイんですよね。
子どもが不登校になったことだけでも
大ショックを受けているのに
さらに追い打ちをかけてくるのですから…。
我が家は、義理の母がこんな感じでした。
そういえば、今ではめっきり何も言ってこなくなりましたね。
過去の義母との話はこんな感じです。
もし良かったら読んでみてくださいね。
それで…
私の母は
私たち親子のことを
ほとんどは共感的に支えてくれました。
今の家から逃げるようにして
実家に1か月半
お世話になったこともあります。
そんな母とは、関係改善が
進んでいるように思っていたのですが
実はまだまだでした。
私は、小学4年生ごろから
長い反抗期を過ごしてきました。
幼少期から、親の許容範囲を察知して
見せてもいい自分と
見せたらいけない秘密の自分を
明確に分けていました。
愛されているのはわかるけれど
いつも孤独。
何より不思議なのは
母のちょっとした言動に
とにかくモヤモヤするんです。
原因不明のモヤモヤが発生し
イライラして反抗してしまう。
今はあからさまに反抗しなくはなりましたが
モヤモヤを感じるのは相変わらずです。
そのモヤモヤに
人生初めて向き合ってみました。
母に対して感じる感情が
子どもの頃から成長していなかったんです。
子どもの頃
条件付きで愛されているように感じました。
本当にしてほしいことは、言えなかったんです。
「子どもは外で遊ぶべき」
「小学生は甘えたらいけない」
「友達にはやさしく」
みたいな親の理想や思想をビシバシ感じ
私は本音で親と接することはできませんでした。
今でも覚えているのは
小学生になってからの花火大会。
私は父におんぶしてもらいたくて
花火大会の途中から寝たふりを実行しました。
寝ていれば
おんぶしてくれると思ったからです。
その思惑のとおり
父はおんぶして帰ってくれました
私は次の年も、その次の年も
同じことをしました。
大好きな花火を見ることよりも
寝たふりしてまでも
父におんぶしてもらいたかったんです。
「おんぶしてほしい」
そのことを言葉で言っても
どうぜ聞いてくれないだろうと
子どもながらに分かっていました。
こういった本当に些細なことを通して
親にただ自分の素直な気持ちを言うことを
自分に許可できなくなっていきました。
そういう思いが
心の深い部分に残っているんです。
無意識の領域ではないでしょうか。
母の言動の何かが
無意識の領域に隠れている
「わかってもらえなくて悲しい、寂しい」
といったいじけている私の思いを
刺激するんです。
そうやって
長い長い反抗期を過ごしてきました。
いいえ、反抗期にとどまらず
大人になってからも
子どもを産んでからも
自分の母に対するモヤモヤは
何一つ変わらなかった。
大人としての忍耐力なのか、制御力なのか、、、
親に対して優しくしないといけない、といった固定観念?
親を傷つけてはかわいそう、といった良心?
そういったものが積み重なって
無意識の自分の思いは
どんどん埋もれていきました。
その自分の思いを
救った話です。
母への思い、私の思い
子どもの頃から
自分の気持ちを素直に言えなかった私は
「自分は大事にされていない」
「自分を全然わかってもらえていない」
そういう気持ちを感じると
とたんにモヤモヤしてイライラして
ひねくれたことを言ったり
攻撃的なことを言ったりします。
目の前のことに対しては
全く何も思っていないのに
そのことを批判したり
攻撃したくなるんです!
だから…
相手がたとえ謝ってくれたとしても
それで気持ちが晴れるわけではないんです。
先日あった出来事はこうです。
今の状況下
ご両親に中々会えないご家庭も
きっと沢山あることと思います。
我が家もそうでした。
といっても
実家は車で1時間で着きます。
比較的すぐに行ける距離なんです。
それでも1年半もの間
会わずにいたのは
両親が感染を怖がったから。
だから
両親がワクチンを打ち終わるまで
いわば我慢していました。
ワクチンも打ち終わり
じゃあそろそろ会いに行けるねと言ったら
「来るときはPCR検査してからきてね」
と言われちゃったんです
・・・
はい、それだけです(笑)
ただそれだけなんですけれど
私はモヤモヤしてイライラしました!
会いたい気持ち
我慢していた気持ち
に気が付いてもらえなかった。
不登校の息子にとっては
ハードルが高いかもしれない
PCR検査を条件にするなんて!
私の思いは大切にされないんだ。
悲しい!寂しい!
そういった私の無意識の思いが反応して
モヤモヤイライラしていたんです。
そのことに
初めて気がついたのですよ
いやぁ、こうやって改めて書くと
突っ込みどころ満載で
子どもですか??って感じです
「PCR検査は大変そうだから
今回も会うのはやめよう。」
そう母に伝えたあとで
まだモヤモヤするのはなんで??
