こんにちは。
モンテッソーリ教師のめぐみです。
ご訪問いただきありがとうございます。
両親に信頼してもらえるということが
何よりの支えになるのだな~と
感じた出来事があります。
誰よりも自分のことを愛してくれている親が
自分には乗り越えていけるほどの
力があるということを信じてくれている。
私にとっては、めちゃめちゃ力になりました。
自分のことを、きっと大丈夫なんだと
安心感を感じた覚えがあります。
きっと親の立場として
子どものことを信頼することが
子どもにとっても
大きな力となるのだと確信しています。
今回は、
親が私のことを信頼してくれた
出来事を書こうと思います。
それは息子が不登校になってから
2,3か月のころ。
私にとっても、多分息子にとっても
一番辛くて悲しくて寂しい時期
だったと思います。
おそらく私にとっては、
まだ心の傷みたいなものは
完全には癒えていないのだと思います。
その証拠に
その時期に周りから言われたことを思い出すと
心がぎゅーって痛くなります。
誰かを恨みたい気持ちになります。
息子と私が無事に夜を越せるんだろうかって
毎日、不安でたまりませんでした。
(本当にそのままの意味で)
そんな状況の人に
追い詰めるような言葉をかけちゃうほど
周りの人たちも余裕がなかったのです。
今なら理解することができますが、
思い出すと悲しくなって
涙が出そうにもなります。
でもそんな時期でも、
ちゃんと息子を守ることができたし
両親に助けを求めることができました。
そんな時期のことを書いたブログはこちらです。
私は息子を連れて
実家で面倒をみてもらっていたのですが、
明らかに憔悴している私を目の前にしても
根掘り葉掘り聞いたりせず
アドバイスしたりすることもなく
「あんたも大変ね~。」
「生きてりゃそういうこともあるわね~」
の一言。
ただそれだけ(笑)
私は大丈夫なんだって
思われていることが伝わってきました。
父に関しては
息子の不登校なんて
別に大したことないじゃん位の様子。
そりゃそうかもしれません。
ここでは詳しくは言えませんが
地味に波乱万丈な父の人生に比べれば
まるで大したことのない不登校。
父は有名国立大学に入学こそしたのですが
そこからが波乱万丈で
いろんなことを経験して
学歴よりも人の好さや優しさ、
誠実であることが
父自身を助けてくれているような
そんな生き方をしている人です。
だから、不登校だろうがなんだろうが
人生がそれで決まるとは思っていないようです。
父のおかげできっと母も
息子の不登校は大したことないと
思ったのでしょうね。
そして、
私に対しても
私がそのことに気が付いて
より幸せに生きていくための
きっかけにできると
信じていてくれたのだと思います。
それは、無条件の信頼。
これがそれほどまでに
私に力をくれるものだとは
思いもよりませんでした。
実は、無条件の信頼は
モンテッソーリ教師の心構えの1つです。
子どもが自分の心の声を聴けるようになり
やりたい活動を思いっきりやることを通して
自分で自分を創っていくことができるのだと、
教師が子どものことを
無条件で信頼するところから
スタートするのです。
…これって、
不登校の子どもに対しても
同じことが言えませんか?
不登校の子どもが
自分の足で力強く進んでいくことを
そういう力を持っていることを
無条件で信じること。
子どもにとって必要なのは
自分のことをよく知っている人からの
心からの信頼なのではないでしょうか。
心配してくれることでもない
良いアドバイスでもない
助けてくれることでもない
ましてや、不安をぶつけることや
動かそうとすることではない。
自分の力を信頼してくれていること。
親が心の中でどう思っているかどうかは
言語非言語から本人に伝わります。
良くも、悪くも伝わります。
私は、どれくらい息子のことを
信じることが出来ているか???
私の尊敬する人が
よく言っている言葉があります。
「子どもは大丈夫だって、決める!
決めればいいだけ。」
そういうことなのかもしれませんね。
決めればそこに向かうだけですもの。
根拠もなく思い込むことは
ポジティブに偏っているいう
見方が出来ると思います。
ネガティブな面をみようとせずに
ポジティブに思い込もうとしている。
無条件の信頼って
そういうことではないんです。
この先、ネガティブな展開になったとしても
この子は自分の力で
(ときにはサポートを受けながら)
解決できる力を持っていることを信じる。
失敗からも学ぶ力があるんだって
信じることです。
その人にしかできない、
その人を生きる力を信じる。
なんとも、うまく言えませんが(笑)
根源的な信頼。
そういった信頼は
本当に大きな力と
安心感を与えると思います。
「子どもは大丈夫だって決める!」
子どもを信じるためにすることは
それだけでいいのかもしれませんね。
ここまでお付き合いいただき
ありがとうございました。


