こんにちは。
モンテッソーリ教師のめぐみです。
ご訪問いただきありがとうございます。
息子は不登校になるまでは、
祖父母っ子でした。
祖父母とは居住スペースは別ですが、
同居しています。
おばあちゃんは昔から口うるさいけれど、
嫌いというわけではありませんでした。
よく祖父母の生活スペースに入り浸り
祖父とソファーに並んで
おせんべいを食べながら
連続テレビ小説を観ていましたね。
祖父のパソコンやタブレットを勝手に使って
YouTubeも観ていた模様。
きっと、我が家では制限していたので
祖父母宅で、見せてもらっていたのでしょう。
ときどき、祖父母宅で夕飯を食べると
1階のインターホンから音声が入ることもありました。
それが不登校をきっかけにして
関係が断絶しましたね。
祖父は、寄り添おうとしているようでしたが
祖母は、自分の気持ちや考えを
押し付けるばかりなので
当然のように関係が壊れていきました。
息子は、祖母に会わないように
足音を察知して、逃げていました。
もし鉢合わせしても
徹底的に無視していましたね。
不登校になって半年以上、
私自身も、祖母が息子に何かを言うのが
耐えられませんでした。
その言葉に傷ついたり
気力を無くしたり
イライラしている息子をみると
悪影響でしかないように思い
なるべく接触を避けるような生活をしていましたね。
息子が元気になるのを妨げている壁
のように感じていましたよ。。。
でも、ある日気がついたのですよね。
祖母が息子にかける言葉よりも
その言葉により
私の心が台風のようにかき乱される方が、
息子にとって悪影響なのではないかと…
やっとやっと気がついたのです。
それまでは、祖母に
「息子に話しかけないで」などと
伝えることもありました。
「息子は、答える元気もないから」と。
自分は変わろうとしないのに、
祖母に変わってほしいと言っていたのです。。。
そのことにも気が付きませんでした。
それからは、
祖母の言葉に私の心が乱れたときは
どうにかこうにか、
心をスッキリした状態になれるよう
自分の心と向き合いまくっていましたね。
祖母の言葉を聞きたくないときは、
どうにかして聞かない手段をとりました。
耳を塞いだり、
会話中に関係のない話題をぶち込んだり、
大きな声で「きーきーたーくーなーいー」と言ったり。
結構ひどいです(汗)
だけど、それと同時に
祖母が私自身のことをどう思おうが
平気な私に変わっていきました。
そうすることで、息子と祖母の関係に対して
過敏になることがなくなっていきました。
むしろ、ほとんど気にならない状態。
介入もしなくなりました。
祖母が息子に対して
「勉強はしておかないとね。
勉強しないと、これからの人生真っ暗よ。」
などと言っても、気にならないし、介入もしません。
息子は答えたければ返事をするだろうし、
嫌なら無視するか「うるさい!!!」と言うだろうと
思えるようになりました。
祖母と息子の関係に、私が介入することは
「他人の課題に首を突っ込んでいる」ことに
他ならないことに、ようやく気がつきました。
そしてなによりも、
息子自身が元気になってきたので
祖母からのイライラするような言葉にも
自分なりに対応するだろうと
思えるようになってきたことも大きいですね。
それもこれも、
息子のことも、祖母のことも
どちらもそのままでいいのだと
受け入れられるようになってきたから、
なのではないかと思います。
めくじら立てて言い返さなくても
息子はそのままで十分だし
私だってそのままで十分なのだと
心の底から思えるから
祖母の言葉にも反応しない。
だって祖母も悪意があるわけではないのだから。
それがわかっていれば、もう十分。
私の祖母に対する許す気持ちや
尊敬する気持ちが
きっと息子にも伝わっているのだと思います。
最近、2週間に1回位
祖父母と息子だけで、
昼食に回転寿司に行っているようです。
息子に本を読んで欲しい祖母は
回転寿司の帰りに息子を本屋に誘い
好きな本を1冊買ってあげているようです。
そして、祖母から買ってもらった
1冊の本をきっかけにして
息子は今、本の世界にハマっています。
毎日2、3冊の本を読んでいます。
それが1ヶ月位続いています。
そして、息子は
「おばーちゃんに買ってもらったあの1冊が
運命の本だった。
そこから僕の世界が広がった。」
と言っていました。
息子は、祖母に感謝しているようです。
人間の関係性は、
どんなにひどい状態になっても
変わっていくのだと、
そんな希望を見せてもらいました。
このまでお付き合いいただき
ありがとうございました。