そうやって自分の心を見つめて
やっと出てきました。
自分の本当の思い。
それを母に伝えました。
「会えなくて寂しかった。
でも母のために我慢していた。
なのに、また会うのに条件がつくことが
悲しくて寂しかった。」
PCR検査なんて
どうでも良かったんです。
簡単に受ける方法も色々あります。
私の気持ちは
ただ寂しかっただけなんです。
それを母に伝えると
喜んでくれましたね。
「素直な気持ちを教えてくれてありがとう」
「自分の身体の心配ばかりしてごめんね。」
って。。。
まるで小学生と母のやりとり。
子どもの頃は母もまだ若く
受け入れられないことも
多かったかもしれません。
でも今なら受け入れてもらえる。
親も成長しているから…。
こんな風にして
私は自分の中の
インナーチャイルドを
癒やし始めています。
次に似たようなことがあれば
今度はすぐ心の奥底の思いに
気がつくかもしれませんね。
親との関係を改善する意味とは
不登校対応において
夫との関係と並ぶくらい
自分の親との関係改善が
大切であると言われています。
その理由はいくつもありますが
今日はその中から2つに絞ってお話します。
1つ目は、今まで書いてきたように
心の奥深くの思いが
現実の色んな現象を
引き起こしているからです。
「大事にされていない!」
といった思いが刺激されると
大事にされようと
無意識のうちに色々し始めます
それは母以外との関係の中でも
出てくる可能性があります。
例えば
子どもが約束を守らなかったとします。
その約束も半ば
親が無理やりしたような約束。
でも守られなかったとしたら
「自分が大切にされていない」
「ないがしろにされている」と感じて
子どもに約束を守らせようとしたり
子どもに対して否定の言葉を
言ったりするかもしれません。
そんな約束しなきゃいいのに…。
それは約束じゃなくて、強制、命令ですもの。
また、自分が大切にされるように
子どもを動かそうするかもしれません。
私は、息子が不登校になりはじめてすぐに
夫に責められたことがあります。
「なんで学校に行かせないんだ」と。
そうやって自分が責められるのが辛くて
自分のことを大切にしてほしくて
どうやったら息子が学校に行ってくれるのか
息子を動かそうとした時期もありました。
私はこんな風に息子に言ったこともあります。
息子からすれば
本当に辛い言葉ですよね。
自分の気持ちはわかってもらえない。
休めば行きづらくなること位、痛いほどわかる。
でもいけないんだよ。
そりゃ、お母さんは行けばなんとかなるかもしれないけど
僕は行ってもなんとかならないんだよ!!!
こんな風に思っていたかもしれません。
そのころに傷ついたことは
今も心の奥底に残っていることでしょう。
だって自分がそうだったから。
親が何気なく言った一言を
ずっと引きずって、どんどん積もって
癒せずに大人になったのだから…。
そういったことに気が付いていれば
子どもの心の思いを癒すことも
しやすいと思います。
自分1人で気が付いて癒すよりも
親が一緒にケアしてあげたら
きっときっとクリアするのに
時間も労力も少なくて済みます。
だから
親が自分の親との関係を改善していくことは
子どもの不登校対応にとても有効だと思います。
まだ理由はいくつもあります。
もしよかったら考えてみてくださいね
まとめ
いかがでしたか?
自分の親との関係を良くしていくことで
生きやすくなるでしょう。
親と本当の意味で共感しあうような
愛情を与えあえるような
そんな関係が築けたら
親にとっても
自分にとっても
最高だと思うのです。
そしてそれは
今不登校中の子どもにも
いい影響を与えます。
私と母の関係は
比較的穏やかに見えますが
心の中には
色んなものがたまっていました。
きっとまだまだあるのかもしれませn。
でも1歩進んだだけで
まるで見える世界が変わります。
もやもやしていた霧が
ぱぁ~っと流れて
光が差してきたんです。
とても軽やかな気持ちです。
自分の本当の思いに気が付いて
それを言えた
そして受け止めてもらえた
たったそれだけのことが
幸せで喜びに繋がる
のだな~って実感しました。
私たちの子どものこういった思いも
受け止められる親になりたいですね。
もちろん
お母さまはもう会うことが叶わない方も
いらっしゃるかもしれません。
そういった場合でも
自分の中にある母との関係を改善していくと
いいのだそうです。
なぜなら、インナーチャイルドを癒す
ということだと思うから…。
自分の中にある
子どもの頃の思いを癒すことです。
『少しずつ、ゆっくりの変化が最高』
私の好きな言葉です。
ゆっくり変わっていきましょう。
それが一番の近道です。
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました。